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穏やかな日々を

姉の遺体 哀れ【わたしの医見】

2018年03月21日 23時58分34秒 | 仕事
姉の遺体 哀れ【わたしの医見】
2018年3月20日 (火)配信読売新聞

東京都 主婦 51
 姉が脳出血で倒れ、緊急手術後1週間で亡くなった。遺体で帰ってきた姉の頭は、手術による傷(ホチキスの針のようなもので縫合)がむき出しで、歯と口の周りは血がついたまま。頭髪も刈られていて、本当にかわいそうだった。看護師から死後の身支度用のメイクセットを渡されて待っていたのだが、ひどいと思った。入院中も、動揺する家族に看護師が声をかけてくることもない病院だった。
 姉は、葬儀社の人に心を込めてきれいにしてもらった。姉らしさを取り戻した姿で見送ることができ、ホッとした。
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超小型ペースメーカー、県内初手術に成功 徳島大病院

2018年03月21日 23時56分02秒 | 医療情報
超小型ペースメーカー、県内初手術に成功 徳島大病院
2018年3月20日 (火)配信徳島新聞

 徳島大学病院は19日、不整脈患者の心臓にカプセル型の超小型ペースメーカーを直接埋め込む手術を徳島県内で初めて行い、成功した。従来型と違って心臓に刺激を与えるためのリード線がなく、感染症のリスクが低減するという。
 病院によると、超小型ペースメーカーは直径約7ミリ、長さ約26ミリ、重さ約2グラムで、従来型の10分の1程度の大きさ。太ももの付け根にある静脈からカテーテルを使って心臓に送り込み、右心室の壁に固定する。本体内部には電気回路や電池などが組み込まれていて、先端部分の電極から電気刺激を出して脈を補う。電池の寿命は約12年。
 従来型は胸部の皮膚の下に本体を埋め込み、鎖骨下の静脈からリード線を心臓まで挿入し、電気刺激を与える仕組み。本体を埋め込んだ場所で細菌感染などの合併症を起こしたり、リード線が断線したりする事例があった。
 超小型は、不整脈のうち、脈が遅くなって脳などに必要な血液が送れなくなる「徐脈性不整脈」の患者らが対象。病状などによっては、従来型が適している場合もある。
 この日、手術を受けたのは徐脈性不整脈の一種「洞不全症候群」で入院している県内の70代男性。担当した同大学病院循環器内科の添木武准教授によると、術後の経過は順調だという。
 添木准教授は「感染症など術後の問題を解消できるのは大きい。全ての不整脈患者には適用できないが、恩恵が受けられる患者には積極的に勧めたい」と話している。
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第2回 過去の研究とはひと味違う!最新のたばこ論文

2018年03月21日 22時32分39秒 | 行政
第2回 過去の研究とはひと味違う!最新のたばこ論文
呼吸器 内山伸(浅草クリニック)
スペシャリストの視点2018年3月19日 (月)配信 一般内科疾患呼吸器疾患その他

今回扱う論文
Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141 cohort studies in 55 study reports

はじめに
 「街を歩いていると、灰皿をよく投げ付けられた」
 小柄な男性は、大きなボディーガードに囲まれて会場に現れました。米ハーバード大学公衆衛生大学院に在籍していた時に開催された元ニューヨーク市長・ジュリアーニ氏の講演で、彼がニューヨークを禁煙にした際のエピソードを話してくれました。多くのレストラン経営者が「客が遠のく」「売り上げが下がる」などと反論するなど、大都市を禁煙にした苦労は計り知れないものだったようです。しかし、今や米国ではレストランなどが禁煙なのは当たり前。一方でどこかの国は、いまだに禁煙法案をどうするか議論しているくらいです。
 呼吸器内科医としては、ぜひとも日本も公共の場所を禁煙にして欲しいのですが、多くのステークホルダーが存在し、実現しないのが現状です。せめて東京オリンピックまでには何とかしてほしいと願っています。
 今回は、呼吸器に限らず、多くの診療科で問題となる喫煙についてのメタ解析がBMJ誌に発表されたので、その内容を吟味します。
論文の概要
 よくある“たばこと心血管系のリスク”を見た研究ではありますが、ほんの少したばこを吸っても心血管系のリスクが高まることを報告した点が注目されます。喫煙と冠動脈疾患・脳卒中のリスクとの関係を見ています。過去の同様の発表と違うこところは、以下の箇所です。
〈これまでで分かっていること〉
多くの喫煙者が喫煙量を大幅に減らすと、喫煙に関連する疾患のリスクを下げることができる
1997年の報告では、少量の喫煙数(1日5本以下)は予想よりも心疾患リスクが高かった
〈今回の研究で分かったこと〉
1日約1本喫煙する男性は、非喫煙者と比べて冠動脈疾患リスクが48%上昇し、脳卒中リスクが25%上昇する。
1日約1本喫煙する女性は、非喫煙者と比べて冠動脈疾患リスクが57%上昇し、脳卒中リスクが31%上昇する。
1日約1本吸う人は、1日20本喫煙した時と同じように、40-50%の超過リスクがある。
 なぜ“1本のたばこ”にこだわるのかと疑問に思ってIntroductionを読んでみると、英国で2009年から2014年の間に、1日1-5本吸う人の割合が18.2%から23.6%に増加しており、米国でも2005年から2014年の間に1日10本以下の喫煙者が16%から27%に増えているとのこと。喫煙量が少なければ、健康被害は大きくないと思っている人が多いという事実も、今回の研究を行った理由の一つだそうです。
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