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高額治療費を会社が支援 健康経営広がる 「経済やわらかゼミ」がん治療を会社が支援

2018年03月13日 21時53分38秒 | 
高額治療費を会社が支援 健康経営広がる 「経済やわらかゼミ」がん治療を会社が支援
2018年3月12日 (月)配信共同通信社

 サントリーホールディングスが社員のがん治療の費用を支援する制度を導入するとニュースで知った会社員の恵介(けいすけ)さん。医師をしている姉の多香子(たかこ)さんに聞いた。
 恵介 サントリーが社員のがん治療を支援するんだって。ニュースでやってた。
 多香子 そうだってね。がん治療の中でも先進医療に指定されている治療を受ける社員の治療費を支援するんだって。
 恵介 それってどういう治療なの。
 多香子 重粒子線治療といって放射線を使った治療の一種よ。一般的なエックス線治療と比べて効率的にがん細胞を攻撃できるから、正常な組織への損傷を最小限にできると言われているんだけど、医療保険の対象になるがんの種類が限られていて、自費だと300万円くらいかかるのよ。
 恵介 それは大変だ。サントリーはお金あるんだねえ。
 多香子 働き方改革で減らした社員の残業代を充てるそうよ。あの会社は残業時間を減らすためのさまざまな取り組みを進めていて、管理職以外の昨年の平均残業時間が前年より年間で13時間、月平均1・1時間減ったんだって。
 恵介 他の企業は。
 多香子 闘病社員を支援する企業が増えているの。大和証券グループ本社は1日1時間まで取得可能な「治療サポート時間」を設けたり、勤務形態も柔軟に対応したりしているし、伊藤忠商事も無料のがん検診や先進医療の補助制度を導入しているわ。
 恵介 へえ。何か背景があるの。
 多香子 「健康経営」っていう言葉を聞いたことない。社員の健康を重視する経営手法よ。社員に健康で働き続けてもらうことが、企業経営に大きなメリットをもたらすという考え方が経済界で広がってきているの。特に今はどの業界も人手不足が深刻でしょ。技術や経験のある人材を失うのは企業にとって戦力ダウンになるからね。
 恵介 うちの会社にも、がんになって辞めたベテラン社員の人がいるよ。みんな「もったいない」と言っているよ。
 多香子 がんは、今では日本人の約2人に1人がかかる、死因第1位の国民病なのよ。2016年には改正がん対策基本法ができて、社員ががんになっても仕事を続けられるよう企業に配慮を求める努力義務が課されたのよ。治療と仕事の両立を支援する社内制度などの整備の動きが広がってきた背景にはそういうこともあるでしょうね。
 恵介 うちの会社にも何か制度があるのかな。
 多香子 自分の会社のことくらい自分でちゃんと調べなさいよ。

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