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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「茨木のり子の家」

2017-08-20 | _よむ__

「まるまる、フルーツ」(おいしい文藝)サーフィン。 

“「まるまる、フルーツ」には 42人の作家の作品が入っている。”
まったく見たことがなかったわけではないけれど ちゃんと読んだことはなかったな。の
42人のなかの人、茨木のり子 * への旅。
( * 「まるまる、フルーツ」所収作品、「くだものたち」。)

では、 ♪ ピンポーン とお宅訪問。「茨木のり子の家」(平凡社 2010)。

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「まるまる、フルーツ」と「茨木のり子の家」の装丁には 似ているところがあった。
タイトルページやジャケットカバーに透ける重なりがあり
この季節に目にすると 
蚊帳を思い出した。

子どもの頃 夏休みに親せきの家に泊まりに行くと 夜、蚊帳をつってくれた。
広いその部屋に大きな蚊帳がつられて、しばらくワイワイ騒ぎながらもそのうちに 
すとんと寝ついた。
大人になったこの頃 法事関連で
ふたたびその部屋(家)を訪ねるようになった。
こんな広さだったっんだろうか。
記憶のなかでは もっと広く 天井も もっと高かった。

「茨木のり子の家」は、
1958年に新築され 茨木のり子が 亡くなる2006年まで過ごした家が 撮影されている。
没後発見された、「Y」と一文字蓋に書かれた箱も写されていて 
写真キャプションには 無印良品の箱、となっていた。

だよね。

「Y」の箱の写真のページを目にした時 胸騒ぎがした。
巻末に行き着いて 写真キャプションがあることに気付き そこに
没後発見された/無印良品の箱には、/夫への/想いを綴った/未発表の詩/40編が/収められていた。/「Y」は、/夫・三浦安信のイニシャル。
と説明されていて、その箱が 無印良品の箱だということが確認できた。

私も その無印良品の箱とたぶん同じものを持っているので 見覚えがあったのです。
買い求めた時には 子どもたちの作品のうち、とっておきたいモノかなんか入れよう
そんな心積もりだったのだが いざ使いはじめたら まずは自分の大切なものを入れたくなり、
今もそうなっている。

巻末、写真キャプションの少し前のページに
「伯母と過ごした週末」という文が載っている。茨木のり子の甥御さんが書かれたもの。
一人暮らしの大学生の頃 伯母のうちによく遊びに行き、
伯母の手料理をご馳走になりながらおしゃべりをした。

大人になってからもよく訪問した、おばさんの家。
その様子が あたたかく書かれていた。

 

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「くだものたち」は 「茨木のり子の家」にも入っていた。

 

 

コメント
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