秋晴れの日が少なかった、雨ばかりの一カ月であった。街歩きをしていると、突然、冷たい雨に襲われ眼についた蕎麦屋で雨宿りすることにした。灰皿が置いてあり、呑んでいる先客もいたのでこれ幸いと右に倣う。蕎麦前に蕎麦湯割とキスの天ぷらを頼む。見た目はいかにも旨そうな小ぶりなキス天だが、食べてみるまでわからない。いざ食べたら、まあ、五十点といったところ。天ぷらは簡単にみえてジツに奥が深い . . . 本文を読む
鬼首(おにこうべ)温泉とはインパクトがありすぎる温泉地名だが、もともとは鬼切部(おにきりべ)と呼ばれていたという説や、坂上田村麻呂が蝦夷征伐で蝦夷首領の大武丸を斬ったとき、その首がこの地に落ちたので鬼首と呼んだという伝説がある。しかし、出来たてホヤホヤの恋人なんて誘いにくいだろうなあ。独り占めしている露天風呂で四肢を思い切り伸ばして暫し妄想する。 . . . 本文を読む
受付で必要事項を記入すると、工場見学者には説明書、ステッカー、ラスクが手渡された。<萩の月>などの単価の高い定番の土産も喜ばれるが、単価の安いラスクも驚くほどコスパーの高い土産である。とくに女性たちが狂喜してくれるのだ。わたしは上信越道での帰り道に藤岡インタ―にある道の駅「ららん藤岡」で入手している。四階と三階が工場になっていて、フランスパンをつくるところからやっている . . . 本文を読む
旅などで、考慮していた渋滞に運よく巻き込まれず思いもかけぬほど早く到着することがある。旅先で時間潰しに映画というのも芸がない。そんなときには水族館がうってつけといえる。厳島神社そばにある宮島水族館、鳥羽水族館、賀茂水族館(くらげ水族館)など、重宝したものだ。旅先ではないが観たい映画もやってないので、暇潰しにスカイツリーの下のソラマチにある「すみだ水族館」にいってみることにした . . . 本文を読む
映画「ボビーという名の猫 幸せのハイタッチ」を観にいってきた。スポットCMを観てあまりの可愛さに一目惚れしてしまったのである。(もっともオス猫なのだが)猫が主人公級の洋画は少ないと思う。思いだすものといえば、老人ハリーが住んでいたアパートを区画整理で追い出され、愛猫トントと旅するロードムービー「ハリーとトント」くらいのものだ。ボビ―の映画だが、ホームレスで麻薬中毒のミュージシャンが野良猫に出逢って、立ち直り社会復帰していく。そんなストーリーだが、これって実話なのだ。あまり期待しないでいったが、非常に面白かった。ただし猫好きならば . . . 本文を読む