★売れない作家たち

★ボストン美術館

　もうあれから2年の月日が経ったのかと思うと月日の経つ速さに驚かされます。奇しくも今回は11日、12日と2日間のスケジュールであったのですが台風のせいで早めに切り上げました。
　
　今回は瑞穂区の松風町本店レストランセレスティでフランス料理を堪能しながらの話でした。20数年ぶりに病気から立ち直り大阪から出席されたSさん。楽しかったです。
　私たちは学生時代に無名作家に誇りを持った云いかえれば売れない作家の卵の輩でした。学生時代はこう云った仲間がたくさんいたのですが私が3年の副部長をしていた頃は総勢70名を越えていました。今はもうなくなっているのではないでしょうか。当時は同人雑誌『北斗』に参加し愛知県の大学をまとめた『愛知文学協同サークル』通称愛文協が発足したのですがこれがのちに全共闘に火を付け全国に飛び火して云ったのですが私はそう云うことは無関心でしたのでひたすら文学の道に憧れ売れない文章を書いていたのです。

　仲間たちは年を取ったので老害を晒したくないという者や顔を見たくない・・・。病気で行けないとか色々な理由で結局参加は13名でした。
　お酒は飲み放題でしたのでビールを少々飲みましたが12時過ぎまで色々とお話をして大いに盛り上がったのです。

　翌日12日は金山にある名古屋ボストン美術館でピカソ・マティス・ウォーホルの『美術する身体』を見ました。特にピカソの晩年の作品『サビニの女たちの略奪』は日本初公開でしたので初めから見たかったのですが運よく堪能することが出来ました。11月30日まで公開しているそうですので是非この機会に見られることをお勧めいたします。人間同士が争う愚かさを訴え続けたピカソの戦争を告発する作品です。
『私の創造の源泉は、私が愛する人々である』　パブロ・ピカソ

　一方マティスは『横たわる裸婦』、ウォーホルは『マリリン』の絵をじっくり見させていただきました。この作品のテーマ『美術する身体』展は第二次世界大戦以降の「身体」をテーマにした展覧会です。「身体」は作家にとって一番身近なテーマなのです。写実的な世界から20世紀は抽象の表現に入って来ました。我々はそれをどう受け止めていくのでしょうか・・・。

　最後は山本山の味噌煮込みうどんをどうしても食べたいと東京の方が云いますので閉めは味噌煮込みうどんにしました。私個人的にはあの八兆味噌と云うのでしょうか、濃い味の味噌煮込みうどんは少し苦手です。やはり讃岐ののど越しのいいうどんがいいのですが今回は折れて味噌煮込みうどんにしたのですが延々と話が続き別れることが出来なくなり大阪の方などは台風（岐阜新聞掲載）の心配もありまして早々に解散と云うことになりました。また二年後会いましょうということで・・・。

　私たちの仲間は小説を書いていた者も詩を書いていた者もいます。現在は大学教授も3名ほどいましたし協会の牧師さんや会社の社長や新聞社の記者など色々な職業についてる者もいました。しかし、志はみんな同じでして将に『売れない作家たち』なのです。
　
　先程も書きましたがSさんについて少し書いておこうと思います。彼は１学年先輩ですが同じ場所で下宿をしていましたので非常に仲が良かったのです。しかし、20年ほど前に岐阜の長良川の鵜飼を見て柳ヶ瀬で飲み騒いでから20年近く経ちました。その後急にうつ病になり非常に大変な時期を過ごされたのです。病院に入ったりきつい薬を飲まされ涎が流れるほどの重症でした。しかしながら奥様が献身的な介護をして今回は初めて実験の積りで本人も参加したいということなので来ましたと兵庫県から車で5時間かけて来てくれました。最初は私は少し離れてたのですがみんな病気のことを知っていますので腫れものに触るようにしていましたがあまりにも暗い雰囲気でしたので席を代わってもらって隣に座って話したのです。そしたら元々よく遊んだ中でしたので沢山話も出来笑顔で大きく笑い声まででるようになったのですが一転ハイ状態になたのかと思うほど元気になりました。会場は一転して明るくなり大いに盛り上がったという訳です。今度は2年後に住んでいた『泉称寺』と云う寺に行こうと約束して別れ奥様が車で兵庫まで帰ったのです。非常に楽しいひと時でした。

　このようにして私たちは遠い昔を思い出すように確認しながら話題を盛り上げていったのですがもうそれは前回同様に尽きることはなかったのです。

　以前も此処で書きました彼女は来ませんでした。今まで一度も来ていないのですから来る訳もないし現在住んでいるところも知りませんが仲間たちが私たちのことを酒の話題にしますので否応なしに思い出してしまいます。それも青春の一ページだったのですから。
　『また2年後会いましょう』・・・。そして皆さんお元気で！

　塾の方では11日は英語検定でした。全員合格していればいいのですがそう願うばかりです。そしてこの20日まではテスト対策の応募をしています。通常よりも安い費用で出来ますので是非応募してみてください。

　先日志望校判定模試で『特待生』が2名でました。非常に頑張っています。岐阜高校目指して一直線に進んで欲しいと思います。偏差値63以上の方はそういう制度もあります（長良教室＆芥見教室のみのオリジナルです）ので上位校を目指し頑張りましょう。高校生ももう残り少なくなりました。今が頑張りどころです。

＜今日の言葉＞
『夢を見るから人生は輝く』
　　　　　　　　　　　　モーツアルト
＜今週のYouTube＞
谷村新司の『２２歳』を選びました。
http://www.youtube.com/watch?v=SjGz5pTqRo8

テスト対策、センター対策応募中！
入会の時期はありません
＜詳細＞
http://mm.visia.jp/dozan/

長良教室　058-210-1730
芥見教室　058-244-0170