■朝鮮半島の北部で12月16日(金)ひそかにリーダーが急死し、ロシアが逸早くその重大事態を察知していたころ、日本では12月17日(土)に朝鮮半島の南部から来日した大統領と日本の首相が、12月18日(日)午前、従軍慰安婦問題などについて京都市の京都迎賓館で会談を行っていました。
この従軍慰安婦問題は、元日本軍従軍慰安婦らを支援する「韓国挺身隊問題対策協議会」が12月14日(水)、ソウル市鐘路区にある在韓日本大使館前の路上に、元慰安婦を象徴するという少女像を建て、除幕式をするという外交上の礼儀を無視した暴挙を行い、それを今年韓国政府が黙認したことから急遽浮上したものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/0d/fed723672604960b19f21b7e85f4ac30.jpg)
↑昨年末、成田空港第1ターミナル北ウィングに現れたXマスツリー。12月21日撮影。↑
報道によると、現場では「日本政府の謝罪と賠償」を求める集会が1000回目を迎え、それに合わせた少女像の設置だったようです。さっそく、日本政府の駐韓大使は12月14日中に韓国側へ早期撤去を求めましたが、韓国外交通商部の第一次官は、「慰安婦問題について日本政府が解決に向けて努力すべきだ」と説明し、撤去する気配はなく、おそらく未だに設置されたままになっているようです。
この背景には、これまで「グローバル外交」を目指すと共に隣国である日本、中国、ロシアとの更なる協調を追求すると断言した韓国の大統領でしたが、今年12月の大統領選挙を控え、低調気味の与党ハンナラ党の支持率引き上げのために行っていた反日キャンペーンに、従軍慰安婦問題を絡めた動きを抑えるどころか、促進せざるを得ない事情があるようです。
■筆者は、たまたまウラジオストクに向かう途中、ソウルに立ち寄った機会に、この元慰安婦を象徴すると言う少女像がどのような場所に設置されているのかを確認すべく、現場にいってみようと思いました。
インチョン空港に到着したのが12月21日(水)午後4時過ぎでした。本来であれば乗り継ぎだけなので、一旦韓国に入国する必要はありませんが、その日には、ウラジオストク行きのフライトがないため、ソウル市内で1泊することになったものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/6c/2cf53be518c0ef2bf5592c56826dd3c4.jpg)
↑インチョン空港からソウル市内行きのバス乗り場。↑
一時入国でも、空港の外に出るためには、入国手続が必要です。パスポートコントロールの窓口前の長い列に並んで順番を待ちました。時間がかかるのは、パスポートのチェックのほかに、ひとりひとりの写真を撮り、両手の人差し指の指紋を採るためです。韓国に最初に入国する場合に限られるようですが、あまり心地よいものではありません。
インチョン空港は巨大なため、着陸後もターミナルまで辿り着くのにタクシーイングといい、地面を滑走して移動するのに20分近く時間がかかります。その後、入国手続きや手荷物引取りのため、メインビルディングに移動するのに地下のシャトル電車に乗ったり、上述のように入国手続やら、大きな手荷物受取り場所で、多数の荷物のなかから自分の手荷物を探すうちに1時間ちかく掛ってしまいます。空港の到着ロビーにでられた時には既に午後5時をまわり、日もとっぷりと暮れました。
あらかじめ予約していたソウル市内のグランド・ヒルトン・ソウル・ホテルに行くため、1万ウォン(約700円)で市内直行バスに乗り、約1時間20分ほどでチェックインした後、受付でソウル市内の地図をもらい、ネットで在韓日本大使館を検索して場所を確認後、ホテルの近くの地下鉄3号線弘済駅まで15分ほど歩き、そこから地下鉄に乗って4つ目の安国駅に向かいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/a2/52297e8f9c22a896ce31afd40a9c3ed8.jpg)
↑ソウルの地下鉄3号線の地図。弘済駅に掲示。安国駅は4つ目。↑
■韓国の地下鉄3号線は、他の路線は知りませんが、シンガポールの地下鉄や東京の南北線と同様に、ホームと線路は完全にガラスの壁で空間を仕切られております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/f8/2dfde4624ee72230e823f2093701c3d0.jpg)
↑弘済駅の路線図。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b0/3ef899440ae0786f1201273d36bb0e30.jpg)
↑ホームドアシステムの韓国の地下鉄。1両あたりの長さがやたらと長いのが特徴。東京の地下鉄の2倍以上ある感じ。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/4f/de86b7b61324b9c7238f0972faaeb744.jpg)
↑安国駅のホーム。↑
安国駅には10分ほどで到着し、階段を上って地上に出ると、目の前に日本大使館公報文化院がありました。てっきり、ここに日本大使館の機能が併設されているものと勘違いをして、周辺を2度回り、道路を隔てた通りや、向かい側にある厚生省の付近の路地を探し回りましたが、結局見つかりませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/09/0bb43c6f25f49702bad9f718d229ff5c.jpg)
↑右側の建物が日本大使館公報文化院。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/84/9b1ebcb0ea43e047f38cc7b352c9ea47.jpg)
それもそのはず、あとでホテルに戻って再度チェックしてみると、実際には、安国駅の一つ手前の地下鉄の駅との中間地点あたりに日本大使館公報文化院とは別に、日本大使館が所在することが判りました。安国駅の上を走る大通りを400mくらい歩けばたどり着けたのですが、残念ながら時間切れで、再度探しに行く時間はありませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/be/e627b7bc0390af7ec6c8e578205755f0.jpg)
↑日本大使館公報文化院の通りの向かい側の道路わきにある朝鮮建国同盟址と書かれた石碑。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/93/02c20c3676d9bffd23d91ab366104c56.jpg)
↑これも付近の道路わきにあった石碑。道端にこうしたモニュメントを作るのが好きな国民性なのかもしれない。ロシア人との共通性が見られる。↑
■実際に少女像が建てられた場所はどんな場所なのでしょうでか。今回、残念ながら、日本大使館と日本大使館公報文化院(このほか、ソウルの西大門区には、日本政府外務省関係機関である国際交流基金の日本文化センターもあり、混同しないように注意が必要です)が別々の場所にあると言うことに気づかず、場所を間違えてしまい、従軍慰安婦問題を象徴する“平和の像”が設置された場所には辿り着けませんでしたが、報道によると、概ね次のような場所にあるようです。
<ソウルの在韓国日本大使館は、観光地として知られる景福宮(李朝時代の宮殿)の近くにある。大使館サイトの地図によると、同じブロックに銀行があり、近くのブロックにはアメリカ大使館や韓国国税庁、外交通商部などがある。幹線道路から枝分かれした車道(片道1車線)に面している。車道を渡ると歩道部分があり、ここに少女像が建てられた。「真向かい」といって良さそうな場所だ。像周辺には比較的広いスペースがある。このスペースを囲むようにビルが建っており、韓国の通信社「聯合ニュース」の建物もある。保険会社や商業施設もある。>
1961年に締結された外交関係に関するウィーン条約(ウィーン外交関係条約)では、外国公館の安寧や威厳が損なわれることを防止する措置を義務付けています。そこで、武藤正敏・駐韓国日本大使は、韓国政府に少女像の早期撤去を申し入れましたが、朴錫煥(パクソクファン)・韓国外交通商部第一次官は「条約上の問題はなし」との考えを示し、撤去に応ずる姿勢を全く示していません。日本政府から韓国政府に対する少女像の早期撤去要求は、大使館の保護などを定めたウィーン条約第22条2項を根拠としています。これに対し、朴第一次官は「慰安婦問題は日本政府が解決に向けて努力すべきだ」と話をそらすコメントを出しただけでした。
■もし、これが東京の在日韓国大使館の目の前の行動に、竹島問題を象徴するモニュメントが建てられたらどうなるでしょうか。もっとも、日本人でそのような過激な行動に移る輩は、残念ながら現れそうにありません。また、そのような行動を実行に移した場合でも、警備中の警察官に直ちに現行犯逮捕されることでしょう。
韓国の場合、今回日本大使館に辿り着けませんでしたが、日本大使館公報文化院の前の安国駅の出口脇にも交番があり、警察官が詰めていました。日本大使館前にも当然そのような警備担当の警察官が待機しているはずです。しかし、少女像の設置の際には、韓国政府も黙認していたくらいですから、当然、目の前で設置作業を行っている韓国市民の行動を知りつつ、何もしなかったことになります。
■少女像の設置から既に4週間近く経過するわけですが、このまま日本政府の早期撤去要求に対して、韓国政府がダンマリを決め込み続けると既成事実になることでしょう。日本政府としては引き続きウィーン条約を根拠に早期撤去を韓国に求め続ける必要がありますが、このような場所に日本大使館を設置するのではなく、いっそのこと、日本大使館公報文化院に日本大使館を移すことを提案します。
日本大使館公報文化院は安国駅のすぐそばにあり、交通の便利もよく、暗くてよくわかりませんが、大きな建物に加えて、敷地もひろそうです。そこで、400m離れた日本大使館も領事館もこの場所に移設すれば、経費の節約になるのと、韓国の一部市民団体が意図した少女像の設置目的も意義もカラ振りさせることができます。
市民が個人やグループでその活動目的を達成するための行為は尊重されなければなりませんが、それには一定のルールの範囲内で、という条件が付きます。朝鮮半島の南部で発生した今回の少女像をめぐるトラブルは、明らかに節度を超えています。
■朝鮮半島では、北も南も、国際ルールを無視した行為を競い合っています。共通するのは反日のスローガンです。彼らがこぞって、真のグル―バル意識を持ち、国際ルールに則って、行動できる国民性を身につけるまでには、まだ半世紀以上の歳月が必要なのではないでしょうか。もちろん、良識ある韓国市民の存在も確認済みですが、政府レベルになるとどこの国もおかしくなるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/43/ee34b027a77fd77d1ffda10d0facef1a.jpg)
↑ソウル市内の地下鉄は一律1000ウォン(約70円)。切符は磁気カードで自動販売機で1500ウォンを支払って購入し、使い終わると改札口のすぐ隣のこのカード回収機に入れると保証金(デポジット)500ウォンが戻ってくる。自動販売機は英語や日本語表示機能もあるので操作は簡単。改札はすべて全自動で無人化。何らかの理由で外に出られなくなったら「Help」と表示のある改札のボタンを押すと通報音が鳴り響くが誰も来ない。通報音が鳴りやむと自動的に電磁ロックがはずれて改札を通過できる。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/90/fcba6be4272aa24308a1bebecf33bacd.jpg)
↑ソウルの地下鉄駅は、効率一辺倒の東京の地下鉄と異なり、利用者サービスの空間が多い。これは駅構内のXマスツリー。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/39/001b833035a35d4ec8220b7ca346ea16.jpg)
↑弘済駅にある休息コーナー。テレビや読書用の本棚があり、イスとテーブルが沢山設置されている。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/14/9b9dc1e7826be1f1e3bead246a4d621b.jpg)
↑ヒルトンホテルの近くの大衆食堂で食べた牛肉ピビンパプ(9500ウォン)。板の間にじかに座って食べる。キムチ4種類が食べ放題。↑
【ひらく会情報部】
この従軍慰安婦問題は、元日本軍従軍慰安婦らを支援する「韓国挺身隊問題対策協議会」が12月14日(水)、ソウル市鐘路区にある在韓日本大使館前の路上に、元慰安婦を象徴するという少女像を建て、除幕式をするという外交上の礼儀を無視した暴挙を行い、それを今年韓国政府が黙認したことから急遽浮上したものです。
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↑昨年末、成田空港第1ターミナル北ウィングに現れたXマスツリー。12月21日撮影。↑
報道によると、現場では「日本政府の謝罪と賠償」を求める集会が1000回目を迎え、それに合わせた少女像の設置だったようです。さっそく、日本政府の駐韓大使は12月14日中に韓国側へ早期撤去を求めましたが、韓国外交通商部の第一次官は、「慰安婦問題について日本政府が解決に向けて努力すべきだ」と説明し、撤去する気配はなく、おそらく未だに設置されたままになっているようです。
この背景には、これまで「グローバル外交」を目指すと共に隣国である日本、中国、ロシアとの更なる協調を追求すると断言した韓国の大統領でしたが、今年12月の大統領選挙を控え、低調気味の与党ハンナラ党の支持率引き上げのために行っていた反日キャンペーンに、従軍慰安婦問題を絡めた動きを抑えるどころか、促進せざるを得ない事情があるようです。
■筆者は、たまたまウラジオストクに向かう途中、ソウルに立ち寄った機会に、この元慰安婦を象徴すると言う少女像がどのような場所に設置されているのかを確認すべく、現場にいってみようと思いました。
インチョン空港に到着したのが12月21日(水)午後4時過ぎでした。本来であれば乗り継ぎだけなので、一旦韓国に入国する必要はありませんが、その日には、ウラジオストク行きのフライトがないため、ソウル市内で1泊することになったものです。
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↑インチョン空港からソウル市内行きのバス乗り場。↑
一時入国でも、空港の外に出るためには、入国手続が必要です。パスポートコントロールの窓口前の長い列に並んで順番を待ちました。時間がかかるのは、パスポートのチェックのほかに、ひとりひとりの写真を撮り、両手の人差し指の指紋を採るためです。韓国に最初に入国する場合に限られるようですが、あまり心地よいものではありません。
インチョン空港は巨大なため、着陸後もターミナルまで辿り着くのにタクシーイングといい、地面を滑走して移動するのに20分近く時間がかかります。その後、入国手続きや手荷物引取りのため、メインビルディングに移動するのに地下のシャトル電車に乗ったり、上述のように入国手続やら、大きな手荷物受取り場所で、多数の荷物のなかから自分の手荷物を探すうちに1時間ちかく掛ってしまいます。空港の到着ロビーにでられた時には既に午後5時をまわり、日もとっぷりと暮れました。
あらかじめ予約していたソウル市内のグランド・ヒルトン・ソウル・ホテルに行くため、1万ウォン(約700円)で市内直行バスに乗り、約1時間20分ほどでチェックインした後、受付でソウル市内の地図をもらい、ネットで在韓日本大使館を検索して場所を確認後、ホテルの近くの地下鉄3号線弘済駅まで15分ほど歩き、そこから地下鉄に乗って4つ目の安国駅に向かいました。
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↑ソウルの地下鉄3号線の地図。弘済駅に掲示。安国駅は4つ目。↑
■韓国の地下鉄3号線は、他の路線は知りませんが、シンガポールの地下鉄や東京の南北線と同様に、ホームと線路は完全にガラスの壁で空間を仕切られております。
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↑弘済駅の路線図。↑
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↑ホームドアシステムの韓国の地下鉄。1両あたりの長さがやたらと長いのが特徴。東京の地下鉄の2倍以上ある感じ。↑
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↑安国駅のホーム。↑
安国駅には10分ほどで到着し、階段を上って地上に出ると、目の前に日本大使館公報文化院がありました。てっきり、ここに日本大使館の機能が併設されているものと勘違いをして、周辺を2度回り、道路を隔てた通りや、向かい側にある厚生省の付近の路地を探し回りましたが、結局見つかりませんでした。
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↑右側の建物が日本大使館公報文化院。↑
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それもそのはず、あとでホテルに戻って再度チェックしてみると、実際には、安国駅の一つ手前の地下鉄の駅との中間地点あたりに日本大使館公報文化院とは別に、日本大使館が所在することが判りました。安国駅の上を走る大通りを400mくらい歩けばたどり着けたのですが、残念ながら時間切れで、再度探しに行く時間はありませんでした。
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↑日本大使館公報文化院の通りの向かい側の道路わきにある朝鮮建国同盟址と書かれた石碑。↑
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↑これも付近の道路わきにあった石碑。道端にこうしたモニュメントを作るのが好きな国民性なのかもしれない。ロシア人との共通性が見られる。↑
■実際に少女像が建てられた場所はどんな場所なのでしょうでか。今回、残念ながら、日本大使館と日本大使館公報文化院(このほか、ソウルの西大門区には、日本政府外務省関係機関である国際交流基金の日本文化センターもあり、混同しないように注意が必要です)が別々の場所にあると言うことに気づかず、場所を間違えてしまい、従軍慰安婦問題を象徴する“平和の像”が設置された場所には辿り着けませんでしたが、報道によると、概ね次のような場所にあるようです。
<ソウルの在韓国日本大使館は、観光地として知られる景福宮(李朝時代の宮殿)の近くにある。大使館サイトの地図によると、同じブロックに銀行があり、近くのブロックにはアメリカ大使館や韓国国税庁、外交通商部などがある。幹線道路から枝分かれした車道(片道1車線)に面している。車道を渡ると歩道部分があり、ここに少女像が建てられた。「真向かい」といって良さそうな場所だ。像周辺には比較的広いスペースがある。このスペースを囲むようにビルが建っており、韓国の通信社「聯合ニュース」の建物もある。保険会社や商業施設もある。>
1961年に締結された外交関係に関するウィーン条約(ウィーン外交関係条約)では、外国公館の安寧や威厳が損なわれることを防止する措置を義務付けています。そこで、武藤正敏・駐韓国日本大使は、韓国政府に少女像の早期撤去を申し入れましたが、朴錫煥(パクソクファン)・韓国外交通商部第一次官は「条約上の問題はなし」との考えを示し、撤去に応ずる姿勢を全く示していません。日本政府から韓国政府に対する少女像の早期撤去要求は、大使館の保護などを定めたウィーン条約第22条2項を根拠としています。これに対し、朴第一次官は「慰安婦問題は日本政府が解決に向けて努力すべきだ」と話をそらすコメントを出しただけでした。
■もし、これが東京の在日韓国大使館の目の前の行動に、竹島問題を象徴するモニュメントが建てられたらどうなるでしょうか。もっとも、日本人でそのような過激な行動に移る輩は、残念ながら現れそうにありません。また、そのような行動を実行に移した場合でも、警備中の警察官に直ちに現行犯逮捕されることでしょう。
韓国の場合、今回日本大使館に辿り着けませんでしたが、日本大使館公報文化院の前の安国駅の出口脇にも交番があり、警察官が詰めていました。日本大使館前にも当然そのような警備担当の警察官が待機しているはずです。しかし、少女像の設置の際には、韓国政府も黙認していたくらいですから、当然、目の前で設置作業を行っている韓国市民の行動を知りつつ、何もしなかったことになります。
■少女像の設置から既に4週間近く経過するわけですが、このまま日本政府の早期撤去要求に対して、韓国政府がダンマリを決め込み続けると既成事実になることでしょう。日本政府としては引き続きウィーン条約を根拠に早期撤去を韓国に求め続ける必要がありますが、このような場所に日本大使館を設置するのではなく、いっそのこと、日本大使館公報文化院に日本大使館を移すことを提案します。
日本大使館公報文化院は安国駅のすぐそばにあり、交通の便利もよく、暗くてよくわかりませんが、大きな建物に加えて、敷地もひろそうです。そこで、400m離れた日本大使館も領事館もこの場所に移設すれば、経費の節約になるのと、韓国の一部市民団体が意図した少女像の設置目的も意義もカラ振りさせることができます。
市民が個人やグループでその活動目的を達成するための行為は尊重されなければなりませんが、それには一定のルールの範囲内で、という条件が付きます。朝鮮半島の南部で発生した今回の少女像をめぐるトラブルは、明らかに節度を超えています。
■朝鮮半島では、北も南も、国際ルールを無視した行為を競い合っています。共通するのは反日のスローガンです。彼らがこぞって、真のグル―バル意識を持ち、国際ルールに則って、行動できる国民性を身につけるまでには、まだ半世紀以上の歳月が必要なのではないでしょうか。もちろん、良識ある韓国市民の存在も確認済みですが、政府レベルになるとどこの国もおかしくなるようです。
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↑ソウル市内の地下鉄は一律1000ウォン(約70円)。切符は磁気カードで自動販売機で1500ウォンを支払って購入し、使い終わると改札口のすぐ隣のこのカード回収機に入れると保証金(デポジット)500ウォンが戻ってくる。自動販売機は英語や日本語表示機能もあるので操作は簡単。改札はすべて全自動で無人化。何らかの理由で外に出られなくなったら「Help」と表示のある改札のボタンを押すと通報音が鳴り響くが誰も来ない。通報音が鳴りやむと自動的に電磁ロックがはずれて改札を通過できる。↑
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↑ソウルの地下鉄駅は、効率一辺倒の東京の地下鉄と異なり、利用者サービスの空間が多い。これは駅構内のXマスツリー。↑
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↑弘済駅にある休息コーナー。テレビや読書用の本棚があり、イスとテーブルが沢山設置されている。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/14/9b9dc1e7826be1f1e3bead246a4d621b.jpg)
↑ヒルトンホテルの近くの大衆食堂で食べた牛肉ピビンパプ(9500ウォン)。板の間にじかに座って食べる。キムチ4種類が食べ放題。↑
【ひらく会情報部】