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【鳥取】闘病記文庫 リニューアル

2016年08月10日 00時14分20秒 | 医療情報
【鳥取】闘病記文庫 リニューアル
2016年8月8日 (月)配信読売新聞

◇県立図書館に開設10年

 県立図書館(鳥取市尚徳町)の「闘病記文庫」が7月、開設から10年を迎えた。病気と闘う人やその家族らが体験をつづった本や、治療法などに関する書籍約800冊を集めた書架で、10周年を機に、がんに関する本を100冊以上増やすなどさらに充実させて刷新した。担当者は「つらい思いをしている人たちの心の支えになれば」と話している。(古賀愛子)

 1階奥の「医療・健康情報コーナー」の横にあり、闘病記を〈1〉がん〈2〉認知症〈3〉うつ〈4〉その他の病気〈5〉子どもの病気〈6〉介護――に分けて並べている。書庫内の約800冊と合わせると、蔵書は約1600冊。毎月150冊前後の貸し出しがあるという。

 開設は2006年7月。医療やエッセーなど様々なコーナーに分散して置かれていた約900冊を、1か所に集めて探しやすくした。病気の人や家族の中には、本探しについて職員に相談しづらい人が多いことにも配慮した。闘病記は自費出版が多いため、専門の古書店などで情報収集して購入してきたほか、館内の図書をさらに集め、蔵書を少しずつ増やしてきた。

 同館によると、利用者から感謝の声が聞かれることもあるという。脳出血で入院経験のある男性からは「退院後、不安な毎日を送っていたが、同じ病気の人が書いた闘病記を読んで気持ちが楽になった」、看護師の女性からは「患者の気持ちを知る手がかりになった」という感想が寄せられた。

 10周年を迎えた先月、がんに関する本をさらに充実させた。医療費や闘病中の食事、治療後の就職活動などに関する解説書56冊を加え、闘病記も60冊増やした。

 また、医療費の仕組みや薬、治療中のメイク、治療に伴う脱毛、乳がん手術後の下着などに関する冊子計約30種類も置いた。無料でもらえるものもある。県内の病院図書室を職員が見学するなどして、患者に役立ちそうなものを探し、発行元から取り寄せた。

 リニューアル後、貸し出し数は急増し、7月は計191冊に達した。同館司書の佐伯真由佳さん(35)は「できるだけ新しく、多様な情報に触れてもらえるよう、新刊情報や利用者の要望についてチェックし、古い本は書庫に回すなどしている。気軽に足を運べ、必要な情報に出合ってもらえる場所にしたい」と話している。

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