市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有毒スラグ?を斬る!…八ッ場ダム付近の東・中村地区のスラグはどうなった?

2018-04-22 23:32:00 | スラグ不法投棄問題
■八ッ場ダム水没地域では、地元に対する懐柔策として共同浴場がいくつか設けられました。例えば、「川原畑(温井)温泉・岩陰の湯」「林温泉・かたくりの湯」「吾妻峡温泉・天狗の湯」「横壁温泉・白岩の湯」などがありました。「横壁温泉・白岩の湯」は、大同有害スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」の調査によりスラグだらけだったことが分かり、スラグ撤去工事が行われました。スラグ撤去の後、「白岩の湯」跡地はどうなったのでしょうか? 今度も当会の誇る徘徊老人軍団のリットン調査団が現地からレポートします。

 「横壁温泉・白岩の湯」がスラグだらけだった様子はこちらをご覧ください↓↓
〇2014年8月12日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・八ッ場ダム周辺(その4)横壁周辺
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1365.html#readmore

*****リットン調査団のスラグレポート*****
 大同有害スラグ不法投棄特別調査チーム・リットン調査団集合(^^)/。

 前回の八ッ場ダム関連・横壁小倉地区の赤い水には驚きましたね。そういえば同じ横壁にある東・中村地区の「横壁温泉・白岩の湯」跡地はすぐ近くですね、立ち寄って見ましょう。


え~っと、この交差点の向こう側にあったんでしたよね~。


あれま~、「横壁温泉・白岩の湯」の跡地は、スラグ撤去の後、コンビニエンスストアになってました。これは便利!最初から温泉よりコンビニの方が地元の方も喜んでもらえたかも?地元懐柔策の担当お役人様ももう少し考えたら? あっそうか、八ッ場ダム本体工事開始のメドが立てば地元懐柔策なんかポイ捨てだものね。


コンビニエンスストアの裏側の高台に来ました。確かこの辺りもスラグだらけだったのですが、もちろん片づけていただけたと思いますが・・・。


そうそう、道路工事用の砕石がこぼれたようになっているところがスラグだらけだったですよね、もちろん片づけ済ですよね~。


近寄って撮影開始!おいおい、サビサビ石があるじゃないですか?


あ~あ。細長く角張り、黒光りして、サビが浮いている石といったら、大同有害スラグじゃないですか。


どうやら、スラグ撤去片づけ工事は不十分なようです。

 このあとこのスラグはどうなってしまうのでしょうか?お役人の皆さまへ!今からでも遅くはありません。このスラグを群馬県中にばら撒いた佐藤建設工業に撤去片づけさせようではありませんか!


おや?よく見ると、コンビニ裏の道路がなんとなく凸凹していませんか?


あれ~、アスファルトが下から突き上げられ、隆起・ヒビ割れが起きていませんか?


あきらかに隆起しています。亀裂をよくご覧ください。亀裂が生じた後、割れ目の底が盛り上がるようになっています。

 上記の舗装の亀裂は、スラグの膨張時によく見られる独特の亀裂です。まだ何年も経っていないのに凸凹で亀裂だらけな道路では、近い将来補修工事が必要となります。

 全てスラグが原因としたら、国や長野原町の予算で補修するのは、税金の無駄遣いです。今すぐ、材料を搬入した原因者の(株)佐藤建設工業に撤去片づけ、復旧工事をやらせなければならないでしょう。
*****続く*****

■ご覧いただいたスラグですが、大同特殊鋼(株)渋川工場由来の、土壌環境基準を超える有害物質を含んだ廃棄物です。平成27年9月11日に産業廃棄物の監督官庁である群馬県が産業廃棄物に認定しています。

**********
【大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について】
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm
**********

 また、この産業廃棄物を無許可で天然石と混合し、群馬県中に情け容赦なく不法投棄してきたのは(株)佐藤建設工業という悪徳業者です。処分取り消しはこちら。↓↓
〇2016年8月5日:【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・群馬県が佐藤建設工業の許可を取り消し!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2095.html#readmore

■群馬県の許可取り消し理由は、許可を受けている範囲を超えてスラグを受け入れ、混合したというものですが、群馬県廃棄物・リサイクル課は、故意か否かにかかわらず大事なことを見落としています。

 それは佐藤建設工業が許可を受けていたのは、移動式の中間処理の資格だったことです。つまりこの許可では、廃棄物を受け入れることができないことになります。

 佐藤建設工業は廃棄物を受け入れることができないのを、百も承知で受け入れてきたのです、自分で群馬県に許可申請をしたのですから、知らなかったでは通りません。

 また、佐藤建設工業は、無許可で受け入れて天然石と混合したものを、再生リサイクル砕石(RC)として販売していました。スラグが廃棄物に当たることを知っていたのです。

 群馬県廃棄物リサイクル課は佐藤建設工業に、群馬県中に投棄しまくった有害スラグを撤去により片付けるよう命令しなければなりません。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

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【出張!オンブズマン】長野高専不正会計・着服問題に関して同校宛に公開質問状

2018-04-22 21:51:00 | 【出張!オンブズマン】長野高専の闇
■長野高専において、教員により不正会計380万円・うち着服51万円という大規模な職務違反・犯罪行為が行われ、しかも主犯の教授は定年退職で一切お咎めのないまま逃亡してしまったという大失態が発生し、しかもそのことが学内で一切話題にもなっていないという異常事態が起こっていることが、群馬高専アカハラ・寮生連続不審死に関する調査の途上、情報提供と告発によって判明しました。詳細は以下の記事の(3)をご覧ください。
○2018年4月1日:【群馬高専アカハラ・不審死問題】隣県長野からの情報②…隣県も文科省天下り校長で大迷惑?長野高専の実情
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2603.html
 本来であれば、県外のこうした案件は管轄の市民オンブズマンかそれに類する団体に対応をお願いするものですが、長野県の場合、2018年現在市民オンブズ系組織が機能していない状態にあるため、当会から出張する必要が出てきます。

 当会が活動の拠点としている群馬県と非常に繋がりの深いお隣りの県で発生した事案であることに加え、市民オンブズマン活動は全国組織で展開されており、その公共性、社会性を帯びた活動特性から、本来垣根や管轄などを色分けする理由は無いと考えております。

 したがって、「義を見てせざるは勇無きなり」をモットーにスピード感をもって柔軟な行動をすることが、我々オンブズマンの本分であるといえます。

 また、現在重大マターのひとつとなっている群馬高専における事件との絡みのうえでも、高専機構・他高専の体質がどうであるのか見極めるうえで、本件は貴重な「リトマス紙」になり得る事案だと言えます。

■そこで、市民オンブズマン群馬では、4月20日付で、以下の内容の公開質問状を長野高専宛に発出しました。

*****長野高専不正会計・着服事件に関する公開質問状*****PDF⇒ 20180420_naganokosen_ate_fuseikaikei_sitekiryuuyou_jiken_situmonsho.pdf
               平成30年4月20日
〒381-8550 長野県長野市徳間716
独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校 御中
TEL:026-295-7003/FAX:026-295-4356
     〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
     市民オンブズマン群馬  代表  小川 賢
     TEL: 027-224-8567(事務局)/090-5302-8312(代表小川)
     FAX: 027-224-6624
   長野高専不正会計・私的流用事件に関する質問書
 拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。なお、弊団体は群馬県を主な活動地域としていますが、事案によっては、適宜近隣の県への出張活動も行っております。
 さて、標題のとおり、国立高等専門学校機構作成の、平成29年6月30日付報告書「公的研究費等の不適正な会計処理に関する調査結果について」(以下「報告書」)を拝読させていただきましたところ、記載のある中でもっとも大規模な長野高専における不正会計・私的流用事件について、当方においていくつか疑問が生じましたため、貴学に僭越ながらいくつかご質問差し上げる次第です。
 本事件は、国民の税金・学生らの授業料を原資にした貴重な予算の使途に関わる重要な問題であり、また、質問者である弊会の所在地からほど遠くない距離にある隣県で発生した、他人事とは称せないものであることから、事件の態様がどのようなもので、貴学がどのような対応をお取りになったのか、それが適切なものであったのか、深く知りたいと存じております。

質問(1)
 報告書によれば、長野高専で不正会計・私的流用をはたらいたのは調査書提出時点で定年退職済の元教授(以下「元教授」)と、同時点で准教授の地位にある教員(以下「准教授」)の2名のようですが、調査書に記載のある、長野高専での差替えによる不正会計額3,794,551円、私的流用額510,448円について、この2名がそれぞれいくら不正会計・私的流用を行ったのか、内訳を教えてください。

質問(2)
 報告書において、不正会計・私的流用が行われた分のうち大半については、当該教員に返金を求めることとしていますが、平成30年4月現在に至るまでで、実際に元教授・准教授らそれぞれに返金を求めたという事実はありますか。また、実際にそれぞれから返金は行われましたか。

質問(3)
 報告書によれば、准教授には1月停職の処分が下されたとありますが、この処分はいつ下されましたか。また、弊会で調べたところ、学生に不適切なメールを送りつける等の行為をした教員を平成29年7月26日付で戒告処分にしたことについては貴学HPで公表されている一方で、この不正会計事件による准教授に対しての処分は貴学HPで公表されていないようですが、前者を公表して後者を公表しないのはどのような事情によるものでしょうか。また、単に掲載を失念していたというのであれば、これから掲載する予定はありますか。

質問(4)
 本件については、文部科学省のHPにも事件の態様を記載した報告書が掲載されていますが(http://www.mext.co.jp/a_menu/kansa/houkoku/1364929.htm)、記載のある不正支出額は12,100円、関与教員は1名(准教授)のみと、高専機構による報告書とは内容が大きく食い違っていますが、これはどういった理由によるものでしょうか。

質問(5)
 報告書から判断する限りでは、諭旨解雇相当の不正会計・私的流用を行ったとされる元教授は定年退職によりすでに処分不能扱いとなっており、これほどの重大事件を起こしたにも関わらず一切のペナルティが与えられていないという極めて不合理な状況になっています。一方、元教授の起こした多額の不正会計・私的流用は、業務上横領・背任にあたる可能性が極めて高いものであり、高専機構・貴学が刑事告訴等の措置に出ることは、極めて当然のことと思われますが、高専機構・貴学がこれまでにこうした対応を行ったという事実、またはその予定はありますか。行わない、または行う予定が無い場合、その理由はどのようなものですか。

質問(6)
 本事件について、これまでに貴学やその校長から保護者・学生に対し、文書や口頭での説明が行われた事実はありますか。行われたのであれば、それはいつ、どのような形で行われましたか。行われていないのであれば、それはどういった理由によるものでしょうか。

 以上、よろしくお願いします。なお、回答については、大変勝手ながら、書面で4月27日(金)までにFAXにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。
                         敬具
**********

■群馬高専の西尾前校長は、初手からけんもほろろの対応でしたが、こちらの校長はその上を行くのでしょうか? それとも、その下を行くのでしょうか?

 読者の皆様とともに注目しながら回答期限を待ちたいと思います。

【4月28日追記1】
質問(4)中のURLに一部誤記があり、当ブログ掲載分については修正しました。追って長野高専側にも訂正の意を伝える予定です

【4月28日追記2】
4月27日金曜日に長野高専総務課から電話があり、「申し訳ありませんが、本日回答期限のところ、少し校内で稟議を必要としており、5月2日もしくは5月7日にFAXにて回答するということでご了承願いたい」と通知がありました。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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群馬高専アカハラ・寮生連続死問題を追う…文科省へ昨年度末定年退職者に関する情報開示請求

2018-04-22 00:36:00 | 群馬高専アカハラ問題
■群馬高専にありとあらゆる災禍を撒き散らしたあげく、何のけじめも始末も付けないまま2017年3月末に群馬高専校長を辞して出元の文科省に逃げ帰っていった西尾典眞氏ですが、その後の彼の足取りや狙いを突き止めるべく、当会では多方面から調査を行ってきていました。これまでの主要な調査と分析については以下の記事をご覧下さい。
○2017年10月19日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…文科省開示文書から紐解く西尾前校長の群馬高専就任と離任の顛末
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2442.html
○2017年10月22日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…アカハラ事件の責任を取らず逃亡した西尾前校長と文科省の事情
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2448.html
○2018年2月20日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専…国立国会図書館での職員名鑑閲覧で見えてきた西尾前校長の作戦
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2566.html

■とくに、今年2月10日の国立国会図書館訪問で、ようやく西尾前校長の生年月日(S32.8.3)が判明し、今年2018年の3月末で満60歳であることが明らかになりました。

 ここから、文科省に戻って群馬高専での後始末を他人に押し付け、万が一にも責任を問われないうちに定年退職を迎えて退職金を満額獲得しつつ逃亡しようという西尾前校長の作戦があったことが、定年退職直前になって明るみに出ました。

 その後、当会として遺憾ながら、群馬高専の徹底隠蔽方針と遅滞戦術に阻まれ、追及が進まないままに新年度を迎えることになってしまったことは、かえすがえすも忸怩たる思いです。

 現在、西尾前校長が定年退職済であることはほぼ確実と考えられますが、実際にそれを確認するにあたって、文部科学省が異動者についての名簿は公表しているにも関わらず定年退職者の名簿を公表していないため、内部文書の開示請求を行う必要が出てきました。

■このため当会では、4月20日付で、文部科学省に対し郵送で以下の内容の文書開示請求を行いました。

*****文科省宛定年退職者名簿開示請求*****
     行政文書開示請求書

               平成30年4月20日
文部科学大臣 殿

氏名又は名称: (法人その他の団体にあってはその名称及び代表者の氏名)
 市民オンブズマン群馬   代表 小川 賢        
住所又は居所: (法人その他の団体にあっては主たる事務所の所在地)
 〒379-0114群馬県安中市野殿980
連 絡 先:(連絡先が上記の本人以外の場合は、連絡担当者の住所・氏名・電話番号)
 〒371-0801群馬県前橋市文京町一丁目15-10
  市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
  TEL:027-224-8567

 行政機関の保有する情報の公開に関する法律第4条第1項の規定に基づき、下記のとおり行政文書の開示を請求します。
              記
1.請求する行政文書の名称等
(請求する行政文書が特定できるよう、行政文書の名称、請求する文書の内容等をできるだけ具体的に記載してください。)

平成30年3月31日付で定年退職した貴省職員(以下「昨年度末定年退職職員」)について、
(1)昨年度末定年退職職員の氏名一覧。
(2)(1)が不存在の場合、昨年度末定年退職職員すべてを把握できる情報。


2.求める開示の実施の方法等 (本欄の記載は任意です。)
ア又はイに○印を付してください。アを選択された場合は、その具体的な方法等を選択又は記載してください。

ア 事務所における開示の実施を希望する。
  <実施の方法>  閲覧   写しの交付  3 その他(         )
  <実施の希望日>  平成30年5月1日                   
イ 写しの送付を希望する。

開示請求手数料
(1件300円) ここに収入印紙を貼ってください。 (受付印)

※この欄は記入しないでください
担当課
備 考
**********

■群馬高専における数々の惨事と大事件を招いた彼の退場を、この一連の事件の大きなターニングポイントとして捉えつつ、文科省から開示される文書を待ちたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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