過去の快感

過去という大地に住み
一人という時を楽しむ
ぴくぴくするまぶたも
笑わないくちびるも
うつろにまどろむ瞳も
過去の産物
今のすがた

空を行く大鳥
風に遊んでいるようで
空腹を満たすための爪とまなこ
孤独な飛行

過去という大地に住み
この瞬間を共有
一人を楽しむ

草の中の虫
陽の当たらない下
動くことなく
時を遊ぶ

過去の中の今
だから
冷気もあたたかく
怒りは消え
悲しみは癒され
醜い表情も
そのまま新しい

過去と今は一つで同じ
瞬間の今が瞬間で過去になる
何年も前の今が
今の今になる
そう分かった時
わだかまりが消えて
自分が許せた

鳥は声だけで主張し
空に電波を飛ばす
右往左往に響きあった電波

過去からの電波
今を走り
つきささる快感
過去からの快感

友 心配しています

友からしばらく電話がない
こんなときは心配

空は青く澄んでいても
雲は白く丸くなって
ゆっくり流れていて
風は心地よくほほをなでるけど

目はうつろになっている
口はへの字に曲がってる

息はかすか
肺はほとんど動かず
ときおり
大ため息

眠くなる
眠りたい

そして
動けない

そんなふうになる友

どうしていますか？
あなたのことを思うとき
私もあなとのようになっている
息をころして
ただそとをながめ
どこへも行きたくなくなって
眠りたくなる

でも
こんな時
こちらから電話をしてはいけないよね
じっと待ってます

わたしも
息を殺しながら・・・・・・・・・

カウンセリングが受けたい時

自分の完全が
自分をかきたてる
かきたてるかきたてる

自分の鈍感が
自分をあせらす
あせらすあせらす

ほんのちょと？
ほんのすこし？
とは思わないけど
多いとも思わない

なのに
あせってる

相談できない人
相談できる人がいない人は
こんな気持ちになる

やってしまえば
すぎてしまえば
若干の
後悔は残るかもしれないが
こんな簡単なことって思う
そう分かっているのだけれど

不慣れなことをする前
初めてのことをする時
こんなふうに
憂鬱になる

そんな時カウンセリングを受けてほしい
そんな時のためにカウンセラーはいる

春夏秋冬と年中咲き続ける花がほしくなった
春夏秋冬と季節の動かないと所へ行きたくなった
引きこもる前のこんな時
カウンセラーの前にきてほしい

なんとなく
気が重いのです・・・・と

それが今のわたし・・・・・・・・・と