伊東温泉には外湯(共同浴場)が十湯ある。では熱海温泉はどうか。ジツは「駅前温泉」、「清水町浴場」、「山田湯」、「伊豆山浜浴場」と、四つあるのだ。熱海駅前の土産物屋が立ち並ぶ商店街を抜け、だらだらとした坂を降りきって、なおも道なりにずんずん進む。たっぷり二十分ほど歩き、「熱海金城館」という旅館前を過ぎたら、魚屋の角の路地を右に入る。しばらくゆるやかな昇りの坂道を行くと「みのる亭」という袖看板が突き出た食事処の建物がある。そのすぐ先の細い坂道を右にほぼ直角に曲がって下ると、右手に駐車場になっている空き地があり、進行方向の右前方に「山田湯」がある . . . 本文を読む
ここ榛名神社は、関東では屈指の強力なパワースポットだそうである。二十一世紀になってからだろう、縁に恵まれる、運気が上がる、願い事が叶う、心の平安などのご利益(功徳・神徳)を求め若い女性を中心として、聖地(パワースポット)巡礼が流行り始めた。東日本大震災で一時衰えかけたブームも、伊勢神宮や出雲大社の遷宮でV字回復に再び盛り返し、各地のパワースポットと呼ばれる神社仏閣も活況を呈している . . . 本文を読む
神田駅の北口を出る。大衆酒場が犇めく、夜だったらとても素通りできそうもない小路をぬけて小川町方向に五分くらい歩いたところに、「栄屋(さかえや)ミルクホール」はある。(オッケー、今日こそは食べられそうだぞ・・・)何度か店の前を通りかかるも何故かいつも運悪くやっていなかったが、今日は、暖簾が掛かっている。さすがに初めてだとちょっとばかり入りづらい雰囲気だが、ここは意を決してという感じでミルクホールの暖簾を掻き分けて扉を引いて中に入った . . . 本文を読む
榛名湖は、いつものように愛らしい榛名山(榛名富士)をぽっかりと浮かべていた。
榛名山は赤城山、妙義山とともに上毛三山の一つに数えられており、山頂に、「万葉集」の時代(奈良時代)から「伊香保の沼(いかほのぬま)」として歌に詠まれたカルデラ湖、榛名湖がある。湖畔には日帰りで入れるいい温泉があるのだが、今日は目的が違う。山の南中腹にある榛名神社に向かっているのである。何度も近くを通り過ぎていたのだが、なにしろ「堂社物詣好き」を標榜している手前、一度くらい行かないと格好つかないではないか . . . 本文を読む