市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

これでいいのか群馬県環境行政…事前協議を終え政官業一体で突き進む安中市岩野谷地区のサンパイ場計画

2013-11-07 23:39:00 | 全国のサンパイ業者が注目!
■関東地方でも指折りの大規模サンパイ場を灌漑用溜池の直ぐ脇に建設し、下流の安中市岩野谷地区大谷の地元住民や農地耕作者の健全な生活及び営農環境を破滅に追い込もうと企んでいる群馬県と業者の㈱環境資源は、環境資源の役員に天下った群馬県の大物幹部職員OBの根回しが奏功し、平成25年8月に事前協議が終了してしまいました。

 平成18年7月7日に事前協議申請が出されてから僅か7年で、安中市岩野谷地区はサンパイ銀座化に向けてまた一つ前進してしまいました。灌漑用溜池の水を水田等の灌漑用水に使っている水利組合の組合員らの反対のスクラムを崩そうと、業者が地元にカネをばらまき、ウソと脅しのテクニックを駆使して、地元を暗躍している始末です。

 平成25年9月上旬にこの情報をキャッチした当会は、事実関係を確認しようと、9月17日付で群馬県知事あてに公文書開示請求の手続きを申請していました。

 その結果、9月20日付で開示決定通知書が出されました。

**********

別記様式第2号(規格A4)(第4条関係)
     公 文 書 開 示 決 定 通 知 書
                         廃リ第601-14号
                        平成25年 9月20日
  小川 賢 様
群馬県知事 大 澤 正 明
 平成25年9月17日付けで靖求のあった公文書の開示については、群馬県情報公開条例第18条第1項の規定により、次のとおり開示することを決定したので通知します。
<開示を請求された公文書の内容又は件名>
安中市大谷地区で計画中の㈱環境資源による大規模産業廃棄物処分場の事前協議に係る平成25年8月19日付知事から業者への終了通知
<開示の日時>
平成25年9月27/日(金)以降(代金領収後)
<開示の場所>
送付による
<開示の実施方法>
写しの交付
<事務担当課等>
環境森林部廃棄物・リサイクル課産業廃棄物係
電話番号027-226-2862
**********

■そして、群馬県が、業者の環境資源の社長宛に出した事前協議終了通知書の写しが開示されたので10月初めに受け取りました。

**********

                         廃リ第400-72号
                         平成25年8月19日
株式会社 環境資源
代表取締役 鬼形忠雄 様
                      群馬県知事 大 澤 正 明
                      (廃棄物・リサイクル課)
事前協議の終了について(通知)
 平成18年7月7日付けで提出のあった廃棄物処理施設設置等事前協議書について、必要な手続きが終了したので群馬県廃棄物処理施設等の事前協議等に関する規程(以下「事前協議規程」という。)第24条第1項の規定により通知します。
 ただし、事業の実施にあたっては、地元住民等との合意形成に努めるとともに、周辺生活環境の保全を図るため、下記事項に留意するよう求めます。
 なお、事前協議規程第26条第1項の規定により産業廃棄物処理施設設置許可申請書を平成27年8月19日までに西部環境森林事務所長あて提出して下さい。
          記
(1)生活環境保全協定の締結について
安中市、富岡市及び高崎市や地域住民等から、生活環境の保全に関する協定を締結するよう求められたときは、誠実にこれに対応すること。
(2)雨水排水路及び浸出水処理水排水路の流末経路の確保について
計画地内の調整池(雨水)及び浸出水処理施設からの排水は、安中市管理の官地(ため池用地)に放流管を埋設し、ため池及び農業用水路へ放流する計両であるが、当該管理型最終処分場施設の機能上、雨水排水路及び浸出水処理水排水路の流末経路の確保は必要不可欠である。このため、設置許可申請書の提出前に、当該計画における排水路の占用手続きについて安中市と調整すること。また、排水放流先の水利用者に十分な説明を行うこと。
(3)見解書記載事項の履行・遵守について
 施設設置者の責務として周辺住民の生活環境に十分配慮し、見解書に記載した事項について、誠実に履行・遵守すること。
(4)災害防止対策について
 計画地周辺においては、過去に大雨による土砂崩れ等が発生した経緯があると聞いている。このため、施設実施設計に当たっては、ボーリング調査等詳細な地質調査、雨量予測調査等を実施して設計に反映させるなど、万全の災害防止対策を講じること。
               事務担当 産業廃棄物係
               TEL 027-226-2862
**********

■こうして群馬県は、環境行政に携わった大物幹部職員OBの尽力により、安中市岩野谷地区のサンパイ銀座化に向けたレールを敷いてしまいました。あとは安中市長に、地元岩野谷地区の運命の生殺が委ねられたわけです。

 しかし地元岩野谷地区に居住する岡田市長は、表では「庁議で反対を表明しているから」と住民には曖昧に説明しているものの、裏では利権をめぐりサンパイ業者と積極的に結託したがる傾向があるため、全く安心できません。

既に予定地周辺の市道の廃止等の手続を少しずつ進めており、最終的には水利権者の結束がいつまで維持できるかどうかにかかっていると言えます。

 このように地元に一つでも処分場が作られてしまうと、全国から業者の注目を集めるため、サンパイ銀座化の波に抗することが難しくなってしまうのです。

【ひらく会情報部】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする