人間関係を円滑に保つには、優先順位を慎重に考えることと、そうして時には器用に本音と建前の使い分けることが必要だ。さて本日の本命、お愉しみの、口実である寒川神社からの「居酒屋 嵐坊(らんぼう)」 . . . 本文を読む
新鹿沼駅を出て、目当ての店をナビで検索すると、なんと1キロ以上もある。八雲神社を<方違え>したお陰で、もうこれ以上歩く気がしない。駅から130メートルと一番近い、メディアに露出しすぎている店「みっちゃんそば」に躊躇うことなく変更することにした . . . 本文を読む
繁華な商店街というより静かな住宅街といったなかの、すこし奥まった場所にあった「朝日屋」。店前のスペースが駐車場なので、遠くからは容易にはみつけにくい。(やれやれ、ついに見つけたぞ!」三度目の挑戦で<ようやく>である . . . 本文を読む
(ひゃー! 今日はなんか、背景のアルプスがとっても綺麗だ・・・)松本に来ると、近場で便利なのでわたしはたいてい城を見にくる。いままでにこの城を何度か同じアングルで撮っているが、空気がとことん澄んでいるせいか一番“抜けがいい”ように思えた . . . 本文を読む
まずは酒だが、ここは酒店でもあるので、大手三社のビール、ホッピー、焼酎は森伊蔵や魔王まで、日本酒は十四代、獺祭、田酒など揃っていて悩み放題である。「とりあえず、芋の水割りを」ここからが難しい。なにしろまだ腹一杯だから、残さない程度の少なめでいきたい。壁に貼られた無数の短冊も頭を千々に乱す . . . 本文を読む
今日の行列は・・・なしだ。そりゃそうだろう、ピークタイムをたっぷり過ぎていて、時計をみると2時半を過ぎている。気になっていた中休みもどうやらなかったようで、ひと安心する。「いざ、見参!」小さく呟いて、引き戸を開けて二十席ほどの小体な店内へ。えっうそ、がら空きかと思えば、こんな時間でも七、八割がた席が埋まっていた . . . 本文を読む
「ボタン海老、たいへんお待たせいたしました」忘れてなかった。目の前にそっと置かれた容器から、上の蓋みたいなのを取り外して驚いた。きれいに殻を脱がされた丸裸の海老が跳ねている。あれぇー、ご無体はおやめくださいませ、と帯をくるくる外された二匹のお嬢さま海老の、事ここに至っても隙あらば悪奉行の毒牙から逃げだそうという態 . . . 本文を読む
「十字街」という停留所から市電に乗り込んだときは、すぐ近くの函館駅前で降りるつもりでいた。塩ラーメンの滋養軒に辿りつくまでに、見つけたいくつかの酒場のどれかにしようと思っていたのだ。魅力的な屋台街もあったことを思いだす。しかし、市電のなかで寒さがほどけると気が変わった。みつけた酒場が気に入れば、まず滞在が長くなる。函館ならその確率は高い。そうなれば、気が大きくなって帰りはタクシーというコースになる。それなら、そのタクシー代分を上乗せして宿の近くで呑んだほうがいいに決まっている . . . 本文を読む
「函館」という地名が耳に飛びこんだ瞬間に、わたしの頭の中の、するする広がったワイドスクリーンいっぱいにこの画像が問答無用で浮かぶ。もちろん、夜景もだが。バッチリと脳裡に焼きついているのだ。(しかし、何度みても飽きない景色だな・・・)人生の途中からだが<旅好きになってよかった>とつくづく感じる、報われるというべき瞬間だ。しつこく引きずる憂さもきれいに晴れ、旅の疲れが一気に吹き飛ぶ。はるばる長旅をした甲斐のある眺めだと心から思う . . . 本文を読む
堀にかかる京橋を渡ったところが、夢京橋キャッスルロードである。信号を渡ってすぐに足をとめた。「オッ、たこ焼きじゃんか!」ひと皿六個で四百二十円か・・・よし、食べちゃおうか。立ち食いもなんなので<祥福 たこ壱>の店内を覗くと、椅子席は埋まっている。(立ち食い・・・なら百八十円の「たこせん」にするか) . . . 本文を読む