島根県 医師充足率5年後85% 独自奨学金効果と分析
2018年2月28日 (水)配信山陰中央新報
島根県は26日、5年後の県内の医師充足率が、現状より8ポイント高い85%に達する試算を明らかにした。島根大医学部の学生らを対象にした特典付きの「地域医療奨学金」の効果が表れつつあると分析している。
県によると、2017年10月時点の県内医師(51病院、40公立診療所)は前年度比26人増の1138人。数字が残る08年度に比べて82人増加している。
この間、県は島根大医学部を卒業後、県内の病院に9年間勤務すれば返済が免除される地域医療奨学金制度などを創設。年間30人程度を確保した。
これらの効果が徐々に出ており、県内の常勤医師に占める奨学金制度や、自治体の首長が推薦する島根大医学部の「地域推薦枠」を活用した医師は、13年度の4・4%から17年度に9・4%へ上昇した。
県は、奨学金を貸与した学生の8割が大学卒業後に県内にとどまり、6割が9年間の従事義務の終了後も定着する傾向などを踏まえて将来を予測。23年度の医師数は現状より100人程度増え、充足率を押し上げるとした。
同日の県議会で、須山隆議員(民主県民クラブ)の一般質問に答えた県健康福祉部の吉川敏彦部長は、医師の高齢化や診療科偏在の課題を踏まえ「医療提供体制は依然厳しい状態」と強調。若手の定着に向けた働き掛けを続けるとした。
2018年2月28日 (水)配信山陰中央新報
島根県は26日、5年後の県内の医師充足率が、現状より8ポイント高い85%に達する試算を明らかにした。島根大医学部の学生らを対象にした特典付きの「地域医療奨学金」の効果が表れつつあると分析している。
県によると、2017年10月時点の県内医師(51病院、40公立診療所)は前年度比26人増の1138人。数字が残る08年度に比べて82人増加している。
この間、県は島根大医学部を卒業後、県内の病院に9年間勤務すれば返済が免除される地域医療奨学金制度などを創設。年間30人程度を確保した。
これらの効果が徐々に出ており、県内の常勤医師に占める奨学金制度や、自治体の首長が推薦する島根大医学部の「地域推薦枠」を活用した医師は、13年度の4・4%から17年度に9・4%へ上昇した。
県は、奨学金を貸与した学生の8割が大学卒業後に県内にとどまり、6割が9年間の従事義務の終了後も定着する傾向などを踏まえて将来を予測。23年度の医師数は現状より100人程度増え、充足率を押し上げるとした。
同日の県議会で、須山隆議員(民主県民クラブ)の一般質問に答えた県健康福祉部の吉川敏彦部長は、医師の高齢化や診療科偏在の課題を踏まえ「医療提供体制は依然厳しい状態」と強調。若手の定着に向けた働き掛けを続けるとした。