職場の事務所移転が今月中旬にあり、7月あたりから慌ただしくて旅に出かけられていない。常連客には「あれっ、最近だいぶネタに窮しているな」とバレているかもしれない。暑い日が続くと食欲が落ちて、ついつい昼飯に蕎麦とか冷し中華みたいな冷たいものや簡単なカレーとか炒飯が続いてしまう。これではいけない、たまにはガッチリと栄養をつけよう。適当な理由をくっつけて午後半休を取り、御徒町に焼肉を食べにいった。多少待たされるがひとり客も歓迎してくれる店で、気持ちよく四人掛けのテーブルを提供してくれるので繁盛しているのだ
ランチビールと、カルビ定食を頼み久しぶりに元気を取り戻す . . . 本文を読む
町のはずれにあるラーメン店なのに、しかも開店早々の時間に訪れたのに、広い第一駐車場はほぼ満車状態であった。店内へ入ると、数人が列をつくって待っていた。名前と人数を書いて待つシステムである。カウンター席は既にいっぱいで、その向こうがかなり広い厨房スペースになっている。メニューを開いた。どうやらこの店はぶ厚いチャーシューが自慢なようである・・・。瑞浪の人気ラーメン店「あきん亭」の名前を昨年初めて知って、行く機会を窺っていたが、事前の情報収集もなにもせず住所だけをメモして来たのだった。煮豚大嫌いなわたしである。うーん、困ったぞ。スタンダードメニューの「あきんめん」は捨てだ。チャーシューが少なめな「かるめん」というのを発見、胸をなでおろす . . . 本文を読む
またしても、名も知らぬ小さな花群れがあって眼を和ませてくれる。(ん! なにか動いたぞ・・・)黄色い小さな蝶たちが、愛おしげに花にしがみついていた。江戸中期築の「こびるの家」。曲り家ではなく、直家(真っ直ぐな家)である。名字帯刀を許された人の家で、別棟に納屋、土蔵、厩などがある。「こびる(小昼)」とは遠野の方言で「おやつ」のことだそうで、現在のこの家も休み処になっているようだ。そういえば喉も渇いたので休むとするか。「どぶろく」の四文字が書かれた貼り紙に、思わず酒呑みの心をがっちりと鷲掴みにされる . . . 本文を読む
遠野ふるさと村には江戸中期から明治中期にかけて造られた曲り家が移築されている。名もわからぬが、小さな花をまき散らすように咲かせて迎えてくれた。曲り家とは、母屋と馬屋が一体となっているL字型の住居である。南側に突出した馬屋の屋根には破風があり、竈や炉で炊く煙を排出される。そのため屋根裏の干し草を乾かすことができるのだ . . . 本文を読む
遠野は、柳田國男の説話集「遠野物語」のもととなった町である。河童や座敷童子などの民話もこの土地で語られれば、猜疑心に強いひとでもすんなりと耳に入ってしまう。「故郷(ふるさと)」という言葉をイメージすると、まずは里山の風景を思い浮かべるのではないだろうか。森のなかで、小川のせせらぎが涼しげな音を奏でて流れている . . . 本文を読む
クーポン大好きな友人が食事のクーポン券をもらってくれないかという。一回に使えるクーポンの金額に制限があり、期日までにどうしても一回分くらい余ってしまうそうだ。喜んでいただくことにした。いずれ旅の土産でお返しするとしよう。連日こう暑い日が続くと、がくりと食欲が落ちる。どうしても冷し中華や冷したぬき、ご飯ものでも軽く炒飯やカレーライスですませてしまう。もらった万世のクーポン券で栄養をつけることにしよう。そういえば、この前は別の方から割引券いただいて辛い海老食べて珍しく蕁麻疹になってしまったが、今度はだいじょうぶだろう . . . 本文を読む
どこかしらに油断があったのだろう・・・。三日前の木曜日に送別会があって呑んだ。およそ信じられないが禁煙の居酒屋だったため、いつもよりハイペースで濃い焼酎水割りを自らつくって次々と呑みほしていった。わたしの脇には空のボトルが三本並んだ。全部ひとりで呑んだわけではないが、二本近くはいっていた筈だ。いま思えば、ここらで既に限界を超えていたのだ。サンダルを履いて暑い外にいって煙草を吸ったのが二本だけだった。送別会がお開きになるともう一軒いきましょうと誘われ、煙草をとにかく吸いたいわたしは二つ返事で同行することにしたのだった。記憶はここまでで、次が戸塚駅であった . . . 本文を読む
二年前に名古屋に泊ったとき、残念ながら「大甚」の定休日だった。そこで手頃な居酒屋をネットで検索していたところ、ロジネコ食堂というのが猫好きなわたしの眼にとまった。路地の猫の食堂ときたか・・・よし即決、とにかく行ってみよう。名古屋駅から市営地下鉄桜通線で四駅目の高岳駅で下車、住宅地みたいなところをけっこう迷いながらも持ち前の高感度呑み屋センサーを駆使してつきとめた。ここだな・・・。入ると右手の厨房前が三、四人でいっぱいのカウンター席、四掛け卓が三つの小体な店だった。手前の卓だけが埋まっていて、カウンター席はいかにも常連客専用らしく思えて遠慮して、真ん中の卓に図々しく座った . . . 本文を読む
たしか去年の暮だったか、テレビで「地元民が選ぶ愛されお取り寄せグルメランキング」というバラエティ番組を観た。四十七都道府県ごとに、取り寄せ可能な人気の五品を選び、千人アンケートをして地元で最も愛されているお取り寄せグルメを決定する。それをお取り寄せグルメの達人たちがランク付けをするという番組だ。40位神奈川県「崎陽軒」昔ながらのシウマイ、32位群馬「ガトーフェスタハラダ」グーテ・デ・ロワと、よく知っている商品がランクインしていた。26位福島県「三万石」エキソンパイ、16位広島県「にしき堂」生もみじ、15位青森県「ラグノオ」パティシエのりんごスティックなどはわたしも旅の土産で購入した。そしてベストファイブの発表である . . . 本文を読む