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マイナ保険証で不具合...医師の8割が「従来保険証で患者を確認」 熊本県保険医協会調べ

2023年07月10日 23時40分36秒 | 地域

マイナ保険証で不具合...医師の8割が「従来保険証で患者を確認」 熊本県保険医協会調べ

地域 2023年7月10日 (月)配信熊本日日新聞
 
 マイナンバーカードと一体の「マイナ保険証」を巡り、システム不具合を経験した県内の医師や歯科医師の8割が健康保険証で患者の資格を確認したことが、県保険医協会の調査で明らかになった。同協会は「マイナンバーカードを使ったオンラインでの資格確認はまだ課題が多く、受診の際は保険証も持参してほしい」と呼びかけている。

 マイナ保険証は、マイナンバーカードと健康保険証をひも付け、顔認証などで本人確認する。他人の保険証がひも付くなど、全国でトラブルが起きており、協会が今年6月、県内の実態を調査した。

 会員が所属する1433医療機関を調査。回答した515機関のうち294機関(57・1%)がトラブルを経験していた。具体的には「資格情報が出ない」(55件)、「資格情報が相違・旧保険のまま」(36件)などだった。

 このうち234機関(79・6%)が「当日持っていた保険証で資格を確認した」と回答。65機関(22・1%)は「前回来院時の情報で対応した」と答えた。

 協会によると、主に高齢者で顔認証がうまくいかず、暗証番号も覚えていないケースが多いという。国は来年秋の保険証廃止を目指しているが、協会の森永博史会長は「回線がつながらないなど基本的な不具合が多い。現時点では難しいのではないか」と話している。(林田賢一郎)

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