岐阜/医大生が指導する明光義塾長良教室&芥見教室 Akamonゼミナール

医大生が個別指導する全国でも珍しい塾が明光義塾長良地区、芥見地区に登場。山県市、美濃市、関市からも通塾されています

★故郷を捨てた日

2015年10月25日 15時22分54秒 | 日記

★サラバ 故郷!

 18日(日)から21日(水)まで塾を任せて主のいない実家に帰りました。目的は実家の屋敷の処分です。随分以前から不動産屋に依頼をしていましたがなかなか売れませんで高校の友人に依頼しましたら半年後には売れることになったわけです。売れる時にはそういうものかもしれませんね。

 私は新幹線で帰省しましたが途中岡山、丸亀で途中下車をし新居浜に入ったのは夜の10時頃でした。奇しくも新居浜市では秋祭りの最終日で大いに繁華街は賑わっていたようです。
 岡山では大学時代の文学仲間と昼間からお酒を飲みながら延々と3時間ほど意味のない話をして過ごしました。丸亀では昔よく行った鮨屋の店が現在もありますのでそこで懐かしさを互いに確認し語り合ったと云う訳です。

 翌19日は朝から土地の決済をいたしました。これが目的で帰ったのですが何か坦々と事が進んで感傷はあまりなかったです。

 その後は自由に行動をしたわけですが最初に一昨年亡くなった仲のよかった友人のお墓参りに行きました。不幸な死を遂げたのですが花と花柴をたてお線香をたてて合掌したのですが涙が流れてたまらなかったです。葬儀には出れませんでしたし不幸な死に方でしたので公にできず家族葬で済ましたようですが悲しみはつきませんでした。その後39歳で亡くなった弟の墓前で今回の報告をしそして別れの般若心経を唱えてきました。生前から般若心経だけは唱えてほしいと聞いていましたのでそうしてあげたのです。私と弟とは6歳違うのですが今回の家屋の購入者は弟の同級生ということで何とも言えないものがありましたがそう云ったことも踏まえて報告をしたわけです。

 夕方6時からは同級生が集まり同窓会を開いてくれました。久しぶりに見る顔は懐かしいのですが何故か違和感を感じていました。
 
 実は四国に帰る頃から私には感傷と云ったものがなかったのです。それは何なのだろうか・・・。ずっと考えていたのですが帰りの新幹線の中でも考えていましたが結論は出ませんでした。
 しかし、この違和感は実はもう私は故郷を過去のものとして捉えていたようです。今まで故郷は自分の原点でそこからいつも引き出しを一つづつ出していたのですが今回はもうすっかり出し切ったと云うかひっくり返したと云う感じがしてならなかったです。ですから感傷は何もなかったのです。

 親戚や友人お世話になった近隣の方などに型通りの挨拶をすませ早々に帰ってきましたが全てに違和感が感じられたのでした。多分にそれはもう覚悟を心の中で決めていたからだと思います。

 仲のよかった友人と備前の焼き物について話をしながら小学校や中学校など昔通った幼馴染の家の前の道をゆっくり車で通りながら話は尽きませんでした。

 同窓会は夜の1時過ぎまで盛り上がりましたがやはりここでももう一つ忘れ物があるような気がしてならなかったです。
 
 私の家は家系的には古く俗に云う斜陽の家とまでは云いませんがそれに近いものはありました。家系の話をしていますと何冊も本が書けるのですがここでは一つだけ書いておきたいことがあります。
 
 一族が大友宗麟から危害を受けそうになったので豊後水道をかろうじて渡り四国に逃げて来たわけですがそこで身を守った先祖を祭るために古墳があるのですがこの古墳を是非写真に収めておきたいと考えていたのです。小さな社ですが私にはずっしりとした歴史を感じるのです。身内と云いますかあまり歴史的には興味のない方がほとんどでしたので亡くなった本家の叔父がお前がちゃんとやってくれと云い残して亡くなったのですが私には今後の仕事はこの家系図を立証していく仕事が残っているのです。

 そんなことで主だったことは済ませてきましたが今回の帰省は サラバ!故郷!と云うことになるような気がしています。お墓はもう3年ほど前に移設しましたし実家の不動産は処分しましたのでもう帰る用事はないのです。身内の不幸かまたは弟の娘が嫁にでも行くようなことがあれば帰るかもしれませんが自分の体力、気力を考えますと私は四国に帰るのはもう最後と覚悟を初めから決めていました。それがこの感傷のない索莫とした違和感なのではなかったのかと思えるのです。みんなが変わったのではなく私が変わってしまったのです。そう思わずにはいられないのです。

 故郷を捨てると云うことは非常に辛いものです。今や無人駅になっている駅の広場で三角ベース(人数が不足しているので四角のベースでなく三角のベースですること)をしたことなど次々と思い出がよみがえって来るのです。高校の野球部のグランドにも行ってみたかったのですがそうしますともう日数が足らなくなりますので早々に引き揚げてきました。将に粛々と事をすませて帰ってきたのです。

 歳をとると涙腺が弱くなるのですが(昔から弱いのですが・・・)本当に悲しいとは思わなかったのは意外でした。青春時代を過ごした日々。両親が心血を注いだ住まい。そう思いますともう私には未来しかない・・・。そう思うしかなかったのです。

 岐阜に来て31年になります。転勤族で18回の転勤、転居は6回致しましたが随分この東海地方には縁があるのかもしれません。そうなると何時か私の子供や孫たちが伊豆に住むかもしれません。何故かそう思って仕方のない日々を送っています。

 故郷の山に向かいて
 云うことなし
 ふるさとの山はありがたきかな
          
           石川 啄木

 故郷とはそんなものかもしれませんが故郷を捨てる、親戚と縁遠くなることが分かっているだけに何もかもが新鮮で懐かしく思えてきます。しかし、未来のために私は処分をせざる得なかったのですからこれも運命かもしれませんし誰かが始末をしなくてはいけなかったと思いますと納得も致します。そう云う意味でもう故郷には帰ることはあり得ないでしょう。あってももうそれは感情のない儀礼的なものなのかもしれません。将に故郷は遠きにありて思うもの・・・。サラバ!故郷!

 塾の方ではもうテスト対策の準備に入りました。現在も受け付けはしていますが岐阜新聞のテスト結果が悪いと云うことで入会をされている方がかなり見えています。講師の方のシフトの都合もありますのでできるだけ体験をしてあげていますので早めにお申し込みください。尚、体験のお申し込みはお電話では受け付けは出来かねますので宜しくお願い致します。お電話でもいいと云う塾さんもお見えになるかと思いますが私ども長良教室&芥見教室では全力で分かるように指導してあげるようにしています。ですから学習状況も十分聞いたうえで体験をしていただいています。そう云うことで電話で受け付けは今までもしていませんし今後もいたしません。たかが塾がと思われるかもしれませんがされど塾は・・・なのです。指導に誇りを持って育成に力を入れているつもりです。

<今日の言葉>
『考えなければならないものは、上手くいきすぎている時ですよ。』
                        大山 康晴
<今週のYouTube>
松山千春の『季節の中で』を選びました。心境がぴったりです。

https://www.youtube.com/watch?v=Ik5ZoZso7cI


テスト対策受付中!
無料体験実施中!
<詳細>

http://mm.visia.jp/dozan/

長良教室 058-210-1730
芥見教室 058-244-0170


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