九州に向けて出発したのが午後四時半ごろである。東名、新名神、中国道を使った。名神で行く予定だったのが、運悪くその夜岐阜県の一部区間で早朝まで八時間集中工事行われ走行できないとのことで、新名神を使った。途中で降りると、横浜・九州間の通しの夜間割引適用の料金に支障があっても困るからでもあった。巡航速度が夜なら時速百キロ、昼間なら百十キロくらいでムラのない走りをするプロのトラックをみつけて、一定間隔をあけて追尾するように車を走らせる。これがわたしの長距離走行の際のコツだ . . . 本文を読む
「あのぅ・・・橋を渡りきったら、いったいどうやって帰ってくるのでしょうか」券売所で、わたしは恐る恐る訊いた。「往復になっていますので、また橋をご利用されてこちらにお戻りいただけます」はぁ、やっぱり。一粒で二度おいしい・・・ならぬ、たっぷり二度恐怖を味わえるわけだ。よっぽど買うのをやめようかと迷ったが、後ろに並ぶ客にせかされ五百円払ってしまう。券は買ってしまった。こうなれば、行けるところまで行って途中で引き返してこよう。嘲笑したり馬鹿にしたりする同行者はいないひとり旅である。そう、決めたらすこし気が楽になる . . . 本文を読む
市内の宿にチェックインすると、大浴場で汗とかぶった灰を洗い流した。洗髪もしたいが、またドカ灰の降る街中に出かけるのでやめておく。さっぱりしたところで、さっそく天街に向かう。歩いてもいいのだが灰で全身真っ白ケェになりたくない。断腸の思いで大嫌いなバスを使った。天文館通の両脇の路地にはアーケードの屋根がない。降り積もった灰を和服の女性が掃除をしていた。
まだ早い時間のせいか、四季の店内にはカウンター席に女性の一人客のみである。そうだ今日が休日だからかもしれない。長旅をしていると曜日の感覚がなくなってしまう . . . 本文を読む
げっ、なんと・・・桜島が噴火しているぞ・・・。いつも見る噴火よりはずっと大きなものだ。宮崎の日南から、廻り込むように鹿児島県にはいったのだが、真っ黒く立ち昇る噴煙をみて驚いた。鹿児島には、五回以上訪れているのだがこんな大きな噴火にあうのは初めてである。市内に入る前に、とりあえず写真をとろうと思い磯庭園に寄ることにした。ここの入場料金はバカ高いが桜島のベストショットが撮れるのだ。ついでに、北海道の新富良野プリンスホテルから連れ去り、以来ずっと旅の相棒にしている「てるてる」も柵の上に座らせ桜島をバックに一枚とってあげた . . . 本文を読む
中央口で出て大井町駅から大森駅方面に戻るように歩くこと十数分、方角をたよりに近道して、「いけねぇ住宅地に迷い込んでしまったか」と思ったがなんとかお目当ての<八幡屋(やわたや)>にたどり着いた。三叉路の角に立つ店は、たったいま暖簾をあげたばかりであった。店主のお婆さんが外にいて挨拶を交わす。この生涯現役のお婆さんが、なんとひとりで切り盛りしているラーメン店なのだ。引き戸が開いているので、冷房はなしだ。店内は、カウンターのみで五、六名しか座れない。頭上のテレビの音量がかなり大きくて驚く . . . 本文を読む
間欠泉がある泉源公園。そのすぐそばにあるのが、今夜の宿「第一滝本館」である。登別でも老舗であり、千五百坪の広さの浴場で、浴槽も大小三十五あり、七種類の湯めぐりをできることで有名である。そんな温泉デパートみたいなところだから日帰り客の数も多く、わたしも一度はいったことがある。ここに宿泊するのは初めてなのだが、「街飯(まちめし)プラン」というのがあるのを見つけ、迷わずそれに決めて宿泊することにしたのだ。昨年、山口県の長門湯本温泉で「居酒屋プラン」で宿泊したことがある . . . 本文を読む
松之山から国道117号線で十日町に向かう。途中に、こちらもへぎそばの有名店「由屋」が左にあるが、本日はまっすぐに十日町の「小嶋屋」に直行だ。昨日、塩沢の牧之通りで不味い蕎麦を食った。新潟は今日でおしまい。だからできれば長野に向かいたいのだが、このまま帰ると<新潟>と<不味かった蕎麦>が「ワンセット」で記憶にしばらくでも残ってしまう。だから旨い蕎麦を食べにいくのだ。小嶋屋なら何度も食べているので間違いない。鉄板の蕎麦である . . . 本文を読む
ブログを書いているひと、つまりブロガ―は、編集画面で直近一週間の「日別」の閲覧数・訪問者数とランキングと、過去三週間の「週別」の閲覧数・訪問者数とランキングが見られる。拙ブログ「温泉クンの旅日記」だが、このところ訪問者数がジワジワと増えてきている。2011年8月31日現在で、訪問者数が 128,936名、閲覧ページ数は 320,249ページだ。この8月の一ヶ月だけでも、訪問者数 6,088名と、なんと六千名を突破した . . . 本文を読む