少年だったころ、ためた小銭を持って、我が町だけでなく、チビには旅みたいに遠い隣町のお好み焼き屋まで食べ歩いたものである。ヘラでぎゅうぎゅう押しつけてペッタンコになったやつとか、贅沢に生地に山芋を混ぜて焼き上がりがキツネ色になったやつとか。どれもどえりゃー旨かったな . . . 本文を読む
酒蔵の建物にしばし見とれているうちに、唐突に「バックシャン」という言葉が思い浮かぶ。英語の“バック(後ろ)”と、ドイツ語の“シャン(美しい)”という言葉を組み合わせたもので、「後姿が美しい」という意味だ。後ろ姿が“色っぽい”とか“イケてる”っていうがあるけども、あれだ . . . 本文を読む
祇園四条駅から京阪本線で乗車すること15分ほど、伏見桃山駅に降り立ったのは朝の8時過ぎだった。「あのォ・・・月桂冠大倉記念館って、どっちへ行けばいいでしょうか」閑散とした朝の伏見大手筋商店街で、店の前を掃き掃除をしている女性に道を尋ねた . . . 本文を読む
まったく目利きでもないし、審美眼も持ち合わせていないわたしには、羅漢の画像を選考するのも迷いまくってのひと苦労。だが、ブログを閲覧するほうもキツイに違いない。というわけで、この連載記事は、これをもって最終回としたい . . . 本文を読む