市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

相変わらずコンプライアンス不在ぶりを誇示するガスパッチョ東京ガスの時間稼ぎ

2009-07-01 15:14:00 | 東京ガス高圧パイプライン問題
■現在、東京ガスが、群馬幹線Ⅰ期工事として、安中市岩野谷地区で、足掛け3年にわたり、生活道路を閉塞ないし交通規制して公道を掘り返し、70気圧という超高圧ガス導管を道路や歩道の下に敷設しています。この工事は、ガスが敷設される沿線から遠く離れたところに住む地元の代表区長が、安中市の岡田義弘市長と東京ガスの意向を受けて、沿線地区の区長に話もせず勝手に同意書に署名押印をしたため、東京ガスが、道路管理者の岡田市長の承認も受けているので沿線住民の同意は不要だとして、強引に埋設工事や関連施設工事を進めているものです。

 当初は都市ガスが来るので、高いプロパンガスを使わなく済むようになると期待していた安中市民は、都市ガスの利用がまったく絵に描いたモチに終わり、しかも、地元の大切な公有財産である道路の下に掘られたトンネルでいつ路面が陥没するのか、と不安な思いで、工事にかかった道路の通行を毎日、余儀なくされています。

■こうしたガスパッチョ東京ガスの不遜な姿勢をあらためてもらおうと、2年前に地元説明会の開催を東京ガスに求めたところ、ようやく2度の住民説明会が地元で開催されました。ところが、その際に東京ガスにより配布されて、説明された内容と、実際に東京ガスが行政に提出した説明資料の内容に食い違いがあることが分かりました。そこで、平成21年6月17日付けで、高崎市東町にある東京ガス群馬ビルの群馬幹線建設事務所所長宛に、全部で23項の公開質問状を提出しました。文書にて6月30日(火)必着で、東京ガスに回答を求めていましたが、期限日の6月30日(火)午後5時33分に、次のような返事がFAXで送られてきました。

**********
FAX送信状
平成21年6月30日
送付先 小川賢 様
発信元 東京ガス株式会社 群馬幹線建設事務所 渉外課○○
FAX番号027-324-5542
電話番号027-324-5438
送信枚数(本送信状を含む)2枚
連絡事項
平成21年6月17日付貴殿発送の質問書に関する書面をFAX送信させていただきます。

平成21年6月30日
小川賢様
     東京ガス株式会社 群馬幹線建設事務所
平成21年6月17日付貴公開質問状に対する回答時期について
拝復 梅雨の侯、貴殿ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、6月17日付貴公開質問状につきまして、回答期限として6月30日(火)とのご要望を承りましたが、今しばらくのお時間を戴きたく、よろしくお願い申し上げます。 敬具
連絡先 渉外課 課長○○○○
電 話 027-324-5438
**********

■いつもの紋切り型の回答延期通知です。いつ回答してくるのか、全く触れられていません。やはり、CSRやコンプライアンスという言葉を軽視する企業体らしい対応といえます。

 しかし、東京ガスは6月29日更新のホームページ上で、あいかわらず「コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方」だとか、「コーポレートガバナンス強化の取り組み」と称して、「02/11~コンプライアンス体制強化 ・経営倫理委員会設置 ・コンプライアンス部設置」だとか「05/7~CSR報告書発行」などと、いかにも企業価値の増大のために、経営の健全性や透明性を確保することに重点を置いているかのような偽りの宣伝をして、株主や顧客を惑わしています。

 また、6月26日の株主総会と、総会後の取締役会及び監査役会の決議により、取締役と監査役を正式に決定したと発表しています。これには、誰がコーポレートガバナンスを担当するのか明記されていません。

■一方、平成18年6月29日付の執行役員リストによると、コンプライアンス部や監査部は、常務執行役員の岡本毅コーポレートコミュニケーション本部長が担当していることになっていました。しかし、東京ガスのコンプライアンス担当部署やCSR担当部署に、当会が何度も公開質問状をぶつけてきましたが、一度も回答がありませんでした。いったい、東京ガスの内部統制はどうなっているのでしょうか。

 地元住民への説明、行政への説明、そして社内での説明が、それぞれ異なるのでは困ります。東京ガスは、CSR・コンプライアンスには縁遠い企業体質である事を、もっとひろく正しく発表することが非常に大切である事を、新しく選任された幹部役員らはしっかりと認識し実行しなければ、社会や顧客、投資家の信頼は得られないことを肝に銘ずるべきでしょう。

【ひらく会情報部・東京ガス高圧導管敷設問題研究班】


↑立坑Aの中に、シールド内のパイプと藤井坂から下りてくる開削工法のパイプの深度差をカバーするため、先週夜、大型重機を使ってS字型の立上げパイプを挿入し、ようやく固定し終わったところ。↑


↑これからまた、県道との三叉路から野殿地区に入る藤井坂で迷惑な交通規制がはじまる。今でもこの立坑Aは通行の邪魔で、交通安全上問題が多い(6月28日撮影)↑

コメント
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