温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

秋田杉と千秋麺(1)

2014-05-28 | 食べある記
秋田駅で『さなづら』と『金萬』の土産を入手すると、駅前の界隈を歩いて呑み屋を探す。目当てにしていた地元客に人気の「永楽食堂」をすぐに見つけたのだが、明かりが消えて閉まっている。土曜営業の店ということで安心していたのだが、祭日の場合は休業日になるのだ。調べが甘かったと反省してしまう。旅先の土地で呑むなら、地元客が多い店を選ぶのがとにかくわたしの流儀である。財布の紐がゆるい観光客目当ての、ど派手な外装の店はまずは論外である . . . 本文を読む
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秋田、水沢温泉郷(2)

2014-05-25 | 温泉エッセイ
山の名称で「駒ケ岳」と呼ばれる山は全国いたるところにあって、たいていは地名を前に付けて区別している。「秋田駒」の愛称を持つ、秋田駒ケ岳である。標高は千六百三十七メートル。高山植物の豊富な山で、十和田八幡平国立公園の南端、秋田仙北市と岩手の雫石町に跨っている。現役バリバリの活火山でもある。この秋田駒ケ岳の中腹の国有林から湧き出る源泉を、空気に触れぬように水沢温泉に引湯しているのである . . . 本文を読む
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田沢湖線、小岩井駅

2014-05-21 | ぶらり・フォト・エッセイ
畑の広がりの遥か向こうに、残雪に縁どられた岩手山がどっしりと鎮座している。田沢湖線の小岩井駅。秋田新幹線が開業してから、臨時停車していた特急も止まらなくなってしまった。網張温泉や小岩井農場が近いのだが、一日の乗降客は五、六百人という小さな駅舎である。テレビドラマ「青い鳥」のなかでは、理森の母親が経営する牧場のある駅として登場する。信州の駅から逃避行を続ける理森、かほり、詩織の三人は秋田駅に辿りつくと、詩織が風邪で発熱してしまう。困った理森は、父と自分を捨てて男と出奔した母のすみ子が住む小岩井を頼ったのだった . . . 本文を読む
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秋田、水沢温泉郷(1)

2014-05-18 | 温泉エッセイ
久しぶりに訪れた田沢湖は初夏のような陽光に煌めいていた。目指す水沢温泉郷は、田沢湖から車で十分くらいである。(これは・・・なんともありがたいことだ)田沢湖高原への坂道を上っていくと、満開の桜並木が出迎えてくれた。この日はゴールデンウィークの後半なので、今年の足早な桜前線はすでに北海道に上陸してしまっている。角館の桜ももう終わっているはずだ。麓の田沢湖あたりでは桜は完全に散っていたのに、標高が高いせいだろうか匂い立つように元気いっぱいである . . . 本文を読む
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続・揚げソーセージパン

2014-05-14 | 食べある記
先月、懐かしい高校時代の同級生から電話がはいった。「おお、元気そうだな。夜分の電話で悪いな」たぶん、また同窓会でもやるのかなと推量したら違った。「おまえ、東京駅の丸の内側に『キッテ』というビルがあるのを知っているか」「もとの中央郵便局があったところだろう、知っているよ」たしか新潟行くといつも土産を買う<大阪屋>がテナントで入ったと聞いている。ふうむ、話の先がまったくみえない。「このあいだ、揚げソーセージパンの記事をブログに書いていただろ」前回の同窓会で酒に酔ってこいつにぺらぺら喋ってしまったのだろう。「ああ、読んだのか」「ずいぶんとハイテンションで書いていたよなあ」ずばり指摘されると恥ずかしいかぎりである。たしかに軽い興奮状態で書いたのだ。「あの揚げソーセージパンだがな・・・、キッテの地下のパン屋でも売ってるんだ . . . 本文を読む
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秋田、千秋公園

2014-05-11 | ぶらり・フォト・エッセイ
現代でもそうだが、人はなんどか、望む望まないにかかわらず岐路に立たされ、右への路をとるか左へ行くかの決断を自らせねばならないときがある。天下分け目の関ヶ原の合戦に際し、諸大名は、東軍(家康)につくか西軍(三成)につくかのどちらかを迫られた。家の存亡がかかる重い決断である。謀将といわれた真田昌幸といえば、自身は次男の信繁(幸村)とともに西軍につき、長男の信幸(のちに信之)は東軍につかせたという。東軍西軍のどちらが勝っても真田家を存続させるためである . . . 本文を読む
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湯島天神~神田明神~柳森神社(2)

2014-05-07 | ぶらり・フォト・エッセイ
柄ではないが、この店ではとりあえず名物の明神甘酒でいくしかないだろう。冷たい甘酒を注文した。甘みが抑えられていて、年に一、二度しか飲まないようなわたしみたいな酒呑みでもいける味だ。それでも口直しに「ところてん」を追加してしまう。このところてん、ちと高いが相当に美味しい。いままで食べたなかでは西伊豆のが一番美味しかったが、それに次ぐくらいに旨かった。酢とからしの量も絶妙であった。湯島天神ではゆるやかな女坂だったので、神田明神では急な「明神男坂」を通って秋葉原の街へ降りていく . . . 本文を読む
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姨捨の絶景

2014-05-04 | ぶらり・フォト・エッセイ
朝風呂をたっぷり堪能してから、コンビニでパンを買って軽く朝食をとり、前から行ってみたかった姨捨(おばすて)に向かった。姨捨駅は、戸倉上山田温泉から車で十五分くらいである。山の中腹、標高五百五十メートルの高さがあるのでホームからは善光寺平の絶景が一望できる。長楽寺の持田である四十八枚田に映る月は「田毎の月」と呼ばれ、日本三大名月に数えられる。見渡す限りの善光寺平は、あの武田信玄と上杉謙信が十年以上、五度繰り返したといわれる「川中島の戦い」の場である。さすがに「足を延ばして「訪れて見たい駅」の全国第二位である . . . 本文を読む
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