日々

穏やかな日々を

夜風の中

2008年09月05日 10時16分45秒 | 
昼間閉鎖された中にいるので
空がなに色なのかわからない

夕も遅くなるといよいよわからない

月のない日は星もなく
色のない雲におおわれて形見えず

千切れ雲があったかな?
剣雲があったかな?
飛行機雲があったかな?
入道雲が出たかな?

空からのメッセージがなにもない日々

夏の終わりは雨が続き
残暑は過ごし易かったのか?
閉鎖された空間はそれさえわからず
一定の温度下の中

自然から離れた空間は
息苦しさと憂鬱を招く
地球から離れた空間のような
錯覚を招き不安さえ呼ぶ


そんな夜
けたたましいほどの虫の声
りんりん
高い音
やや低い音
かえるもいるのかけろけろも混ざり
ベースになるジージー
・・・・・・・・
この草むらに分け入って
虫を探したくなる
明るいライトを照らして
ぴょんぴょん飛ぶのが見たくなる
そしたら
楽しくなるのかな?
子どもこころにかえるかな?

日常の
アクシデントや
ひやりはっとやクレームを忘れ
こころやや落ち着いて
夜風の中の自然体
蘇ってくるのかな?
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愛する人

2008年09月05日 01時13分45秒 | 
かの人の夢をみる

かの人はがんで逝った

かの人は若かった

子はまだ幼子で

かの女も若かった


ただいま~
と声がして
家の中に入ってくる
おかえり~って迎えるのに
顔が見えない

食事は~
と言えば
食べるよ~って言う

食べながら
顔が見えない

かの人は一人若くて逝った

かの女はもう55歳
かの人が逝って20年はたった
でも
まだ
夢を見るのよ
ただいま~って帰ってくるのよ
まだ
愛しているの
だから
帰って来るのはうれしいのだけれど
顔は見えないのよ
どんなに目をこすっても
見えないの
でも
うれしいよ
時々
ただいま~って帰ってくるの

かの女はかの人を待っている。
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