温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

クロサワと達磨寺

2012-12-30 | ぶらり・フォト・エッセイ
ひょんなことから、黒澤明の脚本「達磨寺のドイツ人」を読む機会があって、矢も盾もたまらず車を駆って舞台となった高崎の小林山達磨寺に馳せ参じてしまった。昭和九年(1934年)の夏の盛りに、一人のドイツ人が達磨寺に現れる。いや、正確には連れの女性がいるから二人だ。そしてこの胸突き八丁の石段を、きっとふうふういいながら登ったのだろう。そこからさらに、もうひとつの短い石段を登ったところにあるのが本堂である。ドイツ人だが、作品が国際的評価を受けた建築家で名前はブルーノ・タウト(54)という。ナチス政権が台頭して、職と地位を奪われ、身の危険を感じ、日本インターナショナル建築会の招待を機に、妻子をドイツに残したままエリカ・ヴィティヒと共に日本に亡命した . . . 本文を読む
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金曜更新を不定期にします

2012-12-28 | つぶやき
2012年2月、突然思いたって非才を省みず俳句の創作を始め、2月27日よりアップしました。以後、欠かさず毎週主に金曜にアップし続け、秘かに立てた目標の50回を迎えました。(面壁九年じゃありませんが、ドエライ苦労でした・・・)来週、つまり2013年からは定例の「日曜」、「水曜」はそのままいつもどおりの更新、「金曜」はエクストラとして俳句も含め、もしなにか記事があればアップすることにします . . . 本文を読む
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下駄鳴らし・・・

2012-12-28 | 俳句、なぁーんちゃって
温泉街を歩くには、やっぱり浴衣に下駄がいい。もちろん冬季にはどてらも着用だ。カラン、コロン、からんころん。日本の正しい<風情>がそこにはあります。楽であり、転地効果も享受できるし、それに絶対、絵になる。手ぶらより、できれば手拭(タオル)や小銭入れなども忘れずに持っていくほうがいい。そうすれば外湯巡りなどにも最適、完璧だ。温泉バトルスーツの浴衣は脱ぎ着が簡単で、次の外湯に移動できる。のぼせたら冷たいラムネや牛乳も飲める。  階段はオッケーだが、坂道の多い温泉地では下駄は注意が必要だ . . . 本文を読む
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懐かしのレバンテ

2012-12-26 | 食べある記
有楽町の丸の内側に移転した「レバンテ」を初めて訪れた。移転前は交通会館のマリオン側の路を挟んだ向かい側、いまのイトシアあたりにあった。いまのような、いかにもレストランといった店ではなく、浅草にある「神谷バー」に雰囲気が似ている庶民的な細長い店であった。たしか二階もあり、最初のオーダーだけはチケットを購入したような気がする。まだ朝日新聞社が傍にあったので、その関係の客も多かった。推理小説の大家となった松本清張も新聞社のひととよく利用したのだろう、出世作「点と線」に「レバンテ」が登場する . . . 本文を読む
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魚の棚で、明石焼き(2)

2012-12-23 | 食べある記
たこ磯の店の前には行列ができていた。たしか関西人は行列が大嫌いと聞いたことがある。(わたしも、車の渋滞と似ているから嫌いである)とすれば観光客だろうか。でも、並んだ人の格好をみると観光客だけでもないようだ。これは味に期待が持てる。食べ終わった客と入れ替わり、だんだん暖簾に近づいていく。暖簾に書いてあるように地元では「玉子焼」というが、地元以外には朝食でよく食べる玉子焼きと混同するので、区別して判りやすいように一般的には「明石焼」といわれる . . . 本文を読む
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名刹、古刹

2012-12-21 | 俳句、なぁーんちゃって
なんとなんと、もう三日後にはクリスマスではないか。売れ残ったクリスマスケーキの投げ売りが終われば、すぐ今年も終わり初詣が始まってしまう。一年が経つのがとにかく早い。この数年、旅先の名刹、古刹を訪れることも多くなった。温泉ばかり行っている旅だと、いかにも能天気バレバレだから、カモフラージュの意味が大きいのだ。そういえば今年の初めには、飼い猫の病気のために成田山新勝寺で快癒祈願をしたのだった。そのせいかどうか、猫が元気を取り戻し無事また新年を迎えられる。となれば、お礼の参詣をまたしなければいけないな . . . 本文を読む
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魚の棚で、明石焼き(1)

2012-12-19 | 食べある記
山陽本線、明石駅。その明石駅から海の方に向かって二百メートルも行くと活気ある商店街がある。魚の棚商店街である。読みであるが「うおのたな」ではなく、商店街側は公式には「うおんたな」としていて、商店街の看板にもローマ字で「UONTANA」と掲げている。その名の通りにたしかに鮮魚店が多い。観光協会によると明石は「日本標準時、東経135度に位置し「子午線」の通る都市。また、世界一長い吊橋『明石海峡大橋』の全景が望める海峡交流都市です」とある。これでは、まったくピンとこない。やっぱり明石といえば、すぐ頭に浮かぶのは明石蛸と明石鯛ではないだろうか。ほかに海苔とあなごもあるが、ひとつに絞ればやっぱりタコであろう . . . 本文を読む
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奈良井宿(2)

2012-12-16 | ぶらり・フォト・エッセイ
奈良井宿だが、江戸寄りから下町、中町、上町に分かれている。その中町と上町の間に「鍵の手」と呼ばれるクランク形状の道路がある。そこにある簡素な荒沢不動尊。鍵の手には、宿場内に道の屈曲を作り、敵や追手の直進と見通しを防ぐという機能がある。(これだったのか・・・)わたしが前に来たときは上町のほうから宿場に入って、中町と下町が見通せず上町だけできっと帰ってしまったのだろう。ようやく納得した。鍵の手・・・たしか武家屋敷のある知覧でも萩でもおなじものを見たことを思いだす . . . 本文を読む
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たなびきの・・・

2012-12-14 | 俳句、なぁーんちゃって
桜島の頻繁な噴火があるため、鹿児島市内では洗濯ものを外干しすることがなかなかできないそうだ。もちろん布団干しもおなじである。堅牢な家でさえわずかな隙間をみつけて細かな灰は侵入してくるのだ。洗濯もの用の小部屋を用意したり、コイン・ランドリーの乾燥機を使用したりするそうだ。それでも、噴煙のたなびく方向によっては洗濯ものや蒲団に太陽光をたっぷり浴びさせることができたりする . . . 本文を読む
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奈良井宿(1)

2012-12-12 | ぶらり・フォト・エッセイ
勤めがあるひとはだいたい連休をうまく利用して旅をする。どこへ旅したのかは配られるお土産でわかったり、誰かが「どこへ行ったの」と訊いてそこからひとしきり旅の四方山話をするのが聞こえてきてわかったりする。「ならい・・・」と、聞こえて奈良井宿(ならいじゅく)のことかとすこし耳をすます。わたしも信州の主な宿場なら、たいていは行ったことがある。とても風情がありすごく長い宿場町だった、と聞こえ「あれ!?」と耳を疑う。たしかそれほど長い宿場ではなかったと記憶している。わたしの記憶違い・・・か . . . 本文を読む
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