医療保険法案、了承見送り 自民部会審査
2023年2月3日 (金)配信共同通信社
自民党は3日、厚生労働部会を党本部で開き、75歳以上が入る後期高齢者医療制度の保険料に関し、2024~25年度に段階的に引き上げる健康保険法などの改正案を審査した。法案に盛り込まれたかかりつけ医の制度化を巡り慎重論が出たため、了承を見送った。
政府は、与党の了承を経て閣議決定し、今国会で成立させたい考え。
かかりつけ医に関しては、夜間診療といったそれぞれが果たす役割を都道府県が報告を受け公表する仕組みを設ける。ただ「きちんと確認できなければ混乱が生じる」などとして慎重な意見が相次いだ。自民党は6日にも部会で再び審査する。
保険料引き上げは、75歳以上のうち年収が153万円を超える人が対象。全体の約4割に当たる。政府が進める「全世代型社会保障」の一環で、支払い能力に応じた仕組みとし、制度の持続性を高める狙いがある。
子どもを産んだ人が受け取る「出産育児一時金」の財源の一部を、後期高齢者医療から拠出する見直しも、改正案に盛り込んだ。現在は主に現役世代の保険料で賄っている。一時金は今年4月に原則42万円から50万円に増額される。
公明党は3日、国会内で厚労部会を開き、改正案を大筋で了承した。
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