月は夜かがやくから
21時に帰ったけれど
よかったと思える
昨日より少し膨らんで
半月はやさしくなった
南から西に傾いて
住宅の屋根すれすれに浮かぶ
隣に星がひとつ輝いて
こちらよって言っている
秋の夜は明るい
人の世の
行き違いや
思い違いや
不十分な判断も
かき消して輝け
人の世の
生意気な行動
身勝手な行動
話のない
不都合も
かき消して輝け
虫だけが知っているよ
この輝きが
どのように
朝を向かえ
白くまた低く
西に消えていくのか
ずっと
ずっと
立ちすくんで
見てみたいけど
あすもまた
巷の喧騒に
心乱されて
帰宅に着く頃
輝いておくれ
黄金に
尖がった上と下
少しずつ
やさしさを
増しながら
月よ月
包んでおくれ
月の夜の
一人の旅の
しずかな旅の
道連れが
月よ
あなたなのと
知っているの
21時に帰ったけれど
よかったと思える
昨日より少し膨らんで
半月はやさしくなった
南から西に傾いて
住宅の屋根すれすれに浮かぶ
隣に星がひとつ輝いて
こちらよって言っている
秋の夜は明るい
人の世の
行き違いや
思い違いや
不十分な判断も
かき消して輝け
人の世の
生意気な行動
身勝手な行動
話のない
不都合も
かき消して輝け
虫だけが知っているよ
この輝きが
どのように
朝を向かえ
白くまた低く
西に消えていくのか
ずっと
ずっと
立ちすくんで
見てみたいけど
あすもまた
巷の喧騒に
心乱されて
帰宅に着く頃
輝いておくれ
黄金に
尖がった上と下
少しずつ
やさしさを
増しながら
月よ月
包んでおくれ
月の夜の
一人の旅の
しずかな旅の
道連れが
月よ
あなたなのと
知っているの