新型コロナ初症例から2年 変異株発生、流行繰り返し 終息の兆し見えず
2021年12月8日 (水)配信共同通信社
中国当局が新型コロナウイルス感染症の初症例を確認したとする日から8日で2年となる。中国は、共産党一党支配ならではの強制的な行動制限やPCR検査でウイルスを抑え込む一方、世界では変異株発生などにより流行の波が繰り返し起きており、終息の兆しは見えない。
ウイルスの発生源や初期患者の分布など不明な点は多いが、中国湖北省武漢市の衛生健康委員会は、流行が判明した後に確認された最も早い発症例は2019年12月8日としている。
中国では国民に"規制疲れ"もうかがえるが、北京冬季五輪の開幕まで60日を切っており、当局は感染拡大を警戒。「ゼロコロナ」政策を変える気配はない。
地方の自治体は、いったんクラスター(感染者集団)が発生すれば担当者が処分されるため、行政側の保身から規制が厳しくなる傾向が顕著になっている。世界的に拡大する懸念が強まっている新たな変異株「オミクロン株」も、香港を除けば確認されていない。
一方、世界保健機関(WHO)によると、6日までに世界で報告された感染者数は2億6519万人、死者は525万人に達した。最近はオミクロン株が最初に報告されたアフリカや欧州での感染者数が急増。ワクチンを2回接種した後でも感染するブレークスルー感染も後を絶たない。
日本政府も岸田文雄首相が「限られた医療資源をオミクロン株の対応に集中させる」と発言し、拡大防止に懸命だ。堀内詔子ワクチン接種推進担当相は7日の記者会見でワクチン3回目接種の時期について、オミクロン株に対する効果や特徴を見極めた上で「できるだけ早期に優先度に応じた前倒しの範囲や方法を示したい」と述べた。
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