市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

重金属汚染対策より東邦亜鉛の負担を無くすことを重視する岡田市長の地元新年会でのサプライズ挨拶

2012-01-03 23:21:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題
■今年の元旦も、岡田市長のお膝元、安中市岩野谷の北野殿地区で、午前10時から、住民35名ほどが参加して、恒例の新年会が開かれました。今年も、岡田市長が10時45分頃やってきて、挨拶をしたあと、質疑応答しようとしたら、11時で新年会が打ち切られました。岡田市長の新年の挨拶の中で触れられた内容は、3.11の東日本大震災の被災者への想いのほか、安中市の平成24年における2つの大きな課題として、①碓氷病院の修復と、②野殿地区の東邦亜鉛による重金属土壌汚染の改良があると指摘しました。

 このうち、北野殿の住民を驚かしたのは、②でした。原発事故によるクリーンエネルギー確保の為、北野殿の汚染土壌地域にメガソーラー施設を設置し、それを売電することにより、北野殿地区に利益をもたらすというものでした。仰天した住民が、情報公開で安中市長のこの野心的な計画について裏付けを取ろうとしたら、突然、市長は、前言を翻して、これは市長としての提案ではなく、一地権者としてのアイデアだというのです。事の次第は本文をご覧下さい。

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茂木県議、高橋市議、岡田市長の北野殿新年会での年始挨拶の内容

【岩野谷4区区長代理A】どうも皆さん新年おめでとうございます。最初に区長さんお願いします。

【4区区長】新年明けましておめでとうございます。昨年は日本にとっても世界にとっても、大災害がありました。3月11日の東日本大震災、やはり夏頃には三重県のほうで、また大きな水害があるという、大きな災難がありました。それと自然的な災害だけでなくて、ほんとに政治的にも経済的にも、えらい年でありました。しかし今年も、やはりまた東海とか南海とか、地震がいつおきてもわからない、不思議ではない、ということが新聞にものっていました。ほんとに、ここ一、二年ですね、日本ばかりでなく世界でも何がおきてもおかしくないという状況になってしまっています。その中で、やはり何か、非常時が起きた時には、やはり、地域の人たちの絆、または、つながりというものが大切になる時に来ているのではないかと思います。今年は、ほんとに、4区といっても、まだ峰、中、西という具合に、いろいろなものがまだ一つになっておりませんので、今年から4区が一つとなってするように頑張りさせていただきたいと思いますので、皆さんご協力をよろしくお願いします。

【区長代理A】続きまして、まだ市長さんが来ていないようですが、議員さんが来ておられますので、茂木県議さんにご挨拶をお願いします。

【茂木県議】皆様あらためまして、明けましておめでとうございます。

【参加住民一同】おめでとうございます。

【茂木県議】私も地元の議員でございますので、今、区長さんの報告をうかがいながら、今、気持ちをあらたにしております。皆様には日頃から大変お世話になっております。昨年は選挙の年でございまして、皆様に大変お世話になりまして、私も県議会議員として2期目の任期を入れさせてもらいました。まさに震災の最中の選挙と言うことでございまして、いろいろ形で、支援をしながらの選挙と言うことでございましたが、本当にお世話になりまして、ご支援を得ることができました。いま、おっしゃったような時代状況の中で、どんなことができるかということを、あらためて考えながら、非常に時間が過ぎるのが早かったと感じています。その大きな被害がありまして、その後の、原発による放射能汚染という形にしましても、日本にはいういろいろな形で私たちの前に新しい課題が山積している状況もあるかと思います。被災地に対しましても、これからも息の長い、まさに、なんといいますか、戦争の時の焼け野原のようだったりしているのですけども、息の長い支援がこれからも必要だと思っていまして、私たちもできる限りのことをやって行きたいと思っています。また、私たちの国の状況もほんとに、震災だけでなく、その前から、ほんとに厳しい状況になっておりまして、群馬県におきましても、新年度の予算を確保するにも非常に税収が不透明です。その中で必要なことをしっかりとしていかなければいけないということ。これは何にでも通じて言えるのですが、私自身、議員として、いろいろな地域の皆さんの意見や要望をしっかりと聞きながら、どういうことをしていかなければならないかを見極めながら、県に提言していきたいというふうに思っております。私も、昨年12月に、年に一回めぐってくる一般質問ということで、55分間、県に対する課題の質問を行ったわけですが、今回取り上げましたテーマはですね、こういった厳しい社会情勢の中で、就職をしてゆく若者たちが、こんなに就職先が大変な状況にありまして、そういう若者たちを、どんなふうにして支援して、将来に希望を持って働いて行くか、社会に出てゆくか、そういう支援が必要だということで、全国的にいろんなことが行われているのですが、群馬県においても遅れを取ってはいけないということで、そういう新しく社会に出てゆく若者への支援をしっかり行わなければならないということ、やらせていただきました。また、地域におきましては、これからお話もあるかもしれませんが、この地域は公害による土地改良事業関係が控えております。いまどうなっているのか、というふうに思うんですが、そのなかで共通認識をとりあえず持っていただいて、私自身もそうですし、皆で土がこういう状況だということを、それから、これからどうしたらいいのかということを、皆で一緒にとらまえて前へ進むということで、今、地域のほうと、地域の対策委員会のほうで、話をさせていただいておりますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。それから、県道の関係で1件だけ申し上げますけども、富岡に行く県道がありますが、大谷の信号がありますね。あそこから水境に向かって坂がありますが、馬場坂というのですけども、非常に雪が降ったりすると、いつもこう滑って危なくて。日陰でなかなか溶けなくて、ガードレールに車がぶつかっています。あそこでひとつの線形改良ということで、ラインを変えます。あれは長年の懸案だったようですけども、私も話を聞いていまして、あそこの線を一部こう、もう少しまっすぐに、線形改良するということで、測量が始まりましたので、ほんとに地権者の方々、あと周囲の方々にご協力頂いてできることなので、まずは今年度3月まで測量を済ませて、できれば買収までも行って、で、新年度から何かの事業が始まればいいなという段階で、今、安中土木で一生懸命、力を一番入れてもらっているところですので、ですので、皆様にもご協力を頂きたいと思っていますし、ご迷惑をおかけするようになると思うかもしれませんが、気付いたことがあったら何でも言っていただいて、いい形で進めたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。本当に大変厳しい年明けでございますが、本当に今年こそ、地域の絆、家族の絆を大事にして、皆で力を合わせて乗り越えていく、こういったことにしたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。今年一年が皆様にとってすばらしい年になりますことを心から祈念して、ご挨拶に替えます。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

安中土木事務所が早期着工を計画しているという県道前橋安中富岡線の馬場坂にある急カーブの現状。

【区長代理A】
続きまして、市長さんなんかはまだ来ていないですけど、来た時点でご挨拶をお願いするということで、会計さんのほうでなにかありますかね。

【区長代理B】
それでは、去年から公会堂の関係の会計を担当させていただいている前川ですが、23年の公会堂の会計報告をさせていただきます。収入が繰越195,766円、貯金利息31円、甲改良使用料が2件6,000円、公害対策振興費として50,000円、合計256,797円。支出が農業共催、建物共催が7,950円、電気代が1年間で22,606円、水道代が1年間17,640円。プロパンガス代が8,000円、ガラス修理代が8.400円、安中ハイジーンが20,435円、街頭の交換台が13,200円、灯油代が2,880円、この土地の地代が10,000円、要らなくなった街頭の電柱の引き抜いたのが10,000円、トイレットペーパーが556円、歴代区長寄付者名の戸板代が11,000円、合計132,667円。差引繰越残高119,130円。以上です。

【区長代理A】今の中で、説明していただいたのですが、何か分からないことがありますか。

【4区住民A】ガラス修理と言うのは何?

【区長】前に石が飛んできたが、その理由が分からなくて、それはちょっとだったんですけども、その後ヒビがピピッと拡がったので。

【住民A】泥棒とか入ったわけではないですよね。

【区長】そういうわけではないです。

【4区区長代理A】それでは公害対策委員会のほうから、Bさんに話しをしてもらいます。

【住民B】皆さんおはようございます。ちょっと時間をもらって話しをしたいことがあります。対策委員なり、土地の汚染の関係で入れ替えする関係で、Kさんが会長で土地改良の関係、まだすこしきかせて、実施するわけではないので、まだ土地改良区というような名称はないけども、そういう関係が毎年、安中市と、国と相談したり、県と相談したりしているわけですけども、その中で、昨年、市長に対して、年が変わったので昨年になりますが、土壌汚染防止法案という法案のなかに基づいてカドミ公害を排除したいということでお話しがあったわけです。24年度、さっそく取り組んでくれることに話がなったわけですけども、なかなかその中でも、以前、たとえば、泥を1mくらいの四角で1mくらい深く掘って土質を調査したり、どのくらいまでカドミが入っているかというような調査もしたわけですけども、その資料に基づいてやってくれると思うんですけど、また、新しく調査し直したりすることがあると思うんです。というのは、この問題が起きてから35年くらい経っているし、皆さんの一戸一戸の、皆さん本人のもあるだろうし、人によってはお父さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんの時代にもらったハンコがあったわけです。その判の実施、ハンコをもらって事業実施することが、仮同意書と言って、12、13年経つわけですが、10年前にやっと全員が揃って、県のほうもその体制になって、今、言うようにやっと土壌排除の調査とそういった準備、測量なんかに入る予定です。いろいろ協力に入ると思うんですが、よろしくおねがいします。それにあわせてその事業が、いわゆる20町歩、20ヘクタール以上なければ、国の事業、いわゆる県を主体とした事業にならないので、今、スタートは21、21にあったと思うんですが、何らかの事情で減ってきて、今20がちょっとオーバーするくらいかというところに来ています。数年前から売買の為だとか、いろいろの関係で農地の転用等の問題があっても、木村さんを中心に岩野谷じゅうの役員さんのところにその話が来て、「いま少し待ってくれ」ということでご不自由をかけている状態でございます。その中に今、ビワの道に対する歩道兼、子どもたちが自転車で通っていて、脇に側道ができて、途中までおります。その問題も持ち上がってきたので、今「ちょっと待ってくれ」という話で農政課と話したところ、「いや、すぐ今日明日でじゃあないんだ」と「測量だけさせてもらうんだけれども、事業が早くなると、今言う20ヘクタールに対するマイナスの面積で、県事業でなく、市単独事業で持ち上がらないと困るから、協力しながら相談しながら振興したいという話があったので、それも、今のビワの下から上がってきた大曲がりの辺までは付いていますが、それから上に関して、大塚統治さんの家の辺までそういうのを目測にしているそうです。それを1年では上がってこられないから、2年、3年かけるかもしれないという話もあったんですが、実施にあたっては、また区長さんの方へ死から連絡と協力の要請があると思います。その時にまた知らしめていただければよいのですが、それが先行すると、今言う20ヘクタールの農地汚染防止法による土地改良ができなくなってしまうので、その辺については、北野殿ばかりではないわけですが、協力し合って進行していきたい気がするので、いろいろよろしく協力をお願いしたいんです。それとまた村の皆さんにその状況を知って頂きたいとこういうふうに感じます。よろしくお願いします。以上です。

【4区区長代理A】
今、話を頂いたわけで、そういう形で、市長を待つような格好ですが、まだ来てませんが。時間がまだありますよね。

【4区区長】
あのう、これは育成会の、まだ、会長のほうから、正式には頂いていないのですが、やはり今は子どもがすごく減っているというか、皆卒業してきて、入学してくれればよいのですけれど、そういう子どもが居なくて、ツバメ(子ども会)は、それこそ水境と同じように廃業状態になっています。やはり育成会の事業として、どんどん焼きとか、まあ運動会は、これは地域の活動なんですけども、今迄ずっと育成会が中心になっていて地区のほうがオンブさせてもらっているようなことだったのですけども、これをもしできない、育成会のほうから「来年からはできません」と言われた時に、止めちゃっていいのだろうか。止めちゃうのが一番簡単なんですが、それを楽しみにしている人たちもいると思うので、それをどういうふうに持って行ったらいいのかなというのが今課題なんです。まだ、正式に育成会のほうから、「こうする」というのはまだ上がってきていないのですが、「区長さん、最初から入って会議の中に、会合の中にはいって、いろいろと話し合ってみてもらいたい」ようなことを言われていたのですが、やはり、地域なので、最初から私が中に入ってしまうと私の説になってしまうと困るので、やはり育成会の自主的なことでやってっていただき、最終的に相談ということで入っていきたい、というふうに思っている。こういうことで、地区で主催するような形になっていくと思うんですね。まずは、どんどん焼きであり、また、廃品回収ですか。それこそ4世帯か、5世帯くらいの育成会員しかいないらしいんですよね。まず集めるのに車の問題。皆サラリーマンが多いので軽自動車がないということ。それからやはり、5人くらいで回るというのは大変なことだと思うんです。それを廃品回収をどういうふうにしていいかというのは、それはおいおい契約の時でも意見などをお貸ししていただいてある程度各地区の意見をまとめて、全体的に代表者会議のときに決めて行きたいと思っています。そういう案件が、ひとつ育成会のほうから出ています。もうひとつは、ツバメとマナヅル。マナヅル自体では存続できるが、マナヅルと合併するかというか、今回、カルタ大会においては、マナヅルと合併というような形で出させていただいています。そういう状況なので、今後、村の行事に関して変わっていくということが出てくると考えられます。

【4区区長代理A】
たしかに、可能性が少ないと思う気がするんですけども、この辺については廃品回収とか、それは助かっているのはいるわけで、今も来ていますよね。今も現に老人クラブがやっているところもあるわけで、何か方法を考えて廃品回収を続けることも必要だと思う。ほかになにか。

【4区区長】もし、あのう、地区のことで何か要望があれば、検討していきたいと思います。犬の糞、犬の散歩の問題で、一時去年の8月ごろ持ち上がっているんですけども、発展的には恐ろしいことが起きかねない件があります。それで隣の5区の区長さんにもそういうお話をして、散歩は4区だけではないので、5句のほうからも来られているので、何かあってからでは遅いので、そういう話をしてご協力いただいていますが、今は落ち着いています。まず、名前はあれですけども、言われている方のほうでも一理あるわけです。やはりモラルの問題がありますので、やはり可愛がっている、散歩している犬は、子どもと同じように飼っているのですから、後始末も子どもと同じように片付けて頂くということでとってもらえばお互いがよいと思う。やはり放置しておくのはよくないと思う。

【4区区長代理A】あと他に何かそういうようなことがあれば・・・。(玄関のほうで誰が来た気配)はい。議員さんが見えられましたのでさっそくですけども。

【高橋由信市議】どうも皆さん、おめでとうございます。

【参加者一同】おめでとうございます。

【高橋市議】去年はほんとにお世話になりまして有難うございました。ほんとにあの、昨年はですね。東日本大震災というほんとに未曾有の震災があったわけでございます。私もですね。ほんとに皆様にお世話になりまして、その直後に行われた選挙におきましては、身に余るご評価をいただきました、ほんとに有難うございます。心から御礼を申し上げます。震災後ですね、やはりあの議会活動を通じて取り組んでまいりましたのは、防災計画であります。今迄の安中市の計画がほんとに通用するのか、皆様の命を守れるのか、という角度からやらせていただきました。あまりにも机上の空論のように、起きないだろうということを想定していないような計画で現実的ではないということがはっきりしました。やはり、これから、東海、南海地震とか、とくに差し迫った問題ですから、それらをしっかり考えた時に、やはり安中市の中でどのように皆様の命を守るのか、また、避難場所の問題にしてもあまりにも1箇所に毛布が5枚だとか、安中市のあまりにも期限切れの水が置いてあってだとか、あまりにも酷い状況にあったものですから、それらをひとつひとつ検証しながら、改善していきたいと思うところでございます。今後また皆様のご協力をいただきながら、一生懸命、岩野谷の代表として意見を活かす覚悟でございますので、よろしくご指導とご鞭撻をお願い申し上げまして、簡単でございますが本年もよろしくお願い申し上げます。

【区長代理A】今、議員さんからもお話がありましたけども、災害に対する避難地区、避難場所は、この野殿地区の避難場所は岩井になっていますけど、その辺もある程度考えなければならないと思っています。この辺も考慮していただきたいと思います。何かあれば。

【住民B】
あの市議さんにちょっと、高橋さん。今この間、陳情した土壌汚染防止案と歩道のことを皆さんに今お話したんです。ぜひ、そういう事業が始まる時にはぜひリードしてご協力願いたいと思います。よろしくお願いします。

【高橋市議】やります。

【住民B】
よろしくお願いします。

【高橋市議】あれは、今年が正念場になって来るかなと思うんですけども、さきほども、岩井の白山神社で、ちょっとご一緒させてもらって、市長のご挨拶の中にもそういうことが含まれておりました。ちょっと・・・私とはちょっと意見がちがうなというところもあったんですけども、やはりこれは30年来のもうあれですから、当然地元としてもやらなきゃいけないなと感じています。また、Bさんのおっしゃるように、土地の問題、そこについては、市のほうと協議というか、そこにつきまして、お話したんですけど、その歩道を作ることによって、それが削られて、東邦亜鉛の関係の事業ができなくなるということは、ありえないということで、聞いていますが、それが微妙な問題で、また市長さんが案を先ほど言っておりましたので、どうなるのかなということですが、私は責任をもってやっていきたいと思いますので、よろしくお願いしたします。

【住民B】話としては、市の単独事業でもしなくはないけども、県事業でも国がバックアップしてくれても、持ち上がらないほど、何十億の重い予算を使うので、ぜひ小さい安中市にその負担が多く被さらないように、また、あわせて東邦亜鉛の負担も、県の事業ならある一定の話の中にあると思うが、市の負担となるとまた増すと思うから、企業の協力も得られなくなる可能性もあるので、ぜひその辺を口で言い逃れて、市でも事業はできるということの状況にならないように、ぜひお願いします。

【高橋市議】今、非公式と言うか、水面下の話だが3月議会できちっとこれを出して、事を表面化して、どうしてくるかという道筋をこれからしていきたい。

【住民B】よろしくお願いします。

【区長代理A】今、北野殿にとって、いま土地改良という問題が一番重要な気がしています。何か他に?

【住民A】まだ時間が有るようなので。土壌汚染というのは今回、たまたま3.11でセシウム汚染という原発の問題で、安中地区では厚生省のヘリコプターからの測定の結果というのが、今ネットに載っている。ここはちょうどギリギリで空間線量は0.10なんですね。0.113を超えると年間の被曝が1ミリシーベルトになる。ここは大人でも、子どもでも一応大丈夫な数値なんですね。なぜ放射能雲がこの上に来なかったかということは、私はご先祖様のおかげだと思っているんですね。だけど、残念ながら、西のほうに行くに連れて数値が上がっているんですね。今回、ここはゼロではないんですが、セシウムと言うのは、松井田のほうで玄米中に含まれているということで騒がれていますけど、現にここでも若干は降っているわけです。現に雨樋などで測ると、私のうちの雨どいで測ると0.3くらい行くんですね。これが、松井田のほうに行くと、もっと凄いところがある。今度カドミウム汚染を除去するという方法は、福島のいわゆるセシウムの除染ということと同じ効果があるわけです。我々はカドミウムで、セシウムではないんですが30数年間ずっと痛めつけられてきたんですけども、今回の原発の除染という意味もかねて、これはぜひ今のうちにやっておかないと。福島の広範囲にわたる除染地区というのは、ほとんど福島という県が、普通の県ではなくなってしまうというほどの影響がありますから、ここできちんと我々も今のうちにやっておかないといけないと思うのが私の思うところです。私も自分で放射能を測らないといけないという事で、いろいろ手を尽したけど、当時政府は線量計の販売について積極的ではなかったんですね。勿論自ら測ることについても、なぜか積極的ではなかった。で、「直ちに影響は少ない」というような言い方をしてずっと来たので、心配になって、いろいろ手を尽したんですけども、外国から線量計を輸入する場合、政府はブロックしてきたんですね。だから、私はたまたま仕事でロシアに行っていたので、そこで買ってきたんです。それ以来、地区の放射線量を測っているんですけども、本当に幸いなことに、0.10なんですね、空間線量は。だけど、落ち葉とか、そういう雨樋で、屋根に降った放射能の灰が集まるようなところは高いんです。通学路では、そのものはいいんですが、U字溝のところは高いです。勿論、そこで息をするわけではないので、1mくらいの目線で子どもたちは通うわけだから、そういう意味であまり影響はないんですけども、藪に入ったりすると0.24とか0.25くらいあるんです。本当に幸いにもここはいいんですが、ただ岩野谷でも大谷にあるサイボウ環境。あそこで測ったらですね、フェンスに一番近いところで測ったら、0.25もあったんです。あそこに、いろいろな汚染物質が持ちこまれているのではないかという懸念があって、私は今のところ、国や県が一緒に中に入ってもっと実態をチェックしなければいけないと言っているんですけども。なぜか腰が引けているんですね。今日は市長さんが来られるので、ぜひ一緒に住民と中に入って、この線量計でもいいんですけども、これを調べたほうがいいよということは申し上げようと思っているんです。とにかくここは一応安全です。子どもにとってもここは一応安全です。これは、やはりご先祖様のご加護だと、ほんとうに運がよかったということです。これはぜひ皆さんにお伝えしておきます。ちなみに、この線量計は今0.10を示しています。本来であれば0.07とか0.08くらいだったんですね。2、3割増えているが、ただし、松井田とか坂本のほうは相当高いです。私は市長さんが来られた時に、まずこういう状況だから、食品の放射能汚染を測定する機械は給食センターなどに導入して、コストはかなり係るけども東電に払わせればよいのだから、どんどん導入してもらいたいと思います。はい、以上です。

サイボウ処分場脇の残土置き場に大量に持ち込まれた出所不明の土砂。線量を計測したところ0.15マイクロシーベルト/毎時を観測した。(平成23年1月3日撮影および計測)

【区長代理A】これからもいろいろ考えて、食品でもやはり出たとだいぶ騒いでいるようです。0.2出れば大丈夫だということだが、あの根拠はないらしいので、ぜひいろいろなところはやってもらいたいと思います。

【住民A】低線量のやつというのは、今、福島県民200万人を全部測ろうという計画が進んでいますよね。あれは、言ってみればひとつの壮大な実験なんですよね。まあ、モルモットという感じもするんですよね。私は個人的な意見として、今回の放射能の事故をみると、世界で唯一の被爆国の国民に対して、政府が同じその原子爆弾と原子力・・・平和利用と言っても、仕組みは同じですから、それを国民自身に被曝させてしまったと、これは恥ずべきことなんですよ。あの、それまでは日本では絶対安全だと。今、私はロシアの仕事で原子力と関係しているんですけども、それまで、ロシアは日本に対して先生だと思っていたんですよ。ところがあの3.11で逆転したんですね。今度はチェルノブイリの時に、あれば旧ソ連ですけども。その時会得した経験をこんどは日本が積極的に借りなければならないんです。ロシアはそれを日本政府に申し出ているんですけども、一向に採用してもらえないと言っています。いま福島第一原発の汚染水のフィルターとして新しく開発したものを全部費用は自分で持つからと1台提供を申し出ているんですけれども、それさえも日本政府や東電は渋っているんですよ。だから、あの震災によって、日本がこれまで世界各国で、我々の税金を使っていろいろODAなんかやってきたが、その対応、或いは我々日本人が外国にいって、礼儀がよいと、これが一気にあの莫大な義捐金として戻ってきたわけですね。だから、今回、こういったことで、被爆国でありながら、自国の国民を被曝させてしまったということについて、重く受けとめて、もうあれですね、基本的にはこれは私の意見ですけど、原発に頼らないものをやってもらいたいんですけど、国民的な議論をもっと高めて、どうするのか、自然エネルギーは、まあ不安定ですけども、それをどうするかということも含めて考えていかなければならない。世界中が見ていますから。私が口火を切りましたが、他に誰か、何か。

【区長代理A】他にないですか?

【住民A】放射野の心配があればいつで測りに行きます。特に雨どいとか、そこから地面にじゃじゃ漏れしているところの周辺、コケが生えているところもありますよね。そこはかなり高い。もっともそこで這い蹲って息をしている人は居ないと思いますが、そこを歩いた部分の土を家に持ち込まないほうがいいですね。

【高橋市議】先ほどの話もありましたが、安全だという基準がね。あまりにもあれですから。どこを基準にしてよいのかわからない。

【区長】そこまでぴんとこないというのが、正直な話ですね。

【住民A】「ただちに影響がない」というのが政府の言い方ですね。

【区長代理A】屋根のかわらの隙間に入ってしまうという。だから、いくら除染してもそれ以上除染できないらしい。そういう意味で、土壌汚染法で、土の入れ替えをやるということは、セシウム除去にとっても一石二鳥だということで、農産物で、大人が食うぶんにはよいですけど、今度は体内被曝の問題がありますから、ぜひ土壌改良をしてもらって、名実ともに、重金属に対しても、セシウムに対しても野殿地区はもう完全に安全になったんだということをなるべくはやく宣言してもらいたいですね。

【4区区長代理B】だから、まずね、歩道よりは、歩道も大事だけども、まず土壌改良の道筋をまずやって、だって今まで、何十年ってやってきているわけだ。いつやるんだということで、俺なんか、こどもじゃなかったけど、子どもに近いころから騒いでいるわけだから。

【住民A】そのうちやるといってそば屋の出前じゃないけど、ここまで着ちゃったんですね。

【区長】世代が換わっちゃっているから。いま話したようにサラリーマンになっているから、土地に対する関心と言うのが変わっている。長年に、私が来てから24年になるけど、その前からずっと、先輩たちのなくなった大先輩たちも、私たちは外から来て蚊帳の外であり、関心もなかったですけど、長年、いつ土地改良がなされるのかな、と。あれだけ騒いでいるのだから、当然為されると思って見ていたが、一向にそういうものが具体化されてこなくて、ただ単に、下手をするとしなくてもよいような状況になっているのを見たときに、じゃああの時にあれほど苦労した大先輩たちがやったことは一体なんだったのか、という思いがあるんでね。だから、何か事業を始めるにしてもまずこれを一番にやらなくてはならないことじゃないのか、そのあとに、他の事業を進めていくのが道筋ではないかというのが、我々が前から言おうと思っていたんですよね。で、この前一回、墓地にする件にしても相談したわけですよ。墓地にするということはそこに莫大の土地が必要になるわけですから、おそらくBさんがいったように、全部減っちゃうわけなので、そうしたら、結局、土地改良とか土壌の入れ替えと言うのは不可能に等しくなるわけですな。そなれば東邦亜鉛としてもどっちかといえば、土地を買い占めちゃったほうが、企業にとっても莫大なお金を費やすよりは、徳なわけですよ。そういう形になってしまっていくと思うんです。そうした時に、「じゃあなんなんだ」というものになってしまうと思うんですよね。それである方向で皆さんに地権者の方には申し訳ないけども、墓地というものに対して岩野谷全体の区長さんが会議を開いて、反対と言うか白紙ということに持って行っていただいたんです。まず野殿地区でやることは長年からの課題になっている農地排土だとか土壌汚染対策をすることが第一歩だと思うんです。それから何かの事業を始めていけないいんじゃないか。そうでないとだんだん代が替わってくると、土地に対しても関心がないし、要するに最終的には「はあ、売っちゃえばいいや」ということになってしまう。そうなってきちゃったときに、やはり、変な主義が蔓延してしまう。だから、私も区長になってから、それだけは一番最初にしてもらいたいという気持ちなんですね。それには、皆さんがそれに対する関心がないとひとつにまとまらないと思うんです。

【住民A】そのとおりですよね。今回やる土地改良というのは、農用地の汚染に関する法律といって、昔からある法律です。かなり、あるところまで皆さんの同意書がいったと思ったら、今度は国際規程で玄米中のカドミウム濃度がそれまで1ppmだったのが、0.4ppmに敷居を高くした。ほんとは国際条約は0.2ppmなんですよね。あの中国でさえも0.2なんですね。それは、日本は米の国だし、カドミ汚染の地域が膨大な面積あるので、0.2ppmにしたらとんでもないことになると、政府の財政負担が大きすぎるという事になるというので、ロビー活動をして0.4ppmに引き戻したんですね。もうひとつは。土壌汚染対策法というのが最近できた。これは農用地に限らず、先だっての前橋工業の土壌問題とか、あるいは東京の豊洲の元東京ガスがあったところで、あそこの土壌中にベンツビレンとか発癌物質がいっぱい入っているということで、そこに築地の市場を移すということで大騒ぎになっていますが、土壌汚染防止法ということになると、土地そのものが重金属を含んでいるものは売買の対象にならないんです。つまり、今我々がここに住んでいるというのは、我々の固定資産の財産権が今、目減りしているんですよね。だから、きちんとこれを綺麗にして、価値を上げて、そうすれば固定資産税も上げられちゃうわけですけれども、ただそういうことによって、市もよくなるし、地権者もよくなるし、工作者としてもよくなる。こういうところの発想でいかないと、いつまでたっても東邦亜鉛の切り崩しに遭いっぱなしで、ダメになっちゃうんですよ。私はこの間、業を煮やして、「悪いけど、地区のほうは(土地改良を)地区のほうでやってもらわないといけないが、自分のところはとにかく土壌汚染対策法からして、重金属が多すぎるので、とくに工場に近い畑でね。そちらのほうで対応してくれないか」とお願いしたら、環境対策課の部長が、「個別対応はいたしません」というんですよ。「地区の皆さんの総意があってからでないと私らは何もできません」というんです。なぜかというと、前回の1ppmの旧法律の、いわゆる農用地の汚染に関する法律で、ここで、ここで計画が出たときに、そこではもう少し議論になったと思うが、群馬県や環境庁に行って予算を聞いたんですよ。予算はもうついていたんですね。37億円なんです。そのうち東邦亜鉛が10億円を負担するという話だった。ところが、東邦亜鉛の関係者によると、「10億円はもったいないから払えない。特段ただちに健康に被害が出ていないというのでそんな事業は(やらなくて)いいじゃないか」というんです。

【区長代理A】市長さんが見えたのでさっそくですが。

【岡田義弘市長】皆さん、新年明けましておめでとうございます。

【参加者】おめでとうございます。

【岡田市長】本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。昨年は大変お世話になりました。心から感謝と御礼を申し上げます。さて、昨年を振り返りますと、まさに3.11、あの地震、津波、そして原発が重なって、我が国は未曾有の国難の中にあって、新年を迎えたわけであります。その未曾有の国難はですね。6万人の方が東北3件で失業をいたしました。そして、2万名余の方が命を無くしたわけです。そして、お父さんか、お母さんかどちらかを無くしたお子さんが2千名いるわけです。両親を無くしたお子さんが200名余いるわけです。まさに、国難であります。そういった方々を含めて、新年を迎えたわけでありますが、こうした方々に、希望の持てる、年に、していかなければならない、と思っているところでもあります。まあ、そういった中で、この新生安中市にかかる、本年の平成24年の最大の課題は、2つあるんです。
そのひとつは、碓氷病院の改築問題。本来ですと、新築をすることのほうがむしろ、妥当なんでありますけども、用地問題があり、解決しておりません。その、なぜかと申しますと、今の碓氷病院の、あの用地は半田ゼンシロウさんの寄贈によって建てられている。その心を、大事にしていかなければなんない。そして平成18年、4階建ての高層の市営住宅を2億6千万円ほどで予算が組まれ、国から2億6千万円の半分、1億3千万円を、国から補助金が既に来ておる。それを止めたんです。箱物行政をそんなにしてていいのかという。それで、この、去年の12月の議会との議論がございましたけれども、なぜ、あそこの更地の、碓氷病院の東に、あそこへ改築の位置付けをしなかったのか、ということなんです。そうした中長期展望に立った議論が全くなされなくて、箱物行政をどんどんどんどん進められている。先ほど申し上げました半田ゼンシロウさんの心を大事にしていくためには、そこへ持っていけないわけです。それで、今ひとつはあの、マンモス市営団地でありますから、あの区の区長さんは大変なご苦労をされている。そういうことから考えて、改築という最終判断を致したわけです。新しいとこは農振が外れません。簡単には。広大な土地ですから。国まで持ち上げなければ、群馬県で許可をおろす、というわけには行きませんから。広大な土地ですから。それで、改築と言うことで最終的に判断をさせていただきました。本年はその入札をさして頂いて、患者さんを受けながら、改修をしていくという、大変、ま、3年くらいかけてやらなくてはなりませんけども、患者さんがいるために。そういった新生安中市の最大の課題であります。
それから、今ひとつは、野殿地域を中心として排客土の問題です。先ほど冒頭申し上げましたように、原子力発電所。安全だと、これまで中央政治は説明してきたわけです。それが根底から、安全神話が崩れた訳です。これ以上、原子力を、発電を進めるということは大変、困難だろうと。こういうふうに思っております。それで、今の、この事故を起こした、この、キロワットの単価。これは火力発電と同じになっている。同じである。その故障をすべてしていかなくちゃなりません。そうすると原子力というものは、事故がないときは安いかもしれませんけども、一旦事故が起きれば、大変高いものになる。そういうものを推進するということは、相当、議論が高まるであろうと。私は個人的には、できないんだ、とこういうふうに思っています。そうしますと、クリーンエネルギーであります。クリーンエネルギー。この野殿の地を中心として排客土問題である。今、皆さんは、どう考えているか分かりませんが、本年はその議論を徹底的にやらなければならない時に来ていると私は思っているんです。
排客土をやるには、あとの振興策をどうするのか。養蚕は完全に、もう衰退しております。どこへいってもやめろといわれれば、やめられるんだ。それを建前論で排客土をやることなのか。それとも、その関係者が、有限会社なり株式会社を設立して、メガソーラーシステム開発をすることがベターなのか、そこはしっかりと考えてないと、後世にね。悔いを残すと。排客をやったものの元の木阿弥で、山の木になる。公害のために畑が山になっているわけじゃないんです。地代の変化によってなっているわけですよ。ましてや、TPP、環太平洋、戦略的経済連携協定っていうものを国が進めようとしている。今の45%の自給率は13%に落ちることが、もうはっきりしているわけです。なぜなら、アメリカのカリフォルニアで、あのコシヒカリが行って栽培されている。もう作られている。それを日本に輸出しようと、狙っているわけです。そうすれば、耕作面積規模が違うんですから太刀打ちになりません。それを今、アメリカは、日本に圧力をかけている。今も。それを選ぶのか、ここはしっかりと、議論をして、もう、繰り返しになりますけども、原子力発電はこれ以上、したら、日本の、命はない、思わなくっちゃなりません。今、安中市でも、放射能の除染対策で大変な状況であります。チェルノブイリは、皆さん、次ぐ日ですよ。次ぐ日、事故がおきて、次ぐ日、何千台というバスを用意して避難させちゃった。それでも4年後、5年後には甲状腺がんで子どもが亡くなっているんです、日本のこーんな狭い国で、こーんな悠長なことをやって、福島では36万人の子どもを甲状腺検査をやっていますけども、今後ずーっと続けていかなくっちゃならない。子どもに被害が出るというふうに、私は個人的に見ております。そういう危険な、原子力発電を求めるのか、クリーンエネルギーでここは心ひとつにして、研究をしていくべきなのか、しっかりと、建前論でなくして、中長期展望に立って、それぞれの皆さんが考える重要な年である。いくらかかるか、排客土をするのにかかるかわかりませんが、おそらく推定ですけども、工事費の50%、これは国が持ちます。そして、残りの50%を、県、市町村・・・市ですね。それから原因者。これが、負担分は決まっておりません。いずれにしてもその排客土をする為に、おそらく20数億円はかかるだろう。そうであるならば、20数億円、たとえば形として、仮定としてメガソーラーシステムも研究開発をして、株式会社なり有限会社なりして、ですね、それで利益を生む。それで、毎年配当していく。こういうですね、やらないと、研究をしないとですね、大変なことになる。というのです。今のこの実態をですね、皆さん。カドミのために、畑が耕作されて、いないんじゃないんですよ。時代の変化によって、やってもそれだけの収益に繋がらないということで耕作放棄地になっているわけです。ここのところを、しっかりと相談・協議していかないと、建前論で、やっていると、若い者、これからの子どもさんはどんどん出て行ってしまう。この地から、野殿から出て行ってしまう。むしろ、そうやって、発想の転換をして、子どもさんが逆に戻ってくる。こういう地域に作り変えてゆく必要があるんではないか。この、高台で、日当たりのいい、この立地条件を、千歳一隅のチャンスです。どうするかは、一人一人の皆さんが決めること。一人一人の皆さんが決めること。もう最後の、最後の、チャンスです。今年、来年が。それは、何度も言って恐縮ですけども、一人一人の皆さんが決めることです。
以上であります。ぜひそういう面で本年は、市にとっても、野殿地区にとっても、千年に一度という、機会でありチャンスであります。このチャンスを活かすか、殺すか。それは一人一人の、考え、それぞれの、ご家庭のご相談の結果であります。強制するもんじゃありません。

【区長代理B】ちょっと、順序が違うんじゃないか、俺はそう思うよ。まずやるとしてだよ。土壌を改良してからやりゃあいいんだよ。

【住民A】まず、質疑応答してから。

【区長代理B】市長が次の時間があると言われているんだよ。

【住民A】いずれにしても、市長を仕切ってもらわないと、市長が今そういう話をしているわけだから。

【区長代理A】市長さんが野殿の人たちにはよく考えなければならない、という議題を出されたと思いますので、うちに帰って、北野殿の課題としてよく考えて。

【区長代理B】時間なんでね。11時に着ることになっているんで。

【住民A】ああ、そういうことなの。

【区長代理B】ちょっと市長が来るんが遅いんだよね。

【住民A】そういう話だったの。今の件。

【区長代理B】また改めてさ。絶対集まって重要な問題だから、集まったほうがいいと思うよ。

【住民A】たしかに市政モニターの人のなかで、そういう、野殿にメガソーラーシステムを導入したらどうかという、そういうアイデアを出したかたがいる(http://sutooffice.jimdo.com/安中市市政モニター政策提案-論文/参照)
ことは私もきいているんですが、まさか、そこまで市長が真剣に考えているとはね。だからこの件については、どういう話を信ずるか、これは、また情報公開で私がまた確認させていただきますけども。

【岡田市長】あのう、役所では一切進んでおりません。

【住民A】じゃあ、思いつきだけなんですね、市長。(場内苦笑)

【岡田市長】あのー、地権者の一人として申し上げているんです。

【住民A】ああ、なーんだ。それ先に言ってもらわないとね。市長の挨拶というから、もう安中市としては、土壌改良をやらずにですね。その補助金をメガソーラーでやるんだから、今のまんま、ね。汚染土壌はそのままですと。そういう話だと、私はそう思ったんです。

【区長】いま、この件に関しては、重大な話なんですけども、今回は新年会なので挨拶するということで、この重大な問題については、まあ市長さんのほうのスケジュールもあると思うんで、それをつくっていただいて、地区はそれこそ、昔から、案件だった土地改良だとか、汚染の問題だということで引き続いているんですよね。これをどうしたら、やらないでいいのか、やるのか、今までやってきた人たちの思いはどうするのか、ということを考えて、それで今一番の問題というのは、やはりこの地区が発展していくことが一番いいことなんですけども、まず、先決問題として、そこからは始まらなければ次に続かないと思うんですよ。みんなの思い、また、亡くなった方々や、やってこられた方々の思いもあるから、それも大切にしてもらって、今度はどうしたらいいか、ということで最終的に自分たちの意見を持って集まって検討すればいいと思うんです。この短い時間でこの重大な問題はできませんので改めで契約などで、市長さんにスケジュールを作っていただいて、夜でも、昼間でも、夜なら市長さんも来られるかもしれないが、時間的にはあれはやはり市長さんにちょっとスケジュールを作っていただいて、こういう重大な問題についてはここがいっぱいになって、いろいろと野殿の将来に向かっての意見の交換会をしたほうがいいと思います。ですから、今日は新年会ですので、この件はお開きにしていただきます。今年も皆さんと一緒にこの地区の発展、問題点を解決していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

【区長代理B】あと、ミカンが余っちゃっているんで、余分に持っていただかないと。予想より(参加者が)少ないんで。
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■岡田市長は昨年の地元の新年会でも、東邦亜鉛が法の隙間をついて、半ば超法規的にサンパイ処分場を完成していた件について、じつに東邦亜鉛側に理解ある説明をしていましたが、今年は、地元北野殿の住民の悲願である、重金属汚染土壌問題の解決の為の土地改良事業に対して、汚染土壌はそのままにして、土地改良事業に必要な資金は、メガソーラーシステムの開発研究のために投入し、その受け皿として、地元会社組織を作るべきだというか、仰天アイデアを住民に開陳したのでした。

 東邦亜鉛としては、岡田市長に多額の政治献金をしてきた成果として、岡田市長があくまでも、東邦亜鉛の利益の為に動いていることが確認できるわけで、これほど頼りになる首長も珍しいと、今後もさらに政治献金にいそしむことでしょう。

■それにしても、こうして、市長の地元住民への新年挨拶の中で、自分の利益誘導に都合のよい思いつきの話を平気でするのですから、安中市長としての施政方針も怪しいと感じざるを得ません。なにしろ、市長の立場なのか、一住民として、利権誘導する立場なのかが区別されていないのですから、不幸なのは安中市民です。

 今年も、東邦亜鉛は岡田市長や自民党に献金をし続け、一方、地元住民に対しては、「企業のコンプライアンスの遵守に引き続き務める所存だ」などと二枚舌を使ってくるのかもしれません。外見的にはグローバルを標榜している東邦亜鉛の体質もまた、旧態依然であるのかどうかが、この1、2年で証明されることでしょう。

【ひらく会事務局】

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