温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

越後長野温泉 新潟・三条

2018-06-24 | 温泉エッセイ
北陸自動車道の燕三条インターで降り、国道(289号)を守門岳(すもんだけ)方面に向かい三、四十分ほど走らせた。三条市長野にある「越後長野温泉 嵐渓荘(らんけいそう)」は、三千坪の敷地に客室わずか十七室の一軒宿である。年季が充分入った木造三階建の宿と、周りの新緑が織りなす、とても落ち着く柔らかな景色だ。昭和の始めに燕駅前にあった旅館の建物を、昭和三十年(1955年)に移築して嵐渓荘の本館とした。平成二十四年に国登録有形文化財に登録されている . . . 本文を読む
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塩原温泉(2)

2018-06-17 | 温泉エッセイ
これまで塩原温泉に四、五泊はしていて、会津からの帰りに秘湯などに何度か日帰り入浴もしたりしているのであるが、なぜか一度も記事にしたことがなかった。これはというエピソードや画像がなかったなど自分としては言い訳もあるが、なんとも申し訳ない。そういうわけで、今回、二食付きで宿泊をすることにした。宿賃がリーズナブル、もちろん温泉のレベルも高いとこだからハードルはけっこう高い。探しまくったあげく、ついにみつけた . . . 本文を読む
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報国寺の竹林(2)

2018-06-13 | 鎌倉点描
「鎌倉点景」の記事を書いている途中で、わたしは<ミシュラン・グリーンガイド>の存在を遅まきながら知った。ミシュランガイドといえばレストランとホテルを格付けする<レッド・ミシュラン>が有名だが、日本の観光地まで調査格付けしている<グリーン・ミシュラン>までもがあるとは寡聞にして知らなかった。充実した旅を楽しめるようなガイドブックとして今から九十年ほど前の1926年に第一冊が発行され、約十年前(2009年)から日本版もつくられ旅行者に愛用されているらしい。もっとも日本版といっても「外国人観光客」向けなので日本語での発行はいまのところないそうだ . . . 本文を読む
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塩原温泉(1)

2018-06-10 | 温泉エッセイ
「どうなっているんだ、まったく!」いつ来ても使用中じゃないか。ドアの「入浴中」の札をみて思わずひとりごとを口に出してしまう。夕食を早めに切りあげ、タオルを引っ提げて食事会場を出ると胸弾ませて小走りにやって来たのにダメか。この「光雲荘」の男湯と女湯の間にある貸切(家族)風呂は、宿泊者なら空いていれば無料で使用できるのだが、なんとしたことか、何度来ても使用(入浴)中なのである。宿泊者のほとんどはまだ食事中のはずなのに・・・。(ひょっとして、まさか・・・ . . . 本文を読む
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報国寺の竹林(1)

2018-06-06 | 鎌倉点描
なるほど・・・「竹寺」とはよくいったものだ。竹の香りに満ちた径に一歩入ると、竹林がつくりだす日陰のせいで周りの気温が数度下がったような気がした。さきほどまで背中に流れおちていた汗もとまったようだ。「竹の庭」と呼ぶ、境内の庭園の孟宗竹林は約二千本あるという。見あげていると、竹林のはるか手の届かない上の新緑のとこらへんを、風がさやさやと囁きながら渡っている。どこかで、まさにいま生まれたばかりのような風が。夏を思い知らされる強い陽射しも、折り重なる堅い鋭さをもった緑の葉叢を揺らしながら、砕き濾されて軟らかく降りそそいでいる . . . 本文を読む
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読んだ本 2018年5月

2018-06-03 | 雑読録
盗人宿を見張る火盗改めの密偵<相模の彦十>よろしく、わたしもたまに無性に蕎麦屋に腰を落ち着けて呑みたくなる。あるいは休日の昼どきに、蕎麦前で海苔とか板わさで燗酒を二合くらいやってからの盛りそばなんてのもたまらない。ただ昼でないときには、どうしても酒に煙草はセットになるのだが蕎麦屋の多くが軒並み禁煙になって久しく、煙草が吸えるところを探すのは容易ではないのだ . . . 本文を読む
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