温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

湯島梅祭り(2)

2016-02-28 | ぶらり・フォト・エッセイ
一週間後の金曜日・・・。見栄を張って男坂などを使わず、楽な女坂から昇る。梅の花が七、八分咲きの見ごろになったので、境内は先週を遥かに上回る老若男女で溢れかえっていた。とりあえず真っすぐ「思いのまま」の木に向かう。「ん!?」目当ての木の前が異常に人だかりがしている。「きゃあ、可愛い!」はあ、なにが可愛いのだろうか。野次馬根性丸出しに人を掻き分けて前に出たら、立て看板の上部、A型になった先っぽ天辺の細い部分に、なんと猫がドデーンと昼寝しているのである . . . 本文を読む
コメント

湯島梅祭り(1)

2016-02-24 | ぶらり・フォト・エッセイ
このあいだテレビの旅番組で北野天満宮がとりあげられていて、紅白の梅の花が咲く「思いのまま」と名付けられた珍しい木が紹介されていた。ボーッと観ていたがその瞬間、別な番組の場面を鮮明に思いだした。(まてよ・・・たしか酒場放浪記で湯島天神にも同じ木があるってやっていたぞ)梅の木だけで京都の北野天満宮に行くのはいかにも遠い。湯島なら午後に半日の休暇をとれば充分である。よし、行ってみるか。そうなるとわたしは行動は早いのだ . . . 本文を読む
コメント

たまの熱海で旅気分(2)

2016-02-21 | 温泉エッセイ
熱海の街をしこたまぶらついて、二時半過ぎに宿に向かった。一歩中に入って、「あれっ?」と思う。雑然としていたフロント周りがいやにすっきりしている。「なんかさぁーここら辺、凄いキレイになったんじゃない?」率直な感想をフロントにいる娘さん(たぶん)に言うと、「お風呂のほうもだいぶキレイに変わっていますので、驚きますよ」ふーん、そうなんだ。この宿だが「ホテル アイオラ」だったのが最近「ホテル 夢いろは」と名前を変えて平日で千円ちょっと、休前日で二千円ほど値上げしてしまったので、はてなと思っていたのだ . . . 本文を読む
コメント

たまの熱海で旅気分(1)

2016-02-17 | 温泉エッセイ
「生牡蠣をふたつ、と『御岳』の水割りを」熱海には、仕事が終わってからとか午後半休をとってからとかでもっぱら夕方来ることが多いのだが、この日、珍しく昼前に着いてしまい昼食を食べるところをひたすら探し廻ったのである。なにしろ一カ月を超える禁酒も明けて、食いものも血圧に良い蕎麦ばかりを食べ続けたのだ。もちろん、普通電車で一時間で来られる<近場>の熱海にしたのは温泉ギレのせいもある . . . 本文を読む
コメント

佐原で極上あぶり餅

2016-02-14 | 食べある記
「注文を受けてからつくりますので、お茶でもどうぞ飲んでいらしてください」ふうむ・・・これは、ひょっとして京都のような本格的なものなのだろうか。いや、とにかくあまり期待しないほうがいいだろう。運ばれてきたあぶり餅は、いやはやどうも、いい意味で期待を裏切る本格的なものだった。京都のように白味噌だれではなく醤油だれだが、いやあ、こいつはたまらないぞ。美味しいのひと言。たしかにこれはあぶり餅だ。いや、待てよ。この味・・・どこかで食べたことある . . . 本文を読む
コメント

佐原の町並みを歩く(3)

2016-02-10 | 温泉エッセイ
忠敬は、佐原の養子先の伊能家の財を増やし五十歳で家督を長男に譲って隠居すると、星学暦学などを学び、五十六歳から十六年をかけて日本を歩きつくし、実測による日本地図を完成させた。彼の歩幅は「二歩で一間」という正確なものだったという。文字通りの、地味も極まれりの正に実測である。歩いた距離はざっと八千九百里(三万五千キロ)、歩数にして四千万歩だった。忠敬はあだ名で「推歩(すいほ)先生」とも呼ばれていたそうだ。推歩とは天体の運行の計算など暦学上の推算をすることで、いつも熱心に計算に打ちこんでいたそうだ . . . 本文を読む
コメント

佐原の町並みを歩く(2)

2016-02-07 | ぶらり・フォト・エッセイ
さて、蕎麦を二枚食べて腹は一杯になったので腹ごなしに歩く。町を歩いていて電柱などの住所表記をみると「佐原」の文字を見かけない。それもそのはずで、水郷佐原はもともと「佐原市」であったのが、十年前の2006年3月に香取郡栗源町、小見川町、山田町と合併して現在の「香取市」となっていたのだ。旅前にあまり知識を入れないにしても勉強不足過ぎたかと反省する。忠敬橋まで戻り、右の小野川沿いの南側(上流)に折れる。川沿いには、江戸のころより水運を利用して栄えた往時の面影が残っている。風情のある短い木造の橋があって、橋の中ほどに佇みしばし川の風景を眺める . . . 本文を読む
コメント (2)

佐原、超老舗の黒切蕎麦

2016-02-03 | 食べある記
(ふーむ、あの池波正太郎も来たというが満更嘘ではないのかもしれない・・・)この蕎麦屋、時代小説好きなら堪らない佇まいである。素通りはできずにぴたりと足を停めてしまうだろう。店の建物は明治期に江戸様式で再建されたもので、県有文化財に指定されている。引き戸を開け江戸情緒の片鱗がそこはかとなく漂う店内に入り、右手の狭い二人掛けの小上がりの席に座った。左手の広い畳席も半分ほど客で埋まっている。急な階段の上、二階にも席があるらしいがいまは使われていないようだ。「おい、まずは熱い酒(の)を二本ばかりくれ」、鬼の平蔵ならそう言いたくなる店の雰囲気であるが、わたしは車の運転があるのでそうはいかない . . . 本文を読む
コメント