妙薬? 海外こぼれ話
医師は問診だけで診察を終え、男児と母親が帰宅後に処方箋の内容に気付いた。医療機関側は「医師は症状が和らぐようにと処方したが、家族への説明を怠った」と釈明した。(共同)
医師は問診だけで診察を終え、男児と母親が帰宅後に処方箋の内容に気付いた。医療機関側は「医師は症状が和らぐようにと処方したが、家族への説明を怠った」と釈明した。(共同)
岐阜県美濃加茂市健康のまち一丁目の中部国際医療センターは31日、ヤギによる除草を新たに開始した。岐阜大(岐阜市)のヤギ16頭が派遣され、11月末までの約半年間、常駐する。医療機関でヤギが除草する事例は全国でも珍しく、除草費用の削減のほか、患者や医療スタッフへの癒やし効果が期待されている。
ヤギ除草は、農業生産法人フルージック(美濃加茂市)の仲立ちでセンター南の調整池周りの草地約7500平方メートルで実施。人力での草刈りに比べ、除草費が約3割削減されるという。
緑地管理のほかに、患者や医療関係者を癒やす効果の研究にも役立てるほか、センターの健康増進施設クラブMと連携し、ヤギと触れ合いながら行うヨガの実施も検討している。
この日は、センターの医療関係者や敷地内の保育園の園児ら約30人が、大学から運ばれてきたヤギを出迎えた。ヤギは到着するなりニセアカシアなどの葉を食べ早速「仕事」に励んだ。
ヤギ除草を研究する八代田真人教授(51)は「飼料価格が2倍近くまで高騰している。研究用で飼育する33頭のうち16頭を約半年間派遣することで飼料費抑制にもつながる」と話す。
渡辺よし子看護部長は「『ヤギを見たい』という意欲が患者の回復につながると思う」と期待する。山田實紘理事長(79)も「病気やけがなどの不安や怖さを抱える患者の心が、ヤギを見て一時でも和らげば。除草剤をまくのも健康に良くない。命を扱う病院が率先して動物との共存、命の大切さを発信できれば」と話した。