新型ノロを世界で初めて発見 川崎市、同市職員の5人を表彰
地域 2015年10月27日 (火)配信神奈川新聞
川崎市は26日、激しい嘔吐(おうと)や下痢を引き起こすノロウイルスの新型を世界で初めて見つけ、国際機関に登録した市健康安全研究所ウイルス・衛生動物担当の職員5人に市長表彰を贈った。大流行の可能性がある変異型の存在をいち早く注意喚起し、国内外の公衆衛生の向上に寄与したことをたたえた。
同研究所は昨年3月に感染性胃腸炎の患者の検体から通常と異なるノロウイルスの遺伝子配列を見つけ、「G2・17」という種類が変異した新型ウイルスを特定。国際機関にも登録し、世界に情報発信した。
このウイルスは前シーズンの後半に当たる今年1月から検出数が増え始め、2月以降はそれまで主流だった「G2・4」から置き換えが進んでいることが判明したという。
近隣県でも調査したところ、川崎市と同様の結果だったため、注意喚起が必要と判断。職員がまとめた学術論文が英専門誌に掲載され、イタリアなど世界各国で取り上げられた。
研究所の岡部信彦所長は「通常の下痢の検査をしていた中で疑問を感じ、それを突き詰めるグループの素晴らしい取り組みがあった。今後も地道に取り組みたい」と説明。福田紀彦市長は「市民や国内外の人の助けにつながる素晴らしい発見に感謝と敬意を表したい」とたたえた。
このノロウイルスは症状や毒性に従来と違いはないが、多くの人に免疫がないために今シーズン、大流行する恐れがある。予防には手洗いやうがいが必要で、嘔吐物の適切な処理が欠かせない。
地域 2015年10月27日 (火)配信神奈川新聞
川崎市は26日、激しい嘔吐(おうと)や下痢を引き起こすノロウイルスの新型を世界で初めて見つけ、国際機関に登録した市健康安全研究所ウイルス・衛生動物担当の職員5人に市長表彰を贈った。大流行の可能性がある変異型の存在をいち早く注意喚起し、国内外の公衆衛生の向上に寄与したことをたたえた。
同研究所は昨年3月に感染性胃腸炎の患者の検体から通常と異なるノロウイルスの遺伝子配列を見つけ、「G2・17」という種類が変異した新型ウイルスを特定。国際機関にも登録し、世界に情報発信した。
このウイルスは前シーズンの後半に当たる今年1月から検出数が増え始め、2月以降はそれまで主流だった「G2・4」から置き換えが進んでいることが判明したという。
近隣県でも調査したところ、川崎市と同様の結果だったため、注意喚起が必要と判断。職員がまとめた学術論文が英専門誌に掲載され、イタリアなど世界各国で取り上げられた。
研究所の岡部信彦所長は「通常の下痢の検査をしていた中で疑問を感じ、それを突き詰めるグループの素晴らしい取り組みがあった。今後も地道に取り組みたい」と説明。福田紀彦市長は「市民や国内外の人の助けにつながる素晴らしい発見に感謝と敬意を表したい」とたたえた。
このノロウイルスは症状や毒性に従来と違いはないが、多くの人に免疫がないために今シーズン、大流行する恐れがある。予防には手洗いやうがいが必要で、嘔吐物の適切な処理が欠かせない。
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