「豆腐を作る過程で必ず出る〈おから〉。食用はわずかで、一定量を棄てざるを得ない。持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも無視できない産業廃棄物だ」とのことです。「そんなおからを植木鉢へ転用することに前橋市の老舗豆腐メーカーが成功した」と注目されています。
「大豆加工食品の製造販売を担う『相模屋食料』は、関連会社を含むグループ全体で年商368億円の業界大手だ。年間約5万3千トンおからが作られ使った大豆の量にほぼ匹敵する」そうです。「グループ全体では、おからの3分の2は食品や飼料、猫砂になるものの、残りは処分されてきた。年によっては2万トンに及ぶ廃棄おからをもっと有効利用できないかー。鳥越社長は5年ほど前から研究に着手」されたそうです。
「着目したのが、おから入りのバイオマスプラスチックだ。前橋市の群馬県立群馬産業技術センターの協力も得て、乾燥したおからを砕いて微粒子にし、合成樹脂のポリプロピレンと混ぜた粒状のペレットの開発に今春こぎつけた」そうです。「植木鉢のほか、ごみ袋や豆腐を入れる容器に応用して、ペレット市場の拡大を目指す」そうです。「『将来、廃棄おからをゼロに近づけるのが夢だ』鳥越社長が研究をかさねる日々は続」いているそうです。「植木鉢〈おからポット〉は千円、道の駅・まえばし赤城で発売中」だそうです。
(下:2023年11月1日 西日本新聞「『廃棄おから』 植木鉢に転用 前橋の老舗豆腐メーカー」より)