温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

熱田神宮 愛知・名古屋

2011-04-27 | ぶらり・フォト・エッセイ
熱田神宮に祈願を終えた信長は、見事に桶狭間で今川義元を討ち取り天下に名を轟かせた。その戦勝のお礼に信長は熱田神宮に「築地塀(『信長塀』と呼ばれている)」を寄進したそうだ。信長、秀吉、家康の戦国武将三人のなかで誰が一番好きか、ひとり選べといわれたら、わたしは躊躇なく信長を選ぶ。強烈な性格と果敢な行動力に魅かれるのである。信長を語るなら、桶狭間と熱田の宮は欠かせない . . . 本文を読む
コメント

呼子(2) 佐賀・唐津

2011-04-24 | ぶらり・フォト・エッセイ
ところで「三大朝市」といえば能登輪島、房総勝浦、飛騨高山である。わたしの個人的な好みから並べると高山、輪島、勝浦の順になる。ところが、いつからか佐賀県は唐津、「呼子」が三大朝市にこっそりと乱入してきたのである。これはどういうわけだろう。歴史的にいって輪島は平安時代、勝浦は安土桃山時代、高山は江戸時代からと由緒正しい朝市だ。呼子は大正からというのだから歴史ははるかに浅い。規模とか集客数なのだろうか。佐賀県のお役人や関係者たちも、県に観光の目玉が少ないから暗黙の了解で知らん顔しているのだろうか。なぜに三大朝市を標榜するのか、なんとも不思議である。その疑問をはらすために、呼子にきてしまったのである . . . 本文を読む
コメント

呼子(1) 佐賀・唐津

2011-04-20 | ぶらり・フォト・エッセイ
呼子といえば、朝市とイカが有名だ。呼子では唐津藩の捕鯨業が三百年前に始まって、加部島などで解体された鯨肉が呼子港に陸揚げされたそうである。鯨肉と他の鮮魚などを行商した。近郊の農家の主婦たちも農産物を流し売りしていたそうで、それがどうも朝市の起源としているらしい。イカのほうは、イカシューマイが魅力的だ。(わたしの場合、イカ刺しは函館に限るのだ)都内の居酒屋チェーンで各地の名品つまみを出していることがあって、そこで何回かイカシューマイを食べたのだ。イカの身と玉葱を細かく刻んだものがたっぷり入っていて、ふんわりとした食感で酒によく合うのだ . . . 本文を読む
コメント

唐津城

2011-04-17 | 旅エッセイ
宿選びは難しい。宿賃はできるだけ安いほうが嬉しいが、それでも小満足程度のサービスでいいから提供してほしいものだ。ひと昔前のころ、公共系の宿はたいてい、どうにもこうにもまったく融通がきかなかった。フロントといえば役所の窓口なみの対応である。チェックインは三時からといったら、これは三時ジャストを意味していて二時に到着しようものならロビーで延々と待たされた。食事も午後六時から八時までの間となると、渋滞などで到着が遅れたりして七時到着になろうものなら、着替えもせずに荷物だけを置いたら慌てて食堂に向かわねばならなかった。お客のほうが宿で決めたルール(規則、約款)をきっちりと守らねばいけない、そんな雰囲気があったのだ . . . 本文を読む
コメント

香嵐渓の五平餅

2011-04-13 | 食べある記
なんともはや<趣>のありすぎるほどの茶店である。喫煙者のためにだろう、外にも灰皿を用意した席が設えてあった。竈もなかなかいい味を醸し出している。ここは香嵐渓にある、檜茶屋である。香嵐渓は愛知県豊田市の足助町、矢作川の支流である巴川沿いの渓谷であり紅葉の絶景地として名高い。飯盛山にある香積寺(こうじゃくじ)の三栄和尚という坊さんが、寛永11年(1634年)のころに巴川から寺へと続く参道に楓の木を植えたのが始まりとされていて、その後地元の人達の手によって多くの楓が植え足され、散策道がつくられた。現在の楓の総数は四千本余り、秋には紅葉と黄葉が清流に見事に映えるという . . . 本文を読む
コメント

咲花温泉(2) 新潟・五泉

2011-04-10 | 温泉エッセイ
北海道の中央に位置する旭川から、北の果て稚内までは約250キロある。キロ数ではわかりにくいが、東京から浜松までくらいの距離だから、なんとも北海道は広大だ。とにかくいやになるほどの真っすぐな道がこれでもかと続く。しかも両側には店もなんにもないところが殆どで、飲食店をみたら食べたくなくても食事を、スタンドをみたら必ず給油をしておかないとヤバいのである。放浪の俳人山頭火の句に“まっすぐな道でさみしい”とあるが、まさにその通りだ。その道をちょうど半分行ったところに天塩川温泉(もちろん日帰りで入浴した)が、200キロ行ったところに豊富温泉がある . . . 本文を読む
コメント

おむすびとひっつみ、ついでに冷麺

2011-04-06 | 食べある記
昼時、旅人が街道をはずれて河原に降りてくる。三度笠を脱いで、振り分け荷物を肩からおろして水辺に近寄る。せせらぎで手を洗い、口を漱ぎ、ついでに顔の汗を洗い落とす。大きめな石塊を選んで腰をかけて、経木の皮に包まれた弁当を使う。たいていは白いご飯の塩おむすびである。これをむしゃむしゃと頬張り、お新香をつまんでポリポリ齧り、竹筒にはいった水で流し込む。全部平らげると、せせらぎのなかの清流部分をみつけ、そこに竹筒を沈めて水を補充して荷物をかついで三度笠を被り、また街道に戻って歩き出す。股旅物の映画やテレビドラマで見掛けるシーンだ。この場面になると、いつも「ああ、おむすび食べたい。いますぐ食べたい」とわたしは思ったものだ . . . 本文を読む
コメント

読んだ本 2011年3月

2011-04-03 | 雑読録
「な、なんと・・・」灯りのないマンション群・・・まるで廃墟みたいだ。東電による計画停電だが、今日のこの地区は夕方六時二十分から十時という最悪の時間帯である。どの窓からも灯りがこぼれていない。ローソクとかキャンドルを使用しているのだろうが真っ暗である。ふと、いつか観た映画の「寅さん」のセリフを思い出した。『・・・夜汽車の中、いくらも乗っちゃいねえその客もみんな寝ちまって、なぜか俺一人いつまでたっても眠れねえ・・・ . . . 本文を読む
コメント