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健保保険料率9年連続上昇 9・10%、高齢者支援重く

2016年04月23日 17時38分44秒 | 行政
健保保険料率9年連続上昇 9・10%、高齢者支援重く
2016年4月22日 (金)配信共同通信社

 健康保険組合連合会(健保連)は21日、全国に1399ある健保組合の2016年度の平均保険料率が前年度から0・08ポイント上昇し、9・10%となるとの見通しを発表した。今の仕組みとなった07年度以降9年連続の上昇。16年度に料率を引き上げた組合は215あり、299組合が協会けんぽの料率10%を上回った。

 1人当たりの年間保険料額は、16年度は07年度より9万5742円も増えた。高齢者の医療を支えるために支払う拠出金が保険料収入の4割超を占めており、白川修二(しらかわ・しゅうじ)副会長は「今後も団塊世代の高齢化で、現役世代が過重な負担に苦しむ」として国に公費投入などの改善策を求めた。

 健保組合は主に大企業の社員とその家族約2934万人が加入。保険料は月給や賞与に応じて計算、原則は労使で折半し、負担分は賃金から天引きされる。回答があった1378組合の予算データから全体を推計した。

 健保組合全体の経常赤字は1384億円の見込み。ただ、加入者の増加で、保険料収入は7兆6995億円(前年度比2・24%増)と伸び、赤字は前年度より40億円縮小した。健保連は、加入者増は65歳以上の定年延長・再雇用の広がりや新規採用者数の増加などが背景にあると分析している。10月からは制度改正でパートなど短時間労働者の健康保険加入が拡大することも反映した。

 高齢者医療への拠出金は3兆2938億円(同0・13%増)。保険料収入の半分以上を高齢者向けに払っている組合は254に上った。
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