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カレーのスパイスに胃がん抑制効果 秋田大などのチーム解明

2019年01月22日 10時53分08秒 | 大学
カレーのスパイスに胃がん抑制効果 秋田大などのチーム解明
2019年1月21日 (月)配信秋田魁新報

 カレーのスパイスに含まれるクルクミンに熱を加えてできる化合物に、胃がんの進行を抑える働きがあることが、秋田大や東北大(仙台市)などの研究チームによって解明された。化合物はカレーの調理過程でも生成されるため、研究チームは胃がん予防のレシピ開発などを目指す。
 研究チームの中心メンバーである秋田大大学院医学系研究科の柴田浩行教授(臨床腫瘍学)によると、クルクミンはウコンなどのスパイスに含まれる化合物。がん細胞の増殖を抑えたり細胞死を誘発したりする働きのほか、記憶力を活性化させる働きがあることが報告されていた。
 研究チームは、クルクミンを改良し、がん細胞の増殖をより抑える化合物の研究に取り組んだ。改良した化合物の一つ「GO―Y022」を調べると、クルクミンに比べてがん細胞の増殖を抑える働きが5倍強く、細胞死をより誘発しやすいことが分かった。GO―Y022はクルクミンを250度で20分以上加熱するとできるため、調理の過程でも生まれる。チームが調査した市販のレトルトカレーにも含まれていた。
 GO―Y022を含んだ餌を胃がんのマウスに食べさせると、普通の餌を与えたマウスに比べ、胃にできた腫瘍の大きさが3分の1に縮小し、摂取による体調不良もなかった。培養したヒトの胃がん細胞にGO―Y022を投与すると、細胞増殖の抑制と細胞死の誘発を確認できた。
 柴田教授は「カレーに含まれているということは日常の食生活を通じて摂取できる。今後、県総合食品研究センターなどと連携し、GO―Y022をより多く摂取できるカレーのレシピ開発に取り組みたい」と話している。

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