温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

中山平温泉、うなぎ湯の宿(4)

2017-07-30 | 温泉エッセイ
早朝、目を覚ますとすぐに昨日は女性用だった芍薬の湯に向かう。内湯のほうは誰もいないが、外の露天風呂には残念ながら先客が入っていた。掛け湯を使い、ため息の出るような湯が溢れる浴槽に身を沈めていく。昨日の雷雨も治まったようでいい朝である。いつものことだが、朝陽のなかで入る温泉は温泉好きにとってとてつもない贅沢だと思う。美肌の湯の四大要素はつるつる肌にする作用がアルカリ性、美白効果と皮脂をとる硫黄泉、肌の汚れを洗い流す炭酸水素塩泉、ハリを呼び起こしアンチエイジング効果のある硫酸塩泉だそうだ。この宿には四条件をすべて満たす湯が九つあるという . . . 本文を読む
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中山平温泉、うなぎ湯の宿(3)

2017-07-23 | 温泉エッセイ
夕食会場に向かう途中の廊下の壁に、中山平温泉の伝説が書かれていた。「昔、むかし黒森山の主であった大蛇と耳突山の主だった大百足が花潜姫をめぐって、七日七夜の壮絶な闘いが繰り広げられました。傷ついた大蛇が、大谷川の辺りで深い眠りから目覚めたところ、傷はすっかり治っていたのでした。その川水こそ、実は中山平温泉だったのです」絶世の美女の花潜姫は大百足が勝って、そしてどうなったのだろうか。気になる。大蛇も厭だろうが、大百足もさらに勘弁願いたいだろう . . . 本文を読む
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中山平温泉、うなぎ湯の宿(2)

2017-07-16 | 温泉エッセイ
玄関ロビーから一番近い「長生の湯」へ次に向かった。内湯は先客がいなかったが後回しにして、右のドアを抜け足早に奥にある混浴露天風呂に行く。浴槽の手前で足の速度を落とす。もちろん長年、温泉巡りをやっているから混浴も初めてではない。好みでないだけだ。これが十数度目ぐらいか。見える範囲、つまり露天の右半分には先客はいない。よし。問題は女湯から真っ直ぐ正面に当たる左半分のほうである . . . 本文を読む
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中山平温泉、うなぎ湯の宿(1)

2017-07-09 | 温泉エッセイ
「あっ!」石畳の表面のヌメリでバランスを崩し転倒しそうになったが、間一髪踏みとどまった。ひゃあー危なかった。温泉通が未踏破の温泉を眼の前にして入る直前の転倒死なんて、愚の骨頂、バカの極みではないか。温泉で気をつけなければいけないのが血圧の急変による心臓発作と、転倒だ。何千回も温泉に入っているが転倒しそうになったのはこれが二度目、貝掛温泉以来である。檜の木枠で六角形の「亀甲檜露天風呂」だ。心を静めて掛け湯する。けっこう熱いがまさに好みの温度である。掛け流しそのものの、碧色の湯が溢れている浴槽に慎重に身体を沈めていく。とろりとするほど濃密な温泉に全身が包まれる。思わず感嘆の溜息をもらす . . . 本文を読む
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読んだ本 2017年6月

2017-07-02 | 雑読録
事後報告になって真に申し訳ありませんが、ここのところ俄かに身辺多忙となったため、今月の二週から週二回の配信を一回に暫くの間減らさせていただきました。コメントが非常に少ない拙ブログですが、それでも数年前からは一週間に、1,000人を超す閲覧者数(累積約 400,000人)、2,000~7,000のページビュー(累積約 1,400,000pv)があり、なかには、ブログ更新で秘かにわたしの安否確認チェックしているひともいるかもしれないので書いておきます。減らした一回分ですが、コアな閲覧者の方はブログの下部に毎日更新される「このブログの人気記事トップ 10」か、記事数も今や 1,200を超えましたのでご面倒でもサイト内検索などで未読の記事を漁っていただければ幸いです . . . 本文を読む
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