市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大河原事件が問う群馬県警裏金作り問題の報告集会のご案内

2009-07-19 22:16:00 | 警察裏金問題
■市民オンブズマン群馬では、警察裏金問題に取り組んでいますが、この取り組みの発端となったのが、平成16年3月17日付で群馬県警から懲戒免職処分を受けた大河原宗平さんから、警察の実態について報告を受けたことでした。当会では、安中市土地開発公社を舞台にした巨額詐欺横領事件で、市民から寄せられた告発情報をすべて警察に通報しましたが、結局、すべてそれらの情報は握りつぶされ、元職員ただ一人の犯行として幕が引かれたことで、警察とは一体何か、という命題について、ずっと考えてきました。

 警察官ひとりひとりは、大河原さんのように、きちんと職務に忠実に励んでいるのに、なぜ、事件の真相がゆがめられたり、うやむやに葬られたりするのか、不思議におもっていたところに、大河原さんが、裏金づくりのための偽の領収書を書かされるのを、まっとうに拒否しただけで、組織から叩き出される過程をつぶさに証言をえたことにより、警察内部に巣食う問題点が浮き彫りになりました。

 警察内部のこの実態を知ることができたため、安中市土地開発公社の51億円事件で、なぜ、警察は真相を解明しようとしなかったのか、いや、ひとりひとりの警察官は、きちんと真相を解明しようとしたにもかかわらず、真相を解明しようとすればするほど、途中で異動とされたのか、なぜ警察は組織として真相を解明しようとしなかったのか、などが、手に取るように理解できました。

 ぜひ、みなさまも、7月31日(金)午後、前橋地方裁判所と、すぐとなりの群馬弁護士会館に足を運び、明るい警察にすることが、明るい社会の構築に不可欠であることを実感していただきたく、以下のとおり、ご案内します。
真の正義を! 警察内部告発者の苦闘

―警察裏金問題の報告集会のご案内―

群馬警察裏金づくりを拒否した大河原事件の支援に仙波さん来る!
現職警察官初の「警察の裏金問題」告発者、元愛媛県警巡査部長


大河原事件の傍聴支援のお願い
7月31日(金) PM 1:10より

場所 前橋地裁21号法廷

仙波敏郎さんも傍聴
 当日は、この大河原裁判を応援するために全国の現職警察官で初めて「警察の裏金問題」を実名・顔出しで記者会見した愛媛県警の元巡査部長 仙波敏郎さん(今春定年退職)が大河原裁判の支援傍聴に来ます。
 仙波さんの活躍は、新聞や週刊誌、先日のテレビ朝日「ドキュメンタリ宣言 さらば警察」やご自分の著書「現職警官『裏金』内部告発(講談社)」でも大変有名です。
 裁判終了後、裁判所東隣の弁護士会館で大河原さんの弁護団から事件経過と争点の説明を受けるとともに、仙波さんから「日本警察の浄化をめざして」と題する講演をしてもらいます。

7月31日(金) PM 1:30より

場所 群馬弁護士会館 3F大会議室
住所 前橋市大手町三丁目6-6
TEL 027-233-4804

★7月31日の日程★
PM 1:10 前橋地裁21号法廷にて大河原事件口頭弁論の傍聴
PM 1:30 大河原事件口頭弁論について報告会開会
PM 1:35 大河原事件の経過と争点について(弁護団長 清水勉弁護士)
PM 2:05 仙波敏郎さん(元愛媛県警巡査部長)の講演「日本警察の浄化をめざして」
PM 3:05 質疑応答(マスコミ、参加者から)
PM 3:30 大河原裁判支援者の「謝れない県警」の著者松永定夫さんからの訴え
PM 3:40 原告大河原宗平さんからの訴え

主催 群馬県警警部補懲戒免職処分取消請求事件(大河原事件)弁護団
後援 群馬県労働組合会議、国民救援会群馬県本部、自治労連・群馬県自治体一般労働組合
支援 市民オンブズマン群馬

群馬県警の大河原事件とは、警察裏金づくりの拒否に対する報復的懲戒免職処分

大河原事件の概要
○県警本部交通指導課勤務当時(H8)群馬県警の裏金作りに協力させられたことに抗議し、単身赴任の交番勤務に左遷される。
○部下・同僚のために勤務環境の改善要請を多数行う。
●群烏県警はこんな大河原を退職に追い込むために、徹底した卑劣な私生活監視を行う。
●有りもしない不倫などをでっちあげて減給の懲戒処分にした。
●時季外れの一人だけのみせしめ配転、私生活の監視を強化。
○大河原は、「N‐システム(ナンバー自動読取装置)」による監視を予防しようと考え、使用している自動車の前面すンバーに数字を入れ替えたナンバーのコピーを挟んでおいた。
●県警は現職警官の使用しているこの自動車を「強制捜査」で差押えるという異常な行勤にでた。
●「自分に体当たりして怪我をさせた」と公務執行妨害罪をでっち上げて、大河原を現行犯逮捕して20日間も勾留した。
●紙のナンバーの件も併せてH16・3・17付で大河原を懲戒免職処分にした。
●H20年6月、県人事委員会は、懲戒免職を認める不当裁決。

■是非、お知り合いも誘っていただき、裁判傍聴及び報告集会にご参加ください。

【ひらく会情報部】
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