黒川温泉街の狭い道から国道に合流する。いったん停止して国道の左右を確認しているときに、眼の隅に動くなにか小さいものを捉えた。走り出してからフロントガラスを確認すると、てんとう虫だった。ちょうど、左のワイパーの根元近くでフロントガラスに必死でしがみついている。走行している風圧で押さえ込まれて、飛び立てないようだ . . . 本文を読む
さて、そろそろ天文館である。その名前は江戸時代に二十五代薩摩藩主、島津重豪が、の界隈に天文観測や暦を研究する施設明時館、別名「天文館」を建設したことからきている。降りるとしよう。降りたところにある時刻表をすかさずチェックして、頭に刻みこむ。だいたい毎時同分で四本ぐらいだから、わたしにも覚えられる。まだ、呑む時間にはちょっと早いので、すこし歩き回ることにする . . . 本文を読む
鹿児島市内での宿泊は、城山観光ホテルをチョイスした。なんて軽く言うと、鹿児島市では超一流ホテルだから「オォーッ、すげぇ! 金持ちとよ」とか言われそうだが、なあにそんなことはないのだ。種を明かせば格安のプランがあったのである . . . 本文を読む
下駄を履いて玄関を出たところで、昨日は気がつかなかったが目の前に源泉が湧いているところがあった。この源泉が、外気で温度調整されて足湯に流れているようである。石段を昇って、いざ温泉街に。朝が早すぎるせいか、当たり前だがどこの店もまだ開店はしていない。いご坂をくだって川端通りのほうに降りていく。最初に降りきったところで、竹で囲われたなかで源泉が沸いているところにぶつかる
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男女の大浴場を背にして、狭い通路をすのこ伝いに奥に向かうと貸切風呂がいくつかある。入り口に使用中の表示がなければ、いつでも無料で利用できる。もちろん、家族でなくてもカップルでなくてもかまわないのだ。狭い渓谷の両側に小規模の宿が建ち並ぶので、浴場を増やすためにはそれぞれに工夫をこらさねばならないのである . . . 本文を読む
「おーっとぉ、ずいぶんリラックスしてるじゃないの、海ちゃん」<・・・・・・>また、余計なこといったかな。「あれ、眼つきがなんとなぁーくきついけど・・・なんか怒ってる?」<アタシの眼つきのきついのは生まれつき! あのさぁ、なんで犬がブログにでてくるわけ?>「えっ、ブログみたのかよ」 . . . 本文を読む
宿にはぎりぎり七時前に着いた。(いよいよ、黒川温泉に泊まるのだな・・・)黒川温泉に来たのは三度目か四度目だ。近くの南黒川温泉の高そうな宿には泊まったことがあるのだが、黒川にはいつも日帰り入浴だけで泊まるのはこれが初めてなのだ。わたしには宿代の基準があって、黒川温泉とはなかなか折り合えなかった。今回の宿は平日なので基準以内におさまったのだ . . . 本文を読む
8月は、休めそうなお盆の週の金曜に仕事がはいり、連続で休めないぜとあきらめていたら、代わってくれるという奇特なひとがいて急遽休むことができることに。だから、津軽にいってしまった。秋田の男鹿半島方面から津軽へ北上して、ぐるぐるっと廻って帰ってきました . . . 本文を読む