美容の効能うたった未承認の注射剤販売、4000万円超売り上げか 容疑で東京の医薬品販売会社社長逮捕
美容の効能をうたった未承認の注射剤を販売したとして、兵庫県警生活経済課と西宮署は10日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の販売)の疑いで、東京都世田谷区の医薬品販売会社「赤坂メディカル研究所」社長の男(64)を逮捕した。県警の調べに「承認を受けていない医薬品を販売したことに間違いないが、医師が相手ならば問題ないと思っていた」などと話しているという。
逮捕容疑は2020年10月31日ごろ、厚生労働省から製造販売の承認を受けていない2種類の注射剤計135本を兵庫県芦屋市内の美容クリニックに約400万円で販売した疑い。
生活経済課によると、注射剤はともに液体で、肌質の改善や免疫力の向上などの効果をうたっていた。利用者の健康被害は確認されていないという。
22年8月、別の医薬品医療機器法違反事件の捜査で、男による注射剤の販売容疑が浮上。同課は、20年9月から23年1月にかけて全国の美容クリニックに販売し、計4千万円以上を売り上げていたとみている。