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「中におれ」父の言葉で救われた私 父は直後に流された

2018年07月26日 12時37分06秒 | 行政
「中におれ」父の言葉で救われた私 父は直後に流された
細見卓司
2018年7月25日19時11分 朝日新聞

父親の良治さんを亡くした高取久美子さん。「目の前から父が急に消えて、ちゃんと送り出せていない気がするんですよね」=24日、広島県呉市安浦町中畑、内田光撮影

 西日本豪雨のさなか、一緒にいた父親の一言で、命を救われた女性がいる。父親は直後に流された。
 周囲を山に囲まれた広島県呉市の安浦町中畑地区。家々が点在する中に、父娘が暮らしていた2階建ての住宅がある。
 高取久美子さん(41)と父親の良治(よしはる)さん(67)。母親は入院中で不在だった。
 6日午後8時ごろ、呉市では1時間に50ミリを超える激しい雨が降っていた。
 自宅の裏口付近では、大量の水が坂を下り始めていた。良治さんは、ついたてを立てて水の流れを変えようと、大雨に打たれながら作業をしていた。久美子さんも外に出て、懐中電灯で良治さんの手元を照らしながら傘を差した。
 ほどなく、良治さんが言った。「中におれ。避難のために持ち出せるものを準備しとけ」
 豪雨の中、家の中に戻り、カバンに衣服を詰め込んでいた時に、電気が消えて室内が真っ暗になった。窓から懐中電灯で外を照らすと、裏口まで大量の土砂が流れ込んでいた。
 玄関を開けて、「お父さーん!…

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