温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

奥飛騨、フレンチと温泉(1)

2014-06-29 | 温泉エッセイ
奥飛騨の宿の洋風の夕食は、個室で掘り炬燵式の食事処であった。箸で食べられるフレンチである。洋食の温泉宿は久しぶりだ。厳選鮮魚と野菜のサラダ仕立ての皿をみているうちに、由布院温泉の「遊輪」を思いだしてしまった。あのときは無理をいって朝食の時間を早めてもらったっけ・・・。いつもラーメンとか蕎麦とかうどんとかがめったやたらに多いので、B級グルメの麺類しか食べていないと思っているかもしれないが、わたしは案外のヨコメシ好きである。フレンチ、イタリアン大好き人間なのだ . . . 本文を読む
コメント

向島百花園(1)

2014-06-25 | ぶらり・フォト・エッセイ
(ボ、ボクはやっぱりおお、おにぎりがた、たべたいんだなぁ・・・)なかなか旨そうなおにぎりを見て、ついつい、山下清のモノマネを呟いてしまう。味噌汁は揚げと茄子、もしかしたらあの懐かしい江戸野菜の「寺島茄子」かもしれない。腹がぺこぺこなので、向島百花園に入ると、すぐ左手にあった茶店に寄ったのである。二個ではもの足りないが、今日は売れすぎてもうご飯がないのでこのおにぎりが最後だといわれた。最後の二個にありつけただけでも、きっと運が良かったのだろう . . . 本文を読む
コメント

中崎山荘 奥飛騨の湯

2014-06-22 | 温泉エッセイ
「あ・・・、これはたしか、湯雨竹だ・・・」わたしは別府の鉄輪温泉の足湯で見たことがあった。高温の温泉を適温に冷ますにはいろいろな方法がある。一番目は浴槽に少しずつ溜めることで、二番目は水を加える、三番目はタンクなどで溜め置きする、四番目にはクーリングタワーや熱交換機を使うなどがある。ただ、時間がかかることや、加水は温泉成分が薄まってしまうのと水道代がかかる。タンクは費用がかかる。いまはどうかわからないが、杖立温泉では高温の温泉を川のなかのパイプに通して冷していた。そこで、流下式塩田の仕組みを使った冷却装置「湯雨竹」を大分県が開発した。百度以上ある高温の温泉を、竹枝を伝わらせて落ちる間に、源泉をそのままになんと四十五度ぐらいまで冷却させてしまう非常に優れ物の装置である . . . 本文を読む
コメント

信州戸倉、雰囲気のいい蕎麦屋

2014-06-18 | 食べある記
そばきりを頼み、しばらくして膳が運ばれてきて長年の疑問が氷解した。膳の上にはお茶、蕎麦ツユ、蕎麦猪口、摺り目のついた小皿の上に山葵が載っていた。自分で山葵を摺って。おとなしく蕎麦の到着を待てということである。どうせ客に山葵摺らせるなら鮫皮かおろし金にしろよ、といいたい。経験からいって、客に山葵を擂らせる店の蕎麦はたいしたことはない。いいところ、並ていどの店が多いのだ。そしてたっぷりと待たせるし、高いとくる . . . 本文を読む
コメント

白山神社の紫陽花

2014-06-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
ある日、ふと変なことに気がついた。梅雨といえば紫陽花だが、大量の画像コレクションにその花の写真は殆どない。能登半島を東から西に横断したときに撮ったものくらいしかないのだ。原因はすぐにわかった。一月から五月まで年次の仕事が続き忙しいので、わたしは六月に長旅をすることが多い。離れた目的地では紫陽花は終わっているかまだ咲いていない。そして長旅から帰ってくれば、溜まった通常業務に加え月次のピークに突入し、やれやれとひと息ついたころには紫陽花は枯れ初めていたのである。ならば、ぜひ今年は紫陽花を観にいきたい、というか画像を撮りたい。近場なら鎌倉の明月院か長谷寺、すこし足を伸ばして箱根の登山鉄道あたりか。どちらにしようか迷っているうちにニュースで白山神社の紫陽花を観た。なにごとも縁である、これに乗ることにした . . . 本文を読む
コメント

秋田杉と千秋麺(2)

2014-06-11 | 食べある記
結局、十五名くらい若者の集団が飛び込みで入ってきてバラバラなコースとてんでな飲み物を頼んだため、俄かに店内が雑然としてきた。若者の一団に突出しを出すだけでも厨房の二人がてんてこ舞いをしているので、切り上げて勘定をしてもらうことにした。カウンターにあとから来てコースを頼んでしまった客も、ちょっと不安そうな顔をしていた。二軒目はすぐ近くの「そば処 紀文(きぶん)」と決めてある。秋田杉で少し呑みたらなかったので、まずは熱燗とお新香を頼む . . . 本文を読む
コメント

赤倉温泉 新潟・妙高

2014-06-08 | 温泉エッセイ
(惜しい。ほんのちょっと、早かったか・・・)目的地の糸魚川に向かうまで時間の余裕があったので、赤倉温泉に寄ることにした。一度入ったことのある、巨岩で囲まれた野趣満点の野天風呂「滝の湯」に入りたかったのだが、営業は四月中旬つまり一週間後からだったのだ。このまま戻るのも癪である。ならばと、坂道の途中にあった赤倉ホテルで立寄り湯をする。広い地下通路を抜けて階段を登ると、大浴場「有縁之湯」の金看板の前に出た。看板の下は妙高が描かれた大きな陶壁である。まずは内風呂からだ。掛け湯をたっぷりして、ゆっくり身を沈めていく . . . 本文を読む
コメント

読んだ本 2014年5月

2014-06-04 | 雑読録
秋田土産の『金萬』を食べ始めたら、畳んだ羽根布団の真ん中でアンパンのへそのように沈み込んでぐっすり寝こんでいた海が眼をパッチリ開けた。(あ、こっそりナニ食べてるニャー?)眼で喋りやがる猫なのだ。それに、まったくもって・・・旨いものには決まって反応する猫である。ただ、薬の錠剤くらいの量をあげれば、満足するのだ。「わーったわかった、ちょっとだけあげるって」。秋田旅から帰って、次の土曜日に根津神社に行った。目当ての躑躅はやはり完全に終わっていたが本堂脇に、なかなかの雰囲気の、塀のある路地をみつけて満足した . . . 本文を読む
コメント

笹倉温泉 新潟・糸魚川

2014-06-01 | 温泉エッセイ
五月の下旬だというのに全国各地で真夏日が続いている。今年の陽気は面妖である。あるいは今年もというべきかもしれない。そういえば一カ月前、四月の上旬のあの旅もそうだった・・・。四月に入り、やっと雪の心配もなくなったので冬眠していた愛車を叩き起こすと新潟の糸魚川に向かった。糸魚川からもう少し足を伸ばせば、魚津の金太郎温泉も近い。日本海側の北陸道に合流したあたりから空模様が怪しくなり、能生インターに近づくと雪が降りだしてきた。それほど積りそうもない雪のようだが、雪道運転が嫌いなわたしは気が気でなくなってしまう . . . 本文を読む
コメント