長崎ちゃんぽんを食べ終わると駐車場にとって返し稲佐山を目指した。今日は、天気もいいので夜景を見るにはベストな環境だ。長崎駅を過ぎれば三十分ほどで山頂まで行けるはずである。稲佐山は現在の東京タワーと同じ高さの標高333メートルだが、長崎港を見下ろす絶好に位置にある。 山頂までは長崎ロープウェイで直接登れる。夜の絶景もいいが、昼間も長崎市内、雲仙、五島までも見渡せるので観光客には人気のスポットである . . . 本文を読む
さて、長崎市に来たなら「長崎ちゃんぽん」を食べなければ、まずなにごとも始まらない。(オマエだけだろーが)腹ペコである、早く食べたい。どこにしようか。豪勢な海鮮など、高い値段の長崎ちゃんぽんを売りにしている店もいくつかあった。目抜き通りを一往復する。脇道もすこしはいって、やっぱり最初の北門のそばの店に決めた . . . 本文を読む
「○×△■?」掛け湯をたっぷりして脱衣場に戻ると、自前で持ってきたようなバスローブと宿の浴衣をきた中国人に話しかけられた。指差すほうをみると、どうやら化粧品を説明してほしいらしい。持っているのはヘアトニックの瓶だ。さあ、わたしの拙い英語がはたして通じるのだろうか。「アフタァーシャンプーゥ、ユー、ユーズ、ディスリキッド」頭に振りかけるジェスチャーもいれたので、納得したようだ。バスローブが浴衣に説明している。しかし、いくら拙いといっても、もう少しまともな英語をオレは使えないものかと恥じ入ってしまう . . . 本文を読む
車がエントランスの坂道を駆けあがると、どこかで見ていたのだろう宿の人が二名飛んできてくれた。荷物を持ってくれ、車も駐車場に廻してくれる。すこし早めに到着したのは、今日の宿が嬉野温泉で女性に絶大な人気がある「ハミルトン宇礼志野」だからで、なるべく明るいうちにいろいろとチェックして画像を撮りたかったのだ。洒落たロビーである。調度や家具なども厳選しているようだ。チェックインをすませるとロビーのソファでウェルカムドリンクをいただく。一角に黒檀で設えたような椅子が置いてあり、記念にちょっと座らせて写真でも撮ってもらいたくなってしまう . . . 本文を読む
途中の岸辺に売店があって、客が買いたいようなら寄ってくれる。飲みものや食べ物を売っていて、酒や冷えたビールなども買える。暑いので冷えたビールを呑みたいが、なにしろ七十分の行程である。尿意を催しても他の客に迷惑をかける。わたしは遠慮しておいた。二軒目の売店が近づいてきて、わたしも冷たいものが欲しくなってきた。喉がからからである。 時計を確認すると、もうすこしで終点だ。ビールか酒かと一瞬だけ迷うが運転しなければいけないのであきらめ、カップにはいった氷イチゴを買った
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大型の台風が接近していて、時折雨が吹きつけるように降ってくるがすぐに息をつくように熄んで、今のところなんとかだいじょうぶだ。佐賀と福岡には、あと数時間で最接近するという。すこし、ヤバいぞと思う。おっ、あった・・・あれだ。看板が出ていた。からつバーガーは移動販売のシステムであるが、虹の松原では常駐のように同じところで年中売られているのだ。なんでもここが「からつバーガー本店」とのことである . . . 本文を読む
柳川は、掘割が街の縦横に流れていることから水の都と呼ばれている。この掘割は当初、戦国時代の領主蒲池鑑盛が柳川城を難攻不落の堅城とするために開発されたものである。その水の防壁である掘割も領主が田中吉政の時代に、整備されて上水道、農業用水路、洪水予防などのための機能が強化された。突きあたりが、その堅城であった旧柳川城の水門である。水門の手前で、船頭が水棹一本を器用に使って舟を回頭させると、掘割のなかに向かって進めていく
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「おっとぉー、なんと、メニューに『グラタン』が載っているぞ!」旅先ではいった居酒屋でのことである。夕食のない泊りのときのことだ。芋焼酎の水割りをまずオーダーしてから、メニューを見ていて発見したのだった。パスタ系はなんでも好きで、たまに無性にナポリタンで呑みたくなることがあるのだが、イタリアンレストランで焼酎とか日本酒を置いてある店は残念ながら少ない。居酒屋でマカロニサラダなど置いてあったりすると、注文するのだが味がちょっと期待外れだったりする。ここのグラタンは、どうだろうか . . . 本文を読む
西鉄の柳川駅から五分ほど歩いて、三柱神社の赤い欄干橋を渡れば松月乗船場に辿り着ける。そばには松月文人館があり、庭園には白秋など、ゆかりの文人の碑が建てられている。柳川の川下りの乗船場は六ヶ所ほどあり、使われているどんこ舟も百六十を超える。その乗船場ごとに見分けがつくように舟の模様などがそれぞれ異なっているそうだ。この川下りは三度目になるのだが、過去の二回はいずれも福岡や久留米に出張したついでに乗ったのだった。今回は旅の途中での川下りだから、仕事をまるで引きずっていないので気分が違う
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