二番目の難関を登りきると、「ついに本宮に着いたか」と、大門で騙されなかった参拝客でさえもが勘違いしてしまうが、628段目にあるこの建物は「旭社(あさひしゃ)」である。次郎長親分の代参で訪れた、あの森の石松もここで間違えたという逸話がある。そして最後の難関が、133段続く胸突き八丁、急角度の石段登りだ。踊場ごとに休み休み、ヒーハ―息が切れまくりながらも、ついに本宮に到着した
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琴平線がイエロー、長尾線がグリーン、そうして屋島駅に入ってきた志度線がローズピンクである。瓦町駅でローズピンクを下車、次に乗るイエローの電車、琴平線ホームまでかなり歩かされる。琴平線は、“おむすびコロリン”みたいな低くて可愛い山と、大小のため池が点在する讃岐平野を東から西にゆっくりガタゴト横断して、琴平に着いた . . . 本文を読む
うどんが運ばれてくる。もちろん作り置きせずの「できたて茹でたて」のうどんである(よっ、久しぶりだな!)長い年月を置いて再会したうどんは、あいかわらずピチピチに若くて美人である。だしに浸けて、うどんを啜り込む。思わず唸ってしまう。つややかで別嬪なうどんは、ポールダンスも楽々こなせそうなしなやかな腰もあり、喉越し最高で、たまらない . . . 本文を読む
「あのォ・・・運転手さんのお勧めの“讃岐うどん”の店までお願いできますか」高松駅前でタクシーに乗りこむとすかさず頼みこむ。福岡出張のときに同じテは試しずみである。あのときは“長浜ラーメン”で、西鉄天神駅から長浜の店まで約2キロ、所要時間約10分で「元祖長浜屋」に案内してもらったのだった。「お勧めの一番・・・だと、ちょっと遠くてもいいですか」 . . . 本文を読む