温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

生牡蠣はセエェーフ。鯛でアウト!

2015-02-25 | 雑文
自主的でない、眠りからの突然の覚醒は逆上と混乱、そしてお岩さんの前髪ごっそりみたいな記憶の塊の脱落をもたらす。とわたしは経験的に強く思う。「はちおーじ、みなみのォー!」ええーっ、寝ぼけ眼が驚愕で見開き、「またやったか」と慌ててドタバタと電車を降りた。ああ、それにしても終点の八王子まで行かなくてよかった。(莫迦言え、八王子は二駅先だ)その時点では知らなかった能天気なわたしはホッと胸を撫で下ろしていたのだった。はあー、久しぶりのトラベルだったぜ。自慢にならないのでひとには言わないが、こういうことが結構あるのだ。しかもなぜか深酒でないときに限っての失敗 . . . 本文を読む
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飲み放題と岩窟風呂の宿(3)

2015-02-22 | 温泉エッセイ
八十八か所巡礼・・・と言えば、まず思い浮かぶのは四国であるが、なんと近場の伊豆にもあるのを恥ずかしながら最近知って驚いた。埼玉の秩父霊場巡り三十四か所は知っていたのだが。四国の八十八か所だと、退職後にゆっくり廻ってみるかとかいかにも「いつか・・・」の遠い話になってしまうが、伊豆ならいつでも手軽に行けて話は早い。一度の旅で一番札所から順に八十八番札所にお詣りするのを「通し打ち」といい、四国だと四十日ほどかかる。何回かに分けてお詣りするのを「区切り打ち」、順番に拘らないのを「乱れ打ち」、結願の八十八番札所から逆に廻るのを「逆打ち」と呼ぶらしい。(この修善寺が結願の八十八番目札所だったとは・・・) . . . 本文を読む
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下町値段のビーフシチュー

2015-02-18 | 食べある記
(なに、このビーフシチュー安すぎじゃないの!?)わたしは年に一カ月禁酒生活に入る。禁酒方法は至極簡単で、とにかく夕飯をしっかり食べて飲酒欲をも司る満腹中枢の首根っこを有無を言わさずに押さえつけてしまう。それがわたしの禁酒スタイルであるのだ。この日、会社を出るのが遅れてしまい一刻も早く夕食にありつこうと、手近な大井町で降りたのだった。JR大井町駅東口側の駅前すぐにある、この洋食店「プロヴァンス」を見つけたのである . . . 本文を読む
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飲み放題と岩窟風呂の宿(2)

2015-02-15 | 温泉エッセイ
泡だらけでがっかりした岩風呂の口直しになればいいが、と願いつつ岩窟風呂に向かう。洞窟の温泉というのは絶対数こそ少ないがそれほど珍しくはない。わたしは高所恐怖症の他に軽い閉所恐怖もあるので、洞窟風呂はあまり好きではない。しかし「岩窟風呂」という名前を付けたのが敬愛する脚本家の倉本總と知って、少なからず興味が湧いた。初代の社長が一年半をかけてドリル一本で掘ったそうだ。九州の黒川温泉「新明館」の、十年かけて鑿と槌で手掘りした洞窟風呂には及ばないが、それでも充分凄い . . . 本文を読む
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新丸子、レイの食堂

2015-02-11 | 食べある記
わたしが「三ちゃん食堂」という呑兵衛のワンダーランドともいうべき店を知ったのは、去年の正月にシーズン分を一挙放送された「孤独のグルメ」という番組だった。その後テレビ取材が次々と続き遍く世の呑兵衛たちの知るところとなってしまったのだ。俗に「人の噂も七十五日」という。もう最初に知ったときから一年以上経っているので、そろそろいいだろうと腰をあげてやってきたのである。暖簾を持ち上げて店内を覗くと九割方席が埋まっている。別な言い方をすれば一割方空いているラッキー、というわけで引き戸をあけて店内に入った。中央のテーブルが長くつながっているところが入れ込み、その両側に四掛けテーブルが並び、カウンターも数席あるようだ。店内にはすごい活気が横溢している . . . 本文を読む
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飲み放題と岩窟風呂の宿(1)

2015-02-08 | 温泉エッセイ
修善寺温泉を流れる桂川(修善寺川)沿いの一本裏にある、能舞台を持つ老舗高級宿の立派な門構えの玄関前を通る細い路をさらに奥に向かう。ほどなく左手に曲ったすこし高台の、短く急な坂道の上に宿はあった。「ご夕食は何時からがよろしいでしょうか」「えーと、一番早い時間でいいです」「そうしますと、六時からになります。お客さまは九十分飲み放題プランですので、七時半までの間にお飲物を召し上がっていただきます。場所は二階の・・・」飲み放題プランのあとの言葉は、そんなプランで予約してしまったのかと愕然として、耳にぜんぜん入らなかった . . . 本文を読む
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沼津港をぶらり(4)

2015-02-04 | ぶらり・フォト・エッセイ
活きのいい鯵を平らげて、いよいよ桜えびにとりかかる。白えびは富山湾の宝石だが、桜えびとしらすが駿河湾の宝石なのだ。いい勝負で決して負けてはいない。う、旨い。駿河湾の海の味が口の中で広がった。由比で桜えびを生で食べたことがあるが、ご飯と合わせた今回のほうが自分に合っているかもしれない。多めの生姜もとても良く効いている。二個目の桜えびを楽しんでいるところに、タイミング良くはたの兜焼きが届く。焼き目の具合がなんともいえず丁度いい加減である。パンは焼き色が命というが、きっと魚もそうだろう。大きさも、ベストだ。箸だけでなく手も使って身を穿り出す。この味・・・そうか、チキンの味に似ている . . . 本文を読む
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読んだ本 2015年1月

2015-02-01 | 雑読録
食事専用の洒落た大部屋も別にあるのだが、ネットの新聞記事を読みながら食べるほうが好みなのでデスクで買ってきた駅弁をいそいそと取り出した。崎陽軒の駅弁「おべんとう 冬」だ。食べ慣れたシウマイ弁当は買わずにあえて冒険してみた。価格は六百八十円也。初めての駅弁を開けるのはちょっとだけワクワクする。おっと・・・いかにも女性が喜びそうな彩りである。まあ男のわたしも充分嬉しいが。幕の内弁当の三種の神器である玉子焼き、カマボコ、焼き魚(または鶏肉)もしっかりと入っている。さすがは崎陽軒、シウマイも二個入って心憎い . . . 本文を読む
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