温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

読んだ本 2017年4月

2017-04-30 | 雑読録
今年はとにかく桜を堪能できた。すぐ傍を流れる柏尾川の桜も、いつもの年より頑張って長く咲き続けていてくれたような気がする。出かけた先の群馬や栃木でも、これでもかと満開だった桜に出逢えたのが珍しい。話は変わるが、おでん屋の勘定がどうも合点がいかないとか、どこかしら疑わしいと思ったことはないだろうか。今月のちょっと寒かった日におでん屋で呑んだ。わたしが頼むおでんなどは、とにかくメニュー値段の二百円以下の安いものばかりである。暗算も本当は得意だが、よっぽどふところがさみしいとき以外、飲み屋ではしない。ただザックリと会計金額の予想はするが千円と違うことはめったにない。ところが、おでん屋で会計すると予想と大幅に違う多めの金額になってしまう . . . 本文を読む
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柏倉温泉、桜花爛漫の宿(2)

2017-04-26 | 温泉エッセイ
今宵の部屋は離れである。というと贅沢そうに聞こえるだろうが、この宿の総部屋数は六室ですべて離れなのだ。わたしが払う並クラスの宿泊料金で、九州の由布院あたりの宿の離れを想像してはいけない。もちろん部屋付きの露天風呂などは無しである。案内されたのは独立した離れで、炬燵が用意してある部屋に通された。長方形の長い辺に二人並んで座れそうな大きさの炬燵である。桜は満開で昼間は暖かいのだが陽が落ちるとまだまだ寒い、と仲居さんはいう。さっそく着替えて温泉棟奥にある「蔵の湯」に急ぐ . . . 本文を読む
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藤岡、ドライブイン「ななこし」

2017-04-23 | ぶらり・フォト・エッセイ
(おっ! このドライブインって・・・見たことあるぞ)高崎から藤岡に向かって下道を走っていると、左手に満開の桜の丘をみつけて思わずハンドルを左に切り、小路を突きあたったところに見覚えのあるドライブインの建物があった。たしか、自販機マニアの聖地としてこの昭和の匂いがするドライブインをテレビでたびたびみかけたことがあったな。ここは、駐車場もたっぷりの広さがある。全国津々浦々を呆れるほど走っているが、街道沿いのドライブインとか食堂で廃墟になっているところばかりみかけるのは寂しい限りである。ところが群馬ではまだまだ現役バリバリで営業を続けているところが多い . . . 本文を読む
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柏倉温泉、桜花爛漫の宿(1)

2017-04-19 | 温泉エッセイ
秋の紅葉狩り旅と同様に、春の桜の花見旅も日程調整も相当に難しいものがある。桜は八分咲きからを満開といい、大雨と大風の日がなくてもだいたい一週間くらいで儚く散ってしまう。だから日程を決めるのは一か八か、運を天に任せる賭けに近い。どうしても桜に時期にいってみたい温泉宿があった。「やった、桜が満開だ・・・」どうやら賭けに見事に勝ったようである。栃木市の柏倉温泉「太子館」。天童温泉の「滝の湯」と同じく、この太子館も将棋の最高峰タイトルの「竜王戦」で使われた宿だと知ってから、桜の時期にぜひともいってみようと狙っていた宿である。旅館としては珍しいことに毎週休館日が一回決められており、月一回はその日の前か後にもう一日休館日が加わるのでますます日程調整がややこしいのだ . . . 本文を読む
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MOA美術館(1)

2017-04-16 | ぶらり・フォト・エッセイ
熱海のモア美術館にいってみることにしたのは、ほぼ一年近くをかけて2017年2月5日、リニューアルオープンされたニュースの記事で個人客であれば原則撮影ができると読んだからだ。熱海駅から一キロちょっとだが高台にあるので歩くのはきつい。だからバスの運転席よりの席を確保した。自分も運転している気分になるので短い時間なら平気なのである。わたしは<モア>美術館と勝手に名称を決めつけていたが、まるで違っていた。正しくはMOA(エムオーエ―)美術館というそうだ . . . 本文を読む
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大津、あがり家(2)

2017-04-12 | 食べある記
「この店に来るのは十年ぶりくらいになるかなあ・・・」鯛の旨い刺身で一杯やっているうち気分がほぐれて、つい声をかけてしまう。瞬間、てきぱきと仕込みをしているマスターと、奥の厨房からわたしの座ったカウンター横を抜けてフロアーを忙しく出入りしていた奥さんの二人ともが一瞬固まって顔を見合わせた。「それはどうも・・・」とモゴモゴいいながら、いかにも用ありげに厨房に消えた。(あれ! なんかやってしまったか)そうか、十年前の旅では京都泊だったからこの店に来ているわけはないのだ . . . 本文を読む
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春眠の海

2017-04-09 | うちのネコは世界一
春眠暁を覚えずとかいうが、春先はほんとうによく眠れて起きるのがつらい。猫は、春夏秋冬のつまり通年、うらやましいというか憎らしいほど寝てばかりいる。しなやかな身体で、器用に渦をまいた古生代の巻貝のように寝ている・・・。ふと気がつくといつのまにか渦巻きが逆方向になっていたりするのが面白い。それでも赤ん坊と猫は、寝ているところをみるだけで確実に癒されるものがある . . . 本文を読む
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大津、あがり家(1)

2017-04-05 | 食べある記
突然、京都に行こうと思い立って京都市内に宿をとることは至難の業だ。トップシーズンの桜の四月と紅葉の十一月はとにかく絶対に無理のひと言だ。では、手はまるでないかといえばそうでもない。発想を変えればいい。観光は京都でするが、京都ではないところに泊まればいいのだ。事実、大阪や滋賀に泊まる京都観光客は多いのだ。たとえば京都から大津までは琵琶湖線でたったの二駅、わずか九分しか掛からない。なんと京都府の府庁所在地の京都と滋賀県の県庁所在地の大津は直線で十キロ足らずと恐ろしく近いのである . . . 本文を読む
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読んだ本 2017年3月

2017-04-02 | 雑読録
春は確かな足取りで近づいてきている。桜の蕾も桃色に膨らみきって弾け咲く寸前で、もうその春は、すぐそこの角を曲がるところまで来ているようである。春は出逢いの季節だ。そして別離の季節という貌ももっている。ずいぶん世話になったひとが辞めて九州に帰るという。最後に一度飲みませんかと誘ったら、基本としてそういうのはすべて辞退しているのですが、ごく少人数で、もしスカイツリーを観られるような飲み会であればという条件で受けてくれた。登るつもりなどさらさらないが近くで見たことがないんだもんでね、と笑っていった。心あたりがあった . . . 本文を読む
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