看護師ら200施設でスト 医労連、賃上げ実現求め
2023年3月10日 (金)配信共同通信社
看護師らでつくる産業別労働組合「日本医労連」は9日、春闘での大幅な賃上げ実現のため、民間と公的医療機関の計200施設以上で組合役員を中心に少人数での短時間ストライキを行ったと発表した。記者会見した森田進(もりた・すすむ)書記長は「3年あまり新型コロナウイルス禍で奮闘しているが全く賃上げされていない」と訴えた。
医労連によると、基本給を一律に引き上げるベースアップなど傘下労組の要求に十分な回答が得られなかったため、ストに踏み切った。多くが1時間程度だったという。独立行政法人国立病院機構の運営病院では、2004年の機構発足以降で初の実施となった。
国立病院機構霞ケ浦医療センター(茨城県)の非常勤看護師の女性は、昇給制度がなく「19年働いているが賃金は新人と同じだ」と憤った。疲弊して辞める看護師が多いといい「賃金を上げ、患者に優しい看護を」と話した。
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