温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

金太郎温泉(1) 富山・魚津

2012-07-29 | 温泉エッセイ
魚津をいったん通り越して、その先にある礪波平野の散居村を眺めにいき、遅めの昼餉を射水の富山ブラックでとると宿のある魚津に再び戻った。一軒宿である「金太郎温泉」の名前だが、この地域は「金太郎」にゆかりはまるで無い。この温泉の創業者が「金太郎さんのように全身に力が溢れ、元気一杯に、健康になるように」という願いをこめて付けたという。その昔、この金太郎温泉には一度来たことがある。日帰りでの入浴だったが、浴場に続く廊下に、この温泉のお陰でなになに病がすっかり治りました、居住地・氏名、みたいな短冊状の紙がずらりとべたべた貼られていたことを覚えている。そうして、実際に入浴してみると、たしかに効能がありそうなお湯であった . . . 本文を読む
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ひまわりよ

2012-07-27 | 俳句、なぁーんちゃって
ひまわりの花を好きになったのは、映画「ひまわり」を観てからのことだ。広いひまわり畑のようにいっぱいあればあるほどいい。旅先でひまわり畑などをみつけると、車を止めてしばらくみとれてしまう。映画で使われたヘンリー・マンシーニの曲が、まず頭のなかに静かに流れだす。「ひまわり」のシーンのあれこれを鮮やかに思いだし、時を忘れてしまう . . . 本文を読む
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品川で、田舎

2012-07-25 | 食べある記
このあいだ旅したとき、福井の森六でひさしぶりに旨い蕎麦を食ったせいか、ここのところ猛烈に蕎麦が食いたい。それも、森六の越前そばに匹敵するくらいのを。都内で、どこかなかったか。深く深く、沈思黙考する。近くは森下の京金、都内あちこちの藪、砂場、更科、どれも上品すぎて野性味が足らない。秩父の「こいけ」の田舎そばみたいなのなら「森六」に太刀打ちできるのだが・・・秩父はちょいと遠いしなあ・・・ . . . 本文を読む
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永平寺初参詣(3)

2012-07-22 | ぶらり・フォト・エッセイ
開祖である道元は「食」を重要な修行ととらえ、食事を作ること、食べることを真剣に行うことが仏道を求める心であり、料理には「三徳六味(さんとくろくみ)」の心が欠かせないとした。三徳とは「軽軟(きょうなん=あっさりと柔らかいこと)」、「浄潔(じょうけつ=きれいで清潔)」、「如法作(にょほうさ=法にかなった調理がされていること)」。つまり、三徳とは心を込めて調理することである。そして六味とは、「苦(く)・酸(さん)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん=塩辛い)」の基本の五味に、一番重要な、素材そのものの持ち味を生かす味つけである「淡(たん)」を加えて六味となる . . . 本文を読む
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匂い立つ夏

2012-07-20 | 俳句、なぁーんちゃって
子どものころ、腹を減らしたときやおやつ代わりに胡瓜をよく食べたものだ。よく冷やした胡瓜に縦に包丁をいれて半分にする。包丁がなければ手で折る。そのとたん、夏の季節が爆ぜてあたりを飛び交い、むせ返るように支配するのだ。その夏の<切り身>か折った断面に味噌をうすく塗ってポリポリと食べる。塩を軽く振って食べてもいい。至極簡単で素朴な食べ方だがけっこう旨い . . . 本文を読む
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本命麦代餅、対抗かつら饅頭

2012-07-18 | 京都点描
酒呑みだから基本的に甘いものは苦手だが、美味しければすこしは食べる。たとえば大宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」、鹿児島の磯庭園の「両棒餅」など、気がつけばわたしの好きなものはやたらに餅系が多い。京都では大徳寺裏、今宮神社の「あぶり餅」ひと筋だった、いまの今までは。「麦代餅」という旨いシロモノが京都にあると聞いたので、餅好きとしてはさっそく行ってみることにした。麦代餅の読みは「むぎてもち」とかなり難しい . . . 本文を読む
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永平寺初参詣(2)

2012-07-15 | ぶらり・フォト・エッセイ
永平寺は座禅修行の道場であるので、わたしもそこでぜひ座禅を短時間でも体験したい。そう思って、来る前に調べてみた。鎌倉や京都のチャラチャラした観光寺院だと、短時間で座禅体験やら写経などができるが、さすがに永平寺にはそんな甘っちょろい短時間体験コースはない。ただし、一泊二日(¥8,000)、と三泊四日(¥12,000)の体験修行があることをみつけたのだった . . . 本文を読む
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残り雪

2012-07-13 | 俳句、なぁーんちゃって
雪景色は好きだ。しんしんと雪が降っているのを飽きずにただ見ているのもいい。雪見の露天風呂で、熱燗を呑むのも最高だ。太宰治の「津軽」では、津軽の雪として次の七種類が書かれている。こな雪、つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪 この他にも、たま雪、はい雪、もち雪、べた雪なんていう呼び方もある。また、雪の異称として、雰囲気のあるとても美しい言葉もある。六花(ろっか)、天花(てんか)、風花(かざはな) 氷の結晶の集合体である「雪の結晶」は、この世界にひとつとして同じものはないというから、なんとも凄いではないか . . . 本文を読む
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意外なり! 富山ブラック

2012-07-11 | 食べある記
富山で昼メシといえば、定番の白エビ丼とか、味も値段も手ごろな「8番ラーメン」になってしまう。富山の黒いラーメンのことは、ずいぶん前から知ってはいた。「ああ、あれってご飯バクバク進むっていう、とにかく塩ッ辛いラーメンですよね」そうも聞いていて、血圧が高め傾向のわたしは「毒だな」と思い、ずっと敬遠していたのだった。ところが、最近になって俄かに流行りだしたご当地ラーメン「富山ブラック」は、そんなに塩辛くないという話を聞く。よーし、いっちょ試してみるか . . . 本文を読む
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永平寺初参詣(1)

2012-07-08 | ぶらり・フォト・エッセイ
曹洞宗の大本山である「吉祥山 永平寺」は、約七百六十年まえの寛元二(1244年)道元禅師によって開かれた座禅修行の道場である。正門のすぐ前のパーキングに車をとめた。なんとなく、永平寺は山の上のほうにあるのだろうと勝手に想像していたが、まったく違った。長い急坂とか階段とかを登らないでいいので、実はすこしほっとしている。名刹に来れば、いかな能天気なわたしとて身も心も引き締まる . . . 本文を読む
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