萬福寺の明様式の伽藍には、匂欄や敷石、窓などに異国情緒があり、時代劇での唐人寺や、長崎や香港マカオの情景のロケ地に用いられる。伽藍群を結ぶ長い回廊も、南蛮渡りの葡萄酒とグラスを載せた異国ふうの卓と椅子を置けば、長崎市中の屋敷のカットを容易に撮れる . . . 本文を読む
(ここからは、回廊を右回りに進むとするか・・・)萬福寺は、七堂伽藍である諸堂が明朝様式で配置され、中国風の建築様式が特徴である。伽藍は、そのすべてが屋根つきの回廊で「口の字」状に結ばれており、雨天の際でも問題なく<法式>を執り行うことができるようになっているのだ . . . 本文を読む
JR奈良線「黄檗(おうばく)」駅の簡素な改札口を出て、目の前の宇治街道(府道7号線)を伏見桃山方向に少し戻り、右側の住宅街のなかの細い路地をくねくねと抜けると、そこに突然といった感じで「萬福寺」があった。ホームページのアクセス案内に「駅から徒歩5分」とあったが、まさにその通りだった . . . 本文を読む
ところでだが、京菓子で「阿闍梨餅(あじゃりもち)」って、知ってはる? わたしはコイツ(阿闍梨餅)を知っているが、残念ながらまだ食べたことはない。京都駅の地下で売り場を見つけたが長蛇の列に意気阻喪してあきらめてしまった。何度も。けっこう京都を訪れている身としては、ぜひとも一度は食べてみたかった . . . 本文を読む
(ついに見つけたぞ!)たしか、オープニングシーンの、平蔵と盗賊どもと斬り合う激しい立ち回りが一段落した最後の追加カット、だったと思う。夕闇のなか、兜姿で馬に乗る火盗改長官「長谷川平蔵」を先頭に、高張提灯や火盗提灯を掲げた火付盗賊改の一隊が引き揚げるように走っていた場面のロケ地は、まさにここだ . . . 本文を読む
主役のロースハムと、脇役の千切りキャベツがぎっしりわんさとコッペパンに挟んである。「これが一番人気のハムロールか・・・」これではハムロールというより、キャベツロールじゃないか。疑心暗鬼でとりあえずひと口噛みしめ、眼を剥いた。なんと想像をはるかに絶して、とびきりに旨いのだ . . . 本文を読む
ガラケー携帯からスマホに変わっても、待受画面にはあいかわらず、愛猫の写真を一途に使い続けていた。浮き浮きする旅気分のときのための待受画面もあったらいいのでは、と思いつく。独り旅だから、すこしは寂しい。旅の御伴には、ここはやっぱり美人がいい . . . 本文を読む
(この辺だったはずだが・・・よし、ここだ)見当をつけていた、四条通りにある「藤井大丸」の真裏あたりで、目当ての大衆食堂「山の家」をみつけた。どうやら“中休み”は取らないようで、営業中である。「山の家」は創業70年を超える、地元客に愛される老舗食堂だ . . . 本文を読む
さあて、と。漸くお待たせの祇園白川あたりの話となった。「祇園」は、かつて“祇園社”と呼ばれていた「八坂神社」の門前町であったことから付けられた名称で、京都を代表する花街である。その祇園の中を流れる、白川に架けられているのが「巽橋」で、その名はすぐ近くにある「辰巳神社(辰巳大明神)」に由来する . . . 本文を読む
白川の流れに沿って、下流に進む。祇園が近づくと、川沿いの風景も柳はなくなるが、少しずつ華やかな雰囲気になってくる。辰巳神社への曲がり角の一本前で、ここからでも行けるだろうと右に曲がったのだが、神社方面の路がみつからない。戻るのも癪である . . . 本文を読む