患者情報入りUSB紛失 1894人分、岩手医大
2023年2月3日 (金)配信共同通信社
岩手医大病院(岩手県矢巾町)は2日、患者1894人分の氏名や年齢、治療薬名などの個人情報が入ったUSBメモリー1個を昨年10月に紛失したと発表した。現時点で個人情報の不正利用の被害は確認されていないという。病院は関係者の処分を検討。該当の患者には謝罪文を発送した。
紛失の把握が遅れ、発表時期もずれ込んだという。小笠原邦昭(おがさわら・くにあき)病院長は記者会見で「多大なるご迷惑と不安を持たせたことに関し、深くおわびします」と述べた。
病院によると、USBに保存されていたのは2021年12月1日~22年9月30日に特定の治療薬を処方された患者に関する個人情報。
同病院の薬剤師が22年10月1日、薬剤部内で会議資料を作るため電子カルテからUSBに患者情報を保存し、業務用パソコンで作業した後、透明なクリアファイルにUSBを入れて個人用の机の上に置き帰宅。同5日に紛失に気付き、捜したが見つからなかった。
薬剤部は学外者の立ち入りが禁止されており、部に出入りした職員と学生全員から聞き取り調査したが、手掛かりはないという。病院は12月に県警に遺失届を提出した。
薬剤部の業務マニュアルには、USBから個人情報を削除するとの記載がなかった。病院は紛失を受け、このマニュアルを改めた。
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