ぎっくり腰がようやく良くなってきて、近場の温泉ぐらいは運転できそうである。できれば、じっくり腰を温めたい。つまり長風呂したい。冷たい外気で涼める露天風呂が好適だ。ついでに景色がよければ長風呂してもきっと退屈しないだろう。腰に負担がかからない距離にある、諸条件を満足する温泉・・・必死で考えて思いついた . . . 本文を読む
小諸で蕎麦を食うのなら、ここ「丁子庵」と決めている。初めての土地の初めての店で、食べた蕎麦が旨ければ次からはそこに脚が向くのだ。よほど腹がたつことでも起きなければ店をなかなか変えない。蕎麦屋は蕎麦が旨いことはもちろんだが、店の佇まいや店内の雰囲気、使う器の良し悪し、さらに清潔感などが大事だ . . . 本文を読む
自動車をまず通さないようにすればいいといったが、完全に自動車をシャットアウトした状態でプロの写真家に町並を撮ってもらい、予算を奮発したポスターを作製して宣伝すべきだ。あとは観光客が喜びそうな店を増やしたらいいと思う . . . 本文を読む
軽井沢から上田方面に向かって国道を走るたびに、海野宿の道路標識はみていた。
妻籠とか馬篭ほど有名ではないのでいつもパスしていたのだ。小諸で食べたい蕎麦屋はまだ開店前なので、なんとなく時間潰しに行ってみた。最初に感じたことを素直にいえば、思ったよりも数段、吃驚するほどよかった。ただし、ここの宿場の通りだが、自動車の往来をやめれば間違いなく、ぐっと観光客が増えると思う . . . 本文を読む
蕎麦を食べるときには、たいてい笊蕎麦にする。それも大盛りは頼まない。食べ終わったあとに、また試してみたい店や食べ物をみつけたときのために、腹にゆとりを残すのだ。おいしい店をあちこちの旅先に知っていても、なかなか食べるのは難しいものである。特に蕎麦屋などは中休みをとる店も多く、ちょうどいい時間帯にその辺を通らねば食べられないのだ
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内子座を見学して、そばにあった小奇麗な喫茶店でちょいと喉を潤して内子町を歩く。うーむ。町並みは江戸時代から続く歴史があり、重要伝統的建造物群保存地区として指定されている。古い町並のなかを歩くと、なにか心が静まっていくのはなぜだろう。内子座のほかにも、実はもうひとつ目当てがあるのだ。それは和蝋燭である。手ごろな値段であれば何本か求めたい。大森和蝋燭屋は創業200年、木ろうを使って和蝋燭を作り続ける唯一の店である . . . 本文を読む
今回の四国旅で愛媛にいったらぜひ寄ってみたいと思っていたのが内子座である。内子町は道後温泉からは四十キロ、車で一時間ほどの距離だ。なかなか雰囲気のある、建物だ。内子座(うちこざ)は和紙、木蝋や生糸等の生産で経済的にゆとりのある時代に、大正天皇即位を祝い、地元有志の出資により創建された . . . 本文を読む
男はつらいよのフーテンの寅さんに、「それを言っちゃあ、お終えよぉ」という名セリフがあるが、誠にそうだとわたしなどは思わず膝を叩いてしまう。この世の中のいろんな人間関係のなかで、言わぬが花、訊かずに黙ってそれとなくわかれよ、という場面も多々あるのだ . . . 本文を読む
魅力ある公衆浴場でこれほどの建物は、すぐに思い出せるのは別府の竹瓦温泉ぐらいなものか。本館正面玄関には「道後温泉」と書かれた、なんとも味わい深い書体の額が掲示されているが、文字は松山出身の画家の村田英鳳によるそうだ。簾が良く似合う建物である。めぐらされた柵もとても洒落たものだ . . . 本文を読む