かねてより、三万五千本あるという「曽我梅林」に行ってみたいと思っていた。でも直前で四千本の梅のほうの湯河原に変更したのは、事前に駅員に確認したのだが運賃の支払いにスイカが使えなくて面倒そうだからである。そして、曽我の梅は白梅が多いらしく、それに比べ湯河原はピンクの紅梅梅が多く華やかそうだったからである。 . . . 本文を読む
瀬戸崎の先端から海原に向けて突きだした「千畳敷」は、その名のとおり広い岩畳を思わせる大岩盤の連なりだ。広さはおよそ四ヘクタールで、畳を千枚敷けるほどの広さであることが名前の由来である。三段壁、円月島 と並び、白浜の景勝地として知られている . . . 本文を読む
白浜に前回訪問したときには、宿に到着するや高熱と悪寒に襲われ、解熱剤を服むと敷いてもらった布団に潜り込み、温泉に未明に入った記憶だけ、それ以外にはなにも残っていないのである。だから、今回はたっぷり温泉も楽しみたいし、少しは観光もしたい。白浜とわたしだけの、秘かな立会人なしの「遺恨試合」みたいなものなのだ . . . 本文を読む
日常を忘れ、ひととき心躍らせてくれるのが<旅>の醍醐味であり、効用というもの。が、暇と金はさておき、旅には、それなりの気力と多少の体力(健脚)が必要である。車を横付けできる観光名所など少なく、たいていは階段だったり坂だったりの昇り降りがあるのだ。それでも宿に到着すれば解放されるものだが、ホテル浦島みたいに館内移動にこれほど脚力が必要な宿は珍しい . . . 本文を読む